2024年06月25日
日本精工株式会社
コーポレート・コミュニケーション部
子ども向け科学講座を今年も藤沢市・東北大学で開催
~ NSK開発の色素増感太陽電池技術を応用した教材の採用が決定 ~
日本精工株式会社(本社:東京都品川区、代表者:取締役 代表執行役社長・CEO 市井 明俊、以下NSK)は、子どもたちにものづくりの面白さや奥深さを伝えることを目的に、STEAM*プログラムを実施しており、今年も8月に藤沢市、9月に東北大学で子ども向け科学講座を開催します。今回、同講座で使う教材に、NSKが開発した色素増感太陽電池の技術を応用した教材が採用されることになりました。
*STEAM: Science(科学)、Technology(技術)、Engineering(工学)、Arts(芸術)、Mathematics(数学)の頭文字から成る造語で、これら5つの分野を通じた教育方法です。
色によって光を吸収し発電する色素増感太陽電池は、次世代太陽電池として注目を集めているペロブスカイト太陽電池の原点となる技術です。NSKでは、グリースや保持器の開発で得た、有機材料に関する知見を、再生可能エネルギー技術に展開する取り組みを進めてまいりました。
その中で、独自の電解液や染色方法により、色彩性、デザイン性に優れた色素増感太陽電池を作製する技術を開発しています(参考:2017年のプレスリリース)。本教材は、これらの技術を応用しており、自分が描いた絵で発電ができる工作キットです。工作後は、その電気で電子部品を実際に動かす体験を通じて、子どもたちに科学への興味を育むきっかけを提供します。
本教材はペクセル・テクノロジーズ株式会社のペロブスカイト太陽電池の知見と教育教材分野での経験、神田工業株式会社の液晶ディスプレイの製造技術、を組み合わせることで実現しました。
色素増感太陽電池の構造 今回採用が決まった教材(工作キット) マイナス極(キャンパス)に描画している様子
各講座について
NSKについて
NSKは、1916年に日本で最初の軸受(ベアリング)を生産して以来、100年以上にわたり軸受や自動車部品、精機製品などのさまざまな革新的な製品・技術を生み出し、世界の産業の発展を支えてきました。1960年代初頭から海外に進出し、現在では30ヶ国以上に拠点を設け、軸受の分野で世界第3位、またボールねじ、電動パワーステアリングなどにおいても世界をリードしています。
企業理念として、MOTION & CONTROL™を通じて円滑で安全な社会に貢献し、地球環境の保全をめざすとともに、グローバルな活動によって、国を越えた人と人の結びつきを強めることを掲げています。2026年に向けてNSKビジョン2026「あたらしい動きをつくる。」を掲げ、世の中の期待に応える価値を協創し、社会への貢献と企業の発展の両立を目指していきます。
プレスリリース記載の情報は報道発表日時点の情報です。
予告なしに変更され、ご覧になった時点と情報が異なる可能性もありますので、あらかじめご了承ください。