平成29年における国内のクロマグロ養殖実績について(速報値)

2018年03月30日 

プレスリリース

平成29年における国内のクロマグロ養殖実績について(速報値)

平成30年3月30日
水産庁

水産庁は、平成29年における国内のクロマグロ養殖業者の養殖実績を取りまとめました。

1.背景・趣旨

水産庁は、我が国が太平洋クロマグロの最大の漁業国かつ消費国であることを踏まえ、太平洋クロマグロの管理について取り組むべき基本的な方向性を取りまとめた「太平洋クロマグロの管理強化についての対応」(平成22年5月11日公表)に基づき、国内におけるクロマグロ養殖の実態を正確に把握するため、全国のクロマグロ養殖業者から報告のあった養殖実績について、暦年ごとに取りまとめ、平成23年から毎年この時期に公表しています。

2.結果

平成29年クロマグロ養殖を営む経営体の数は95で、平成28年に比べて増減はありませんでした。養殖場の数は177で、平成28年の175に比べて2養殖場、平成23年の137に比べて40養殖場増加しました。ただし、この養殖場の増加は、人工種苗(注1)を用いる養殖場の増加と養殖場の分割などによるものであり、天然種苗の活込尾数を増加させるものではありませんでした。
平成29年のクロマグロ養殖種苗の活込尾数は87万0千尾で、平成28年の99万5千尾に比べて12万5千尾下回りました。このうち天然種苗は37万5千尾で、平成28年と比べ15万1千尾減少し、平成23年の活込尾数53万9千尾を上回るものではありませんでした。
なお、平成24年10月26日付けの農林水産大臣の指示(注2)を受けて、60の養殖場の免許は、人工種苗のみを活け込むよう制限されています。また、残りの117の養殖場の免許は、天然種苗を活け込む生け簀の台数等について上限が付されています(平成29年12月1日現在)。

(注1)人工種苗とは、受精卵を陸上の水槽等でふ化させ種苗として育成したものです。一方、天然種苗は曳き縄・まき網などが採捕した天然のクロマグロを種苗として利用するものです。海面養殖場に初めて活け込まれる人工種苗は体長が5cm程度で、天然種苗の体長が30cm程度以上であるのに対して小さく、天然種苗と同程度のサイズになるまでに死亡するものも多く含まれています。

(注2)クロマグロ養殖場については、原則として、(1)各県の1年当たりの天然種苗の活込尾数が平成23年から増加するような養殖漁場の新たな設定を行わないこと、(2)生け簀の規模拡大により各県の1年当たりの天然種苗の活込尾数が平成23年から増加することのないよう、漁業権に生け簀の台数等に係る制限又は条件を付けることについて、漁業法の規定に基づく農林水産大臣の指示を、平成24年10月26日付けで都道府県に対し発出しています。

(1)クロマグロ養殖を行っている経営体の数(各年の12月1日における数)
(ア)経営体の数(住所・所在地別)
全国計: 95経営体(平成29年)
95経営体(平成28年)
94経営体(平成27年)
95経営体(平成26年)
92経営体(平成25年)
83経営体(平成24年)
83経営体(平成23年)

(イ)県別経営体の数(のべ数)
全国計: 105経営体(平成29年)
105経営体(平成28年)
103経営体(平成27年)
105経営体(平成26年)
102経営体(平成25年)
93経営体(平成24年)
94経営体(平成23年)

(2)クロマグロ養殖場及び養殖生け簀の数
(ア)養殖場の数(各年の12月1日における数)
全国計: 177養殖場(平成29年)
175養殖場(平成28年)
160養殖場(平成27年)
150養殖場(平成26年)
147養殖場(平成25年)
140養殖場(平成24年)
137養殖場(平成23年)

(イ)養殖生け簀の数(暦年集計)
全国計: 1,616台(平成29年)
1,657台(平成28年)
1,436台(平成27年)
1,375台(平成26年)
1,362台(平成25年)
1,191台(平成24年)
1,032台(平成23年)

(3)クロマグロ種苗活込尾数(暦年集計)
(注)活け込んだ種苗は、数年の養殖期間を経た後に出荷されます。
全国計: 870千尾(平成29年)
995千尾(平成28年)
943千尾(平成27年)
515千尾(平成26年)
611千尾(平成25年)
473千尾(平成24年)
753千尾(平成23年)

(ア)うち天然種苗
全国計: 375千尾(平成29年)
526千尾(平成28年)
394千尾(平成27年)
222千尾(平成26年)
347千尾(平成25年)
205千尾(平成24年)
539千尾(平成23年)

(イ)うち人工種苗
全国計: 495千尾(平成29年)
469千尾(平成28年)
549千尾(平成27年)
293千尾(平成26年)
264千尾(平成25年)
268千尾(平成24年)
214千尾(平成23年)

(4)養殖クロマグロ出荷数量(暦年集計)
(ア)出荷尾数
全国計: 247千尾(平成29年)(天然種苗由来 224千尾、人工種苗由来 22千尾)
209千尾(平成28年)(天然種苗由来 193千尾、人工種苗由来 16千尾)
226千尾(平成27年)(天然種苗由来 205千尾、人工種苗由来 21千尾)
230千尾(平成26年)(天然種苗由来 219千尾、人工種苗由来 11千尾)
197千尾(平成25年)(天然種苗由来 191千尾、人工種苗由来 7千尾)
177千尾(平成24年)(天然種苗由来 169千尾、人工種苗由来 7千尾)
190千尾(平成23年)

(イ)出荷重量
全国計: 15,798t(平成29年)(天然種苗由来 14,680t、人工種苗由来 1,118t)
13,413t(平成28年)(天然種苗由来 12,563t、人工種苗由来 849t)
14,825t(平成27年)(天然種苗由来 13,881t、人工種苗由来 943t)
14,713t(平成26年)(天然種苗由来 14,326t、人工種苗由来 387t)
10,396t(平成25年)(天然種苗由来 10,120t、人工種苗由来 276t)
9,639t(平成24年)(天然種苗由来 9,395t、人工種苗由来 244t)
10,224t(平成23年)

(5)クロマグロ種苗採捕に関わった漁船の数(暦年集計)
全国計: 1.2千隻(平成29年)
1.7千隻(平成28年)
1.6千隻(平成27年)
1.5千隻(平成26年)
1.5千隻(平成25年)
1.9千隻(平成24年)
2.3千隻(平成23年)

3.平成28年実績の確定

平成29年3月31日付けで公表した「平成28年における国内のクロマグロ養殖実績について(速報値)」は、内容精査を行い数値を確定しました。

(参考)
平成22年5月11日付けプレスリリース
「太平洋クロマグロの管理強化についての対応」について
http://www.jfa.maff.go.jp/j/kokusai/kanri_kyouka/index.html

平成24年10月26日付けプレスリリース
国内クロマグロ養殖の管理強化について
http://www.jfa.maff.go.jp/j/press/enoki/121026.html

平成29年3月31日付けプレスリリース
平成28年における国内のクロマグロ養殖実績について(速報値)
http://www.jfa.maff.go.jp/j/press/saibai/170331.html

お問合せ先

増殖推進部栽培養殖課

担当者:太田、悦喜 (えき)
代表:03-3502-8111(内線6821)
ダイヤルイン:03-3502-0895
FAX番号:03-6744-2386

資源管理部漁業調整課沿岸・遊漁室

担当者:中村、清水
代表:03-3502-8111(内線6701)
ダイヤルイン:03-3502-8476
FAX番号:03-3595-7332

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