シナモンAI、川崎汽船の船舶停泊時間算出(Laytime計算)業務に、「Statement of Fact」からの情報抽出ツールとしてAI-OCR技術を提供

2023/10/24  株式会社 シナモン 

~ AI活用の 「業務効率化・業務品質向上・業務フローの標準化」でDX推進 ~

 国内の大手企業へ人工知能(AI)ソリューションを提供する株式会社シナモン(本社:東京都港区、代表取締役Co-CEO:平野未来 / 堀田創 以下、シナモンAI)は、川崎汽船株式会社(本社:東京都千代田区、代表取締役社長:明珍 幸一 /以下、川崎汽船)が開発した、国内外で運航する貨物船の積揚げ荷役作業記録書(Statement of Fact)から必要情報を抽出し、滞船料と早出料の計算書(Laytime Statement)を自動作成するシステム「CHRONUS(クロノス)」に、シナモンAIのAI-OCR技術を提供したことをお知らせします。


「川崎汽船×シナモンAI」DX取り組みイメージ
 世界中で広く利用されているStatement of Factには、船名や港の滞在日時など、荷役に関する詳細が記載されています。ただし、この Statement of Fact は港や荷主ごとに異なる書式(非定型帳票)で作成されているため、従来の Laytime Statement 作成では人の手で時系列の荷役作業記録を表計算ソフトに転記し、停泊時間を計算する必要がありました。さらに、Laytime Statementの作成は天候や滞在時間で計算方法が異なるなど、経験によって得られる専門性が求められる上、転記作業は担当者によって作業時間や精度に差が生じるといった、いわゆる“属人的業務”になってしまうという課題がありました。

 シナモンAIは、非構造データから必要な情報を自動抽出する特徴量学習型のAI-OCR技術に強みを持っています。今回、川崎汽船で開発されたLaytime Statement 自動作成システム「CHRONUS」では、シナモンAIのAI-OCRにより自動抽出されたデータを連携することで、「業務の効率化と品質向上、個々の経験に依存しない業務フローの標準化」が実現します。

 この度の取り組みは、川崎汽船のDX戦略の1つである「陸上のDX」において、シナモンAIのAI-OCR技術を導入することで実現しました。シナモンAIではこのほか、貿易書類専用の特徴量学習型 AI-OCR「Flax Scanner for 貿易書類」を提供しています。Commercial InvoiceやBill of Ladingからの情報自動抽出など、貿易DXの推進に一層取り組んでまいります。


■川崎汽船株式会社について(https://www.kline.co.jp/
川崎汽船は、2022 年 5 月に公表した中期経営計画の中で、デジタルトランスフォーメーションを、事業戦略を実現する強固な事業基盤の一つとしています。情報・業務プロセスおよび船舶のデジタライゼーションを一層進め、データやデジタル技術の活用により、安全・環境・品質のコアバリューを磨き上げ、競争力の源泉として付加価値の向上を目指します。



■シナモンAI概要
社  名:株式会社シナモン
URL:http://www.cinnamon.ai
所在地:東京都港区虎ノ門3-19-13 スピリットビル6階
設  立:2016年10月
代表者:代表取締役Co-CEO平野未来 / 堀田創

[事業内容]AIプロダクト事業、AIコンサルティング事業
シナモンAIは、「誰もが新しい未来を描こうと思える、創造あふれる世界を、AIと共に」をパーパスに、高度なビジネスAIソリューション実現のため、AIコンサルティングとAIプロダクトを提供しております。お客様が保有するナレッジからAI時代の新たな事業構造を創造し、飛躍的な成長を先導する変革のシェルパ(先導役)として、多数の国内大手企業への提供実績を有しています。人工知能研究開発機能をベトナム(ハノイ・ホーチミン)および台湾に構え、高度なAI人材を獲得・育成するエコシステムを構築し、AI-OCR「Flax Scanner」、自然言語処理エンジン「Aurora Clipper」、音声認識エンジン「Rossa Voice」など、非構造化データを幅広くカバーする技術力を蓄積しています。直近では、独自のAI時代の戦略デザイン「ハーベストループ」とお客様のパーパスをつなげ、デジタルトランスフォーメーションやAI活用の推進を支援しています。

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