資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について

2023/09/13  フルテック 株式会社 

2023 年9月 13 日

フルテック株式会社

資本コストや株価を意識した経営の実現に向けた対応について

当社は、本日開催の取締役会において、資本コストや資本収益性について現状を評価・分析し、改善に向けての取組み方針について決議いたしましたので、下記のとおりお知らせいたします。



1.現状評価

株価、PBR、ROE は各々次のとおり推移しております。

2019 年 12 月期
2020 年 12 月期
2021 年 12 月期
2022 年 12 月期

株価
1,340 円
1,486 円
1,430 円
1,200 円
PBR
1.18
1.29
1.19
1.05
ROE
7.1%
4.5%
6.9%
1.5%

当社の直近決算期における株主資本コストは約 6.05%と認識しており、十分なエクイティ・スプレッド(ROE-株主資本コスト)を確保している状況にはないと認識しております。また、当社のPBR は過去1倍を上回る水準で推移してまいりましたが、2023 年 12 月期に入ってから1倍を若干下回る状況が続いております(8月末終値ベースのPBR=0.97 倍)。
(※)2022 年 12 月期のROE は、工事損失引当金の見積り方法変更の影響により大幅減益となったため低下しております。

2.改善に向けた今後の方針

資本コストを充足するに足る十分な利益水準を確保して 8.0%以上のROE を達成するとともに、市 場評価としてのPBR1倍以上を目指してまいります。改善に向けた具体的な取組みは次のとおりです。

(1)収益力の改善・強化
新規物件の選別受注及び採算管理の徹底を図るとともに、仕入価格の上昇に対しては適正な価格転嫁に努めることによって、新規部門における収益改善を進めてまいります。

また、リニューアル・メンテナンスに関しては、当社が管理している約30万台の自動ドアを主なターゲットとして、トータルリニューアルの推進と「Fi-R」(IoT を活用し、従来の年3回から年1回点検を可能とする保守サービス)の浸透、保守契約率の向上に取組み、収益基盤の強化に努めてまいります。

(2)成長戦略の着実な実行
以下の成長戦略を着実に実行してまいります。

○“水平方向”の成長戦略
東京を中心とした関東におけるシェアアップと未進出エリアへの事業拡大

○“垂直方向”の成長戦略
ストック市場の開拓と商品開発力の強化

○“プラスα”の成長軸
新たな価値を付加した自動ドアの提案と自動ドア以外の新商品の開発

(3)積極的なIR 活動の実施
株主・投資家の皆様に当社の成長戦略に対するご理解を深めていただく機会を増やしていくとともに、決算説明資料や当社ホームページ等での情報提供を積極的に進めてまいります。

以上

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