Wi-Fi 6テクノロジー搭載の無線LANコンボモジュール「SX-PCEAXシリーズ」を発表 - 医療・産業用IoTの通信安定性、省電力、高速化を実現

2021/12/16  サイレックス・テクノロジー 株式会社 

2021 年12 月 16 日
サイレックス・テクノロジー株式会社

サイレックス、Wi-Fi 6 テクノロジー搭載の無線 LAN コンボモジュール「SX-PCEAX シリーズ」を発表
医療・産業用 IoT の通信安定性、省電力、高速化を実現

ワイヤレス・テクノロジーのグローバルリーダーであるサイレックス・テクノロジー株式会社(本社:京都府精華町、代表取締役社長:三浦 暢彦、以下 サイレックス)は、無線LAN の最新規格である IEEE 802.11ax(Wi-Fi 6/Wi-Fi 6E※1)とサイレックスの独自機能を搭載する無線 LAN コンボモジュール「SX-PCEAX シリーズ」を発表しました。最新規格 Wi-Fi 6 の通信効率と安定性、省電力、高速化により、電波環境がシビアな工場や倉庫、医療現場などで利用される無人搬送車(AGV)、内視鏡、ハンディターミナルといった無線LAN 搭載機器の活用がさらに広がります。2022 年 3 月から量産出荷を開始する「SX-PCEAX シリーズ」は、M.2、Mini PCI Express、表面実装タイプの3 種類で構成されます。

【SX-PCEAX の特長】

「SX-PCEAX」は、Wi-Fi 6 + Bluetooth® v5.2 対応※2の無線LAN コンボモジュールです。クアルコム社製QCA2066 を搭載し、トライバンド(2.4GHz 帯 / 5GHz 帯 / 6GHz 帯※1)をサポート。子機(ステーション)モードと親機(アクセスポイント)モードにも対応します。OFDMA やTWT などWi-Fi 6 ならではの機能を豊富に搭載することにより、高速通信だけでなくWi-Fi 6 の様々な特長を使いこなし、システムの通信効率・安定性を高めることができるため、次世代無線LAN システムの開発に最適な無線LAN モジュールです。

サイレックスは、Wi-Fi 6 の安定・高速をさらにサポートするため、クアルコムのDBS(Dual Band Simultaneous)技術※3を応用したサイレックス独自機能の開発に取り組んでいます。国内で唯一認められたクアルコム認定デザインセンターの Wi-Fi 技術パートナーとして、サイレックスは無線LAN 搭載機器開発を計画するお客様にWi-Fi/Bluetooth®接続ソリューションを提供します。※2

独自機能1:通信の冗長化
同じデータを異なる 2 つの周波数帯で送信することで、ノイズに強く通信断が発生しにくい機器を開発できます。より確実に無線でデータを届けたい用途や環境で有効です。

独自機能2:通信の超高速化
異なる2 つの周波数帯で1 つのデータを一気に送信します。Wi-Fi 6 の通信速度をさらに高速化することで、超音波スキャナなどの大容量データでもストレスなく伝送します。

Wi-Fi 6 の主な特長

1.同時通信を実現するOFDMA
OFDMA(直交周波数分割多元接続)は、増加するデータ通信量に対応し安定通信を実現する技術です。複数の無線LAN 機器(アクセスポイントや端末)が順番にWi-Fi チャネルを利用するのではなく、同時通信を実現します。

2.スループットを向上するMU-MIMO
複数のアンテナから同時にデータを送受信し、無線通信のデータ容量を増加する技術です。Wi-Fi 6 では、OFDMA とMU-MIMOを組み合わせることでデータ通信が効率化され、通信の安定性を実現します。

3.電力消費を抑制するTWT
ターゲットウェイクタイム(TWT)は、アクセスポイントと機器間で通信を行うスケジュールを設定・共有し、スケジュールされた期間のみ稼働を可能にすることで省電力化につなげます。

公式ページ(続き・詳細)はこちら
https://www.silex.jp/doc/PR211216_SX-PCEAX.pdf

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