次世代ミリ波ネットワーク開発を行うVisbanに出資

2024/09/04  三菱マテリアル 株式会社 

プレスリリース

2024年9月 4日

三菱マテリアル株式会社

次世代ミリ波ネットワーク開発を行うVisbanに出資

三菱マテリアル株式会社は、次世代ミリ波ネットワークに取り組むスタートアップ企業、Visban株式会社(以下「Visban」)へ出資を行いました。なお出資はMMC イノベーション投資事業有限責任組合(*1)を通じて実施しています。

Visbanは、低コストかつ高信頼性のミリ波ネットワークデバイスを開発している会社です。ミリ波通信は、大容量データの高速伝送が可能であり、帯域幅が広いため多くのデバイスを同時に接続できるといったメリットがあります。また、この通信方式は、高い周波数帯域を利用することで、混雑の少ない通信環境を提供することができ、特定のエリアでの通信速度を飛躍的に向上させることが可能です。
当社はVisbanへ出資するとともに、同社との協業を通じて、当社の強みとする微細回路形成に必要な素材、異種材料接合技術、およびその評価技術を適用することで、5G/6G通信の普及拡大に大きく貢献することを目指します。

当社グループは、「人と社会と地球のために、循環をデザインし、持続可能な社会を実現する」ことを「私たちの目指す姿」と定めています。今後も、非鉄金属素材および付加価値の高い製品の提供を通じて、目指す姿の実現に向けてさまざまな取り組みを実行してまいります。

(*1)
2019年3月に日本材料技研株式会社の100%子会社であるJMTC キャピタル合同会社と共同で設立した、材料技術を有するベンチャー企業を投資対象とするコーポレート・ベンチャーファンド。

Visbanについて

ミリ波通信は通信距離の短さ、壁面・窓・樹木による信号の遮断や霧などによる減衰するなどの課題から、多くの基地局を設置する必要があり、膨大なインフラ整備コストが課題となっています。Visbanが開発しているガラス基板型 Smart Repeatersは、ガラス基板上に形成された高精度な構造のアンテナにより感度を向上させ、損失を低減します。さらに、ICやその他部品も異種集積技術でガラス基板上に実装することで、インフラ整備の低コスト化を実現しています。また、ソフトウェアベースのAI駆動メッシュネットワークコントローラ(*2)を搭載することにより、ミリ波のカバレッジを拡大させ、ミリ波通信網の死角を解消できます。本技術により、VR/AR、8K高解像度映像、自動運転などの技術に必要な高速で低遅延の無線通信を実現できるようになります。

会社概要

会社名
Visban株式会社
所在地
東京都世田谷区弦巻3丁目22番21号
代表者
S.B. Cha
設立
2022年9月
URL
https://visban.com/
(*2)
複数のデバイスを自律的に相互接続し、効率的かつ信頼性の高いデータ伝送を実現するための制御装置です。メッシュネットワークでは、各デバイスが他のデバイスと直接通信することでネットワーク全体の耐障害性と拡張性を向上させることが可能です。

【関連リリース】

2019年3月11日
コーポレート・ベンチャーファンドの設立に関するお知らせ
URL:https://www.mmc.co.jp/corporate/ja/news/press/2019/19-0311.html

以上

<本件に関するお問い合わせ>

コーポレートコミュニケーション室:03-5252-5206

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