小学六年生国語教科書掲載作品「帰り道」を収録した森絵都さんの文庫新刊は、本日6月26日発売!

2024/06/26  株式会社 新潮社 

『カラフル』や『みかづき』などの作品で知られる森絵都さんの文庫最新刊は、「ことば」をめぐる9つの物語を集めた『あしたのことば』。子どもはもちろん、おとなの心にもしみる1冊です。文庫化にさいしては書き下ろし短編「%」を増補。人気イラストレーターのカラーイラストとともに、やさしさに包まれる物語をお届けします。



■SNSで「ことば」が凶器になる時代に、「ことば」のやさしさを感じる短編集
森絵都さんの最新文庫『あしたのことば』は、「ことば」をめぐる9つの物語を集めた短編集です。
巻頭作品の「帰り道」は、光村図書の小学六年生国語教科書に掲載された物語。おしゃべりな周也(しゅうや)と寡黙な律(りつ)は、ちょっとした行き違いから、気まずいまま下校することになります。“何か言わなきゃってあせる”“思っていることが、なんで言えないんだろう”――それぞれに思いを抱えた二人を待っていたのは?
ほかに、クラスメイトからのひと言について考える「富田さんへのメール」や、亡き祖母に思いを馳せる「遠いまたたき」、転校先で新たな一歩を踏み出す「あしたのことば」、文庫化に際して新たに加えられた書き下ろし「%」などを収録。SNSなどによって「ことば」が凶器となる時代ですが、そんなときだからこそ、改めてことばに秘められたやさしさ、可能性を教えてくれる一冊です。
ロックバンド・チャットモンチーのドラマーとして活躍し、作家・作詞家として活動する高橋久美子さんからは、「やっぱり、言葉にしかできないことがあるぞ、諦めずに書こう、会話しよう、伝えよう、そう思いました」という推薦コメントも届いています。


光村図書の小学六年生国語教科書(写真右)に掲載された「帰り道」を収録

■人気イラストレーターとのコラボも実現
 人気イラストレーターとの豪華コラボも実現し、作中ではカラーイラストも収録。イラストレーターのしらこさん、赤さん、長田結花さん、早川世詩男さん、100%ORANGEさん、植田たてりさん、酒井以さん、中垣ゆたかさん、阿部海太さん、今日マチ子さんの絵を収録しています。

人気イラストレーターの作品が、各話の扉を飾る(「あの子がにがて」 イラスト・赤)

■収録作品は入試にも出題
短編集である本書は、学校での「朝の読書」や、夏休みの感想文にもぴったりです。また、収録作品は中学入試にも頻出で、香蘭女学校中等科、横浜雙葉中学校、横浜女学院中学校、かえつ有明中学校、桜蔭中学校などで出題されています。


■著者紹介:森絵都(もり・えと)
1968(昭和43)年東京生れ。90(平成2)年『リズム』で講談社児童文学新人賞、95年『宇宙のみなしご』で野間児童文芸新人賞、99年『カラフル』で産経児童出版文化賞、2003年『DIVE!!』で小学館児童出版文化賞、07年『風に舞いあがるビニールシート』で直木賞、17年『みかづき』で中央公論文芸賞受賞。『あしたのことば』『永遠の出口』『ラン』『できない相談』『獣の夜』など著書多数。


■書籍データ
【タイトル】あしたのことば
【著者名】森絵都
【発売日】2024年6月26日
【造本】文庫
【定価】781円(税込)
【ISBN】978-4-10-105381-3

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