2024 年６月６日
株 式 会 社Ｒｉｄｇｅ－ｉ
株式会社スターミュージック・エンタテインメントの株式の取得（子会社化）に関するお知らせ
株式会社 Ridge-i（代表取締役社長：柳原 尚史、以下「当社」）は、2024 年６月６日開催の取締役会において、以下のとおり、株式会社スターミュージック・エンタテインメント（代表取締役：渡邊祐平、以下「スターミュージック」）の株式を取得し、子会社化することについて決議いたしましたので、お知らせいたします。
１．株式の取得の目的
当社は「データ・AI を駆使した最先端技術とビジネス知見を用いて、未解決の課題に挑み、新しい社会を実現する」をミッションとして掲げ、カスタム AI ソリューション事業として顧客の目的から現場のプロセス、課題を理解し、マルチモーダル AI を組み合わせた最適な AI ソリューションを提案し、実装までを行っております。
この度、当社が株式を取得することを決定したスターミュージックは、ソーシャルメディアマーケティング事業と音楽事業を展開する企業です。ソーシャルメディアマーケティング事業では、主要な動画配信プラットフォーム企業と提携し、企業向けマーケティングコンサルティングと、1,000 名以上が所属するクリエイターネットワークを活用した高品質かつ迅速な広告事業を展開しております。2018 年からはショート動画市場で強固な地位を確立し、100 社以上の企業に対して広告制作や媒体買付けなどのプランニング支援を行ってきました。また音楽事業では、独自の原盤配信ビジネスや著作権ビジネスを行う音楽レーベル機能に加え、プラットフォームへの楽曲提供、企業向け広告の楽曲制作を手掛けています。メジャーアーティストやテレビ CM への楽曲提供など豊富な経験をもつ 200 名以上の音楽クリエイターと提携し、あらゆるニーズに対応できる楽曲制作体制を構築しております。音楽事業の収益源はデジタルでの原盤配信（印税）収入と楽曲著作権の使用料であり、保有する IP 数の蓄積とともに収益が積みあがるビジネスモデルとなっております。
スターミュージックが活動するマーケティング、広告事業、音楽配信の市場は、当社の中核技術であるマルチモーダル AI の活用が最も期待される市場の一つであり、AI による効率化および品質向上がもたらす付加価値の増大や新しいサービスの提案によって市場の拡大が大いに見込まれます。マーケティングや広告事業、音楽制作の実績と知見を保有し、また多数の優秀なクリエイターとのネットワークをもつスターミュージックを、当社の AI の知見と技術力を結びつけることで、この急成長する市場において AI 活用の先駆者となるべく子会社化を行いました。
なおこれまでに当社とスターミュージックとの関係は、資本的にも業務的にも一切ありませんが、両社でのビジネス拡大施策を模索する中で、2024 年 3 月頃より、スターミュージックの子会社化の可能性も含めた検討を行った結果、今般の子会社化の運びとなりました。
今回、スターミュージックをグループに迎えることで、当社が展開するカスタム AI のコンサルテーションの専門性が広告のマーケティングや制作・媒体配信の領域にも広がります。これにより、顧客企業のマーケティング支援や広告制作・配信に特化した AI ソリューションなどを新たに展開し、高付加価値化を図ります。また多くのクリエイターネットワークに対して、生成 AI 活用や配信支援 AI など、クリエイター向け AI プラットフォームを提供し、クリエイターの才能と可能性を最大限に引き出す AI プラットフォームの展開を目指します。
２．異動する子会社（スターミュージック）の概要
（１） 名称 株式会社スターミュージック・エンタテインメント
（２） 所在地 東京都渋谷区神南一丁目 12 番 16 号アジアビル４F
（３） 代表者の役職・氏名 代表取締役 渡邊 祐平
（４） 事業内容 音楽事業、ソーシャルメディアマーケティング事業
（５） 資本金 10 百万円
（６） 設立年月日 2011 年４月１日
（７） 大株主及び持株比率 渡邊 祐平（94.34％）
他、スターミュージック社員等個人株主 5 名（5.66％）
（８） 上場会社と当該会社との間の関係
資本関係 該当事項はありません
人的関係 該当事項はありません
取引関係 該当事項はありません
（９） 当該会社の最近３年間の経営成績及び財政状態
決算期 2022 年３月期 2023 年３月期 2024 年３月期
純資産 328 百万円 494 百万円 605 百万円
総資産 680 百万円 886 百万円 1,081 百万円
１株当たり純資産 328,286.63 円 494.72 円 605.31 円
売上高 1,308 百万円 1,672 百万円 1,898 百万円
営業利益 133 百万円 226 百万円 133 百万円
経常利益 158 百万円 247 百万円 149 百万円
当期純利益 109 百万円 165 百万円 110 百万円
１株当たり当期純利益 109,107.94 円 165.85 円 110.63 円
１株当たり配当金 －円 －円 －円
スターミュージックは 2022 年 11 月 29 日付で普通株式 1 株につき普通株式 1,000 株の株式分割を行っております。
（注）財務数値は未監査です。
３．株式取得の相手先の概要
（１） 氏名 渡邊 祐平
（２） 住所 東京都渋谷区
（３） 上場会社と当該個人の関係
当該個人との間には、記載すべき資本関係・人的関係・取引関係はありません。また、関連当事者に該当する当社の関係者と当該個人の間には、特筆すべき関係はありません。
この他、スターミュージックの社員等株主５名（株式取得日までにストックオプションを行使し新たに株主となる者を含む）から株式を取得します。
なお、個人株主 5 名のうち、1 名は当社の顧問税理士で税務顧問契約があります。その他 4 名の個人株主含め、該当個人との間には、記載すべき資本関係・人的関係・取引関係はありません。また、関連当事者に該当する当社の関係者と個人株主 5 名の間には、特筆すべき関係はありません。
４．取得株式数，取得価額及び取得前後の所有株式の状況
（１） 異動前の所有株式数
－株
（議決権の数：－個）
（議決権所有割合：－％）
（２） 取得株式数 570,000 株
（合計数）
（３） 取得価額 普通株式 701 百万円
アドバイザリー費用等 10 百万円（概算額）
合計 712 百万円（概算額）
（４） 異動後の所有株式数
570,000 株
（議決権の数：570,000 個）
（議決権所有割合：53.77％）
５．日 程
（１） 取締役会決議日 2024 年６月６日
（２） 契約締結日 2024 年６月６日
（３） 株式譲渡実行日 2024 年６月 14 日（予定）
６．今後の見通し
当社は、コンサルティングのための業界知見の獲得および、AI により成長が見込まれる市場への参入に向けた手段として、M&A を成長戦略の一つとしております。スターミュージックの連結子会社化により、AI による制作効率化による高付加価値化、および当社のマーケティング・広告事業・音楽配信分野における専門性を深め、同業界での AI ソリューション活用を進めて両社での事業拡大を目指します。
本件株式取得に伴う 2024 年７月期の当社業績に与える影響については軽微です。 2024 年 7 月期決算発表時に公表予定の 2025 年 7 月期の業績予想には連結業績として反映します。また「事業計画及び成長可能性に関する事項」についても現在検討中ですが、2024 年 7 月期決算発表時に更新を予定しております。
連結会計処理として、2024 年７月末の貸借対照表を取り込み、損益計算書への収益貢献は、2025 年７月期の第１四半期決算から（2024 年８月～）を予定しております。
以 上
