JR東日本スタートアッププログラム2022 秋に採択

2023/06/06  株式会社 FullDepth 

「水中ドローンによる新たな鉄道土木構造物維持管理手法の提案」

自社開発の産業用水中ドローン「DiveUnit300」を軸に日常使いできる水中アクセス手段の提供をする筑波大学発のスタートアップ、株式会社FullDepth(フルデプス・代表取締役社長:吉賀 智司、以下「当社」)は、東日本旅客鉄道株式会社(代表取締役社長:深澤 祐二、以下「JR東日本」)とJR東日本スタートアップ株式会社(代表取締役社長:柴田 裕、以下)が公募しているビジネス創造活動「JR東日本スタートアッププログラム2022秋」に採択されました。


JR東日本スタートアッププログラムとは


ベンチャー企業から駅や鉄道、グループ事業の経営資源や情報資産を活用したビジネス・サービスの提案を募り、ブラッシュアップを経て実現していくプログラムです。2017年度に初めて開催し、これまでに計104件の提案が採択され、鉄道事業やIT事業など幅広い分野の実証実験を行い、一部の取り組みは実用化にいたっております。なお、内閣府主催の2018年度第1回日本オープンイノベーション大賞において、経済産業大臣賞を受賞、2020 年度第3回同賞において、環境大臣賞を受賞しました。6年目となる今回はさらなるオープンイノベーションを推進するため、春と秋の年2回の募集が行われ、秋は、2022年10月から参加を募り、当社が提案した「水中ドローンによる新たな鉄道土木構造物維持管理手法」は合計9 4件の提案の中から7件に採択されました。

JR東日本スタートアップと当社が取り組む、社会インフラ老朽化問題


全国約10,800箇所の鉄道橋のうち建設後50年が経過するものが60%を超え、2033年には80%超えとなります。豪雨などの災害による河川に架かる鉄道橋の橋脚の傾斜や橋桁の流失等の災害被害が直近20年で47箇所発生しており、インフラの予防保全化が急務となっております。


出典:国土交通省 河川橋梁対策検討会 配布資料   (令和3年9月)

今回採択された水中ドローンによる維持管理手法の実証実験では、従来の点検方法では水中部の見える化ができなかった問題解決にチャレンジします。従来の方法では、橋の上から人が重りを垂らして水深を測定する(重鎮法)が行われおり、水中の状況を正確に把握することができませんでした。新しい手法では、ボート型のドローンにマルチビーム音響計測器を搭載し、水深を分布計測します。これにより、洗掘リスクの高い箇所を特定することが可能となり、さらには従来は見えなかった橋脚の側面や洗掘状況を水中ドローンで重点的に点検することができます。
この新しい手法により、点検の効率化とデータの充実化を図り、インフラ管理の予防保全化を実現することを目指しています。

参考資料:
国土交通省 JR河川橋梁対策検討会 配布資料
https://www.mlit.go.jp/tetudo/content/001425578.pdf

使用機材


産業用水中ドローンDiveUnit300


株式会社FullDepth会社概要


会社名:株式会社 FullDepth (FullDepth Co., Ltd.)
設立:2014年6月4日
代表者:代表取締役社長 CEO吉賀 智司
資本金:11億8,380万円(資本準備金を含む)
所在地:東京都中央区東日本橋2-8-4 東日本橋1stビル 2階
事業概要:産業用水中ドローン等の企画、開発、製造および販売
URL: https://fulldepth.co.jp/
◇FullDepth*YouTube
https://youtube.com/channel/UCd8bV9M1l95C-W96Ymm4_Yg

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