「全国学力・学習状況調査」の個票データ等の貸与に関する有識者会議(第1回) 議事要旨

2018年06月14日 

「全国学力・学習状況調査」の個票データ等の貸与に関する有識者会議(第1回) 議事要旨

1.日時

平成30年5月18日(金曜日)13時30分~15時30分

2.場所

文部科学省 東館3階 3F1特別会議室

3.議題

  1. 議長の選任等について【非公開】
  2. 有識者会議の議事運営について
  3. 個票データ等の貸与の概要について
  4. 匿名データの貸与の取扱いについて
  5. その他

4.議事要旨

議事に先立ち、事務局より、委員及び事務局の紹介があった。


議事1:議長の選任等について【非公開】

・事務局より、座長として柴山委員が推薦され、承認された。

議事2:有識者会議の議事運営について

・議事に先立ち、座長の就任の挨拶として、全国学力・学習状況調査は、貴重な公共データの1つである、公共データ全般にわたってのオープン化・活用促進の動きが加速する中で、本会議は非常に重要な会議になるとの発言があった。
・引き続き、事務局より、資料2-1に基づき会議の運営について諮られ、原案通り、承認された。


議事3:個票データ等の貸与の概要について

・事務局より、資料3-1、資料3-2、資料3-3、参考資料(「全国学力・学習状況調査個票データ等の貸与・公表について」)に基づき説明後、意見交換が行われた。主な意見は以下の通り。

【委員】
3点申し上げたい。
1点目は、利用申出者の範囲について、「研究者」とはどこまでの範囲を指すのか確認したい。併せて、教育目的利用として、大学院生が匿名データを使用して研究等を行う際、指導教授がデータ管理を行うとすると不都合な状況も出てきうるので、運用においては柔軟な対応を考える必要が出てくるのではないか。
2点目は、運用面に関して、利用申出の様式や申出時に記載を求める内容等を議論する必要が出てくるのではないか。
3点目は、貸与データの管理・保管に関し、利用申出者がガイドライン所定の条件を具備していることをどのように把握するのかについても、考える必要があるのではないか。

【事務局】
1点目の研究者の範囲については、ガイドラインにおいても定義している。「専ら研究に従事するもの」(ガイドライン第2の5のマル4)については、利用申出書の研究者番号の記載を1つの手掛かりとしたいと考えている。研究者番号がない場合にいかなる証明の仕方があるのかはこれから検討だと思うが、基本的には大学の教員の方を念頭に置いているところ。
また、教育目的利用の際に、大学院生の研究指導(ゼミ等)に匿名データを使うことはもともと念頭に置いており、指導教官の方に申請していただいくことを考えている。広く授業等で使う場合には、使用を限定しない公開データであるパブリックユースデータを使っていただければと思う。
利用申出の様式等については、本日、参考資料にて用意しているところであるが、随時、先生方の御意見をお伺いしながら検討させていただきたい。

【委員】
確認だが、大学院生が匿名データを使いたい場合には、あくまでその指導教授が匿名データを申請するという形になり、大学院生自らが論文執筆等のために匿名データを申請することは難しいとの理解でよいか。

【事務局】
現行のガイドラインではその通りである。

【委員】
データの複製や加工について条件が付いているのか。また、データを使用する場所は限定されているのか。
加えて、貸与データを利用して執筆した学術論文等の著作権はどこにあるのか。

【事務局】
ファイルの複写等は、原則として貸与データを別の機械(コンピュータなど)に移す際の1回に限り認めている。また、保管・管理の場所については、利用申出書に明記していただくことになっている。
著作権については、全国学力・学習状況調査のデータの著作権は利用者にはいかないが、研究の成果物については、当然、利用者の名前で公表いただくことになる。成果物の中で作成した図表等については、データの出典を明らかにしていただければ十分ではないかと考えている(例えば、「『全国学力・学習状況調査』のデータより○○が作成」のように)。

【委員】
ガイドラインについて1点質問と、貸与スケジュールについて1点意見がある。
個票データといえども、貸与の必要性の判断(設置管理者の同意取得や他のデータとの紐づけの禁止等)によって、貸与されるデータの範囲に相当の幅が出ると思う。調査研究を促進させるように運用するのか、それとも相当厳しく審査するのか、現時点でどうお考えか。
また、個票データ等の貸与スケジュールについて、個票データの初回の利用申出受付が10月、データ貸与が12月となっているが、これを2か月程度早くしていただくことはできないか。研究者は、通常、11月上旬に科研費の申請書類を提出しているが、その時点でデータ貸与の可否が分かっているスケジュールにしていただいた方が、個票データの活用が実質的なものになると思う。

【事務局】
1点目について。全国学力・学習状況調査は、実施要領に基づいて行われており、全国の学校の理解と協力のもとでデータを集めているが、できる限り多くの方々にこのデータを活用いただけるような仕組みを考えているところ。
2点目について。事務局としても、科研費の申請時期も勘案した上で、10月ぐらいであれば、科研費を申請するような研究であることも踏まえて審査いただけるのではと考えた次第。ただ、先生の御指摘の趣旨も踏まえて、事前相談を前広に受け付けさせていただこうと思っている。事前相談の中で、貸与を希望される方に、大まかな貸与可否の見込みを持っていただけるよう配慮していければと考えている。

【委員】
研究による知見が政策や学校の教育活動に返っていくことになると思うので、是非、少し実のある研究促進の方向性を探っていっていただければと思う。

【委員】
ガイドラインには、データの貸与によって序列化や過度な競争が生じさせないという教育上の配慮や、児童生徒の学力・学習状況又は生活習慣等の把握改善を目的とするといった大原則が規定されている。審査の過程で、何か疑問が出た際には、この大原則に戻って判断をすることが肝要。
児童生徒の学力向上に直接つながるような貸与制度ができたのだということを、研究機関や都道府県・指定都市教育委員会にアピールしていただきたい。

議事4:匿名データ貸与の取扱いについて

・事務局より、資料4に基づき匿名データの取扱いについて諮られ、原案通り、承認された。

議事5:その他

・事務局より、参考資料(申請様式)に基づき説明後、意見交換が行われた。主な意見は以下の通り。

【委員】
具体的な審査の手順については、どのようにお考えか。

【事務局】
こちらの会議で議論いただくときには効率化が図れるような方法にしたいと思っている。事前相談がどの程度来るか等、状況も見つつ、皆様方に御相談させていただきながら検討していきたい。

【委員】
2点意見がある。
まず、子供たちの教育活動を改善することが第一義的な意義であるということを利用申出者の方に意識していただくため、利用申出書に、例えば「期待される成果と学校教育活動及び教育施策への反映可能性」という欄を設けてはどうか。
また、「貸与申出者又は利用者の本申出書に記載された分野での過去の研究等の実績」について、記載可能な量を増やしていただき、予定された研究を遂行できるだけの力量がある方だという判断ができるような形にしていただきたい。

【座長】
事前相談が重要になってくると思う。過去の研究等の実績は、研究者の力量や実現可能性等々を判断する非常に大きなエビデンスになるため、何を書いたらいいのか、事前相談で指示を入れていただけると良い。

【委員】
実際の審査について、全てを有識者会議で議論して決めることは現実的には難しいと思われる。どこまでをこの会議で判断すべきか、また実際に判断する際に具体的に何を基準にすれば良いのか、今後御検討いただきたい。

【事務局】
当然、準備段階での作業は事務局で担うべき部分があると思う。事務局できる部分と、先生方の御意見をいただかないと難しい部分を意識し、随時御相談させていただきながら、事前の準備等はしっかり進めたい。
また、個別の審査については、今ここで一律に基準を決めるとのは難しい部分もあると思うので、出てきた案件も踏まえながら、引き続き御相談させていただきたい。

【座長】
やはり事前相談がキーポイントになってくると思う。初めて動かす制度であるため、動かして調整しながらやらざるを得ないだろう。

お問合せ先

初等中等教育局参事官付学力調査室

(初等中等教育局参事官付学力調査室)

-- 登録:平成30年06月 --

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