世界初・非加熱15秒で染まる草木染め染料「Circular dye」で環境負荷の低減を目指すCirculifeがインパクトスタートアップ協会に加盟

2024/06/17  株式会社 Circulife 

持続可能な素材開発と普及に努め、誰もが環境に優しい選択ができる社会の実現を目指す

化学合成繊維を含まず、生産過程で環境負荷を大幅に抑えられる「木糸(もくいと)」を素材とした製品の企画・製造・販売を行う株式会社Circulife(サーキュライフ)(天草市五和町御領6290−1 代表 川原 剛)は、世界初(※)となる「低温/短時間で染めることを可能にした草木染め染料」の実用化に成功したことをきっかけに、インパクトスタートアップ協会の正会員として参画いたしました。



インパクトスタートアップ協会参画の背景と目的            
世界的な環境意識の変化やSDGsの観点から、アパレル業界への環境意識は高まっていますが、衣類の製造や染料に関する環境への配慮は十分とはいえません。今後は石油由来の化学染料や化学繊維中心の大量生産・大量消費から脱却し、植物由来原料も活用し環境負荷を低減する循環型の社会へのシフトが必要です。

Circulifeが着目する「木糸」は木材の繊維を原料とする糸で、糸の場合は50%、生地の場合は約25%を間伐材など日本の地域資源とその他の天然素材から製造しています。綿、ウール、シルクなどの原料はほとんど輸入に頼っている中で、間伐材を原料とした「木糸」は、素材の輸入依存を減らすことでCO2排出削減に貢献しています。また、木糸を素材とした衣類や小物は化学繊維を含まないので洗濯しても海にマイクロプラスチックが流出せず、いずれ土に還ることも可能な「木糸」を生活に取り入れることを提案してきました。

また、今回「インパクトスタートアップ協会」の正会員に参画するきっかけとなった世界初(※)の非加熱15秒で染まる草木染め染料「Circular dye」は、世界の工業汚染の20%を占めるアパレル業界の社会課題を変革する技術です。また、環境負荷が低いとされている天然染料も80度の熱湯で30分以上染色をしなければならず、エネルギーと水の使用量が社会的にも経済的にも課題となっています。




「Circular dye」は、半導体の技術を応用することで、染色のためのエネルギーと時間を大幅に短縮することに成功しました。弊社は環境負荷を低減するために100%天然由来の「草木染め」を採用していますが、化学染料に比べて工程に手間がかかるため、今まで大幅な時間と労力を必要としてきました。染色のためのエネルギーと時間を大幅に短縮するため、CO2の排出を減らし光熱費も下げることができる「Circular dye」は、環境と経済に大きなインパクトを与えられると考えています。



この度インパクトスタートアップ協会への参画を通じて、インパクトスタートアップや政府・行政・産業界とのネットワークの拡充を図るとともに、持続可能な環境を支えるための素材開発と普及に努め、誰もが環境に優しい選択ができる社会の実現を目指してまいります。

※自社調べ。国立研究開発法人科学技術振興機構 社会技術研究開発センターによる2019年度「STI for SDGs」アワードにて「染色排水の無害化を切り拓く最先端の草木染め」が文部科学大臣賞受賞における<受賞理由>をご参照ください。https://www.jst.go.jp/sis/co-creation/sdgs-award/2019/result_2019.html


「インパクトスタートアップ協会」について            
インパクトスタートアップ(Impact Startup Association)は、「社会課題の解決」と「持続可能な成長」の両立を目指す企業体を指します。政財官と協働し、より良い社会を創出するためのポジティブ・インパクトを与えるスタートアップが数多く生まれ、継続的に成長していく環境を作ることを目指し、「共有」「形成」「提言」「発信」の4つの柱で活動を実施しています。
詳しくは、ISAのウェブサイト(https://impact-startup.or.jp/ )をご覧ください。


最近の取り組み                           

<Circulifeのオンラインショップがオープン>

2024年3月にCirculifeのオンラインショップを開設いたしました。生産は、必要なものを必要な分だけ。オーダーが入ってから一点一点職人が縫い、染めの作業を行います。より多くの方に「木糸」でできた商品を手に取っていただくために、熊本県天草の地から全国各地にお届けいたします。
URL:https://circulife.shop/

<木糸が2025年大阪・関西万博のスタッフ用ユニフォームとして採用>
国産木材(間伐材)を原料とした天然繊維「木糸」が、持続可能な運営を目指す大阪・関西万博のスタッフ用ユニフォームの素材として採用されました。Circulifeは、株式会社和紙の布、株式会社いろどり、根羽村森林組合とともに、森林資源を使い”サステイナブルな地域づくり”に必要な課題解決や事業の創出を行っていく「木の糸コンソーシアム(共同事業体)」と協力し、万博のサプライヤーとして参加します。


株式会社Circulifeについて                       
■代表取締役 川原 剛
「深刻な地球温暖化による脱炭素化への動き。消費者は環境に配慮した購買へと意識変化が起きています。環境負荷の少ない商品を選ぶことが常識となるこれからの市場に、地域資源(天草ヒノキ・小国杉等から)を原料とした生地は、全ての企業が無視できなくなった環境問題の一つの解決策にもなり、環境負荷の低減が実現できると考え創業しました。大量生産から適量生産へ、必要な物を必要な分だけ。地域資源を活用した製品作りを通して「循環する生活」=「 Circular Life」を提案して参ります。」

■企業情報
株式会社サーキュライフ/Circulife:
住所:天草市五和町御領6290−1
代表:川原 剛
事業内容:木糸・生地の製造・小売・企画・販売等
お問い合わせ先:info@circulife.jp
HP https://circulife.jp/
Instagram https://www.instagram.com/circulife_official/
FUNDINNO https://fundinno.com/projects/376

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