株式会社三菱UFJ銀行（取締役頭取執行役員 半沢 淳一、以下 三菱UFJ銀行）と株式会社グルーヴノーツ（代表取締役社長 最首 英裕、以下 グルーヴノーツ）は、今般、AIや量子技術のさらなる活用を目的に、資本・業務提携を締結し、三菱UFJ銀行はグルーヴノーツの発行済株式の約18%を取得いたしました。これにより、グルーヴノーツは三菱UFJ銀行の持分法適用関連会社となります。
グルーヴノーツは、AIと量子技術の活用に強みを持つソフトウェア企業です。AIや量子技術などの独自の先端技術を軸に、民間企業や自治体のDXを支援するITサービスを開発・提供しています。主力商品であるSaaS[1]型のソフトウェア「MAGELLAN BLOCKS（マゼランブロックス）」は、世界に先駆けて、量子アニーリング[2]の利用を実現するなど、最先端の技術や高度な数理モデルが装備されています。
三菱UFJ銀行とグルーヴノーツは、本提携により、三菱UFJ銀行のDXの推進やデジタル人材育成の強化を図るとともに、ALM[3]の最適化に繋がる与信ポートフォリオおよび市場ポートフォリオなどのリスク管理の高度化、評判リスクやオペレーショナル・リスクに関する分析の精緻化、事務・オペレーションの効率化など、多様な領域において協業に取り組んでまいります。
また、グルーヴノーツが持つ量子技術の金融分野への適用を推進し、先端技術の実証や運用を通じて実装されたソリューションを他の金融機関向けにも展開することで、金融業界の発展に貢献することを目指します。
三菱UFJ銀行とグルーヴノーツは、新しい技術を積極的に取り入れながら、先進的なデジタル化の推進や付加価値の高い金融サービスの提供など、さまざまなイノベーションに取り組んでまいります。
【グルーヴノーツの概要】
【「MAGELLAN BLOCKS」の概要】
「MAGELLAN BLOCKS」は、AIや量子コンピュータなどの先端テクノロジーの活用を容易に実現する法人向けクラウドプラットフォームです。「MAGELLAN BLOCKS」には、意思決定に必要なデータの統合・分析、AIによる予測・分類、量子コンピュータを活用した最適化など、課題解決に欠かせない機能がブロックの形で用意されております。ブロックを組み合わせることで、システムのシンプルな構築・運用を実現するとともに、テクノロジーの導入が簡便になり、システム開発の効率化、検証改善の高速化を可能にします。
【協業イメージ】
[1] Software as a Serviceの略称。クラウド上にあるソフトウェアをインターネット経由で利用できるサービスのこと。
[2] 量子コンピュータは、ゲート型とアニーリング型の2つに大別されます。アニーリング型は、金属の焼きなまし処理とよく似た処理を行う量子計算機で、組み合わせ最適化問題に適しているといわれております。
[3] Asset Liability Managementの略。資産と負債の総合的な管理手法。
※本プレスリリースは、株式会社三菱UFJ銀行と株式会社グルーヴノーツの共同リリースです。
