トヨタ・モビリティ基金、安全かつ持続可能なモビリティ・ソリューションの実現を目指し、全世界を対象としたコンテスト形式の「サステナブル・シティズ・チャレンジ」の最終3都市にデトロイト・バラナシ・ベネチアを選定、各都市による取り組みを開始

2024/05/29  トヨタ自動車 株式会社 

RELEASE

トヨタ・モビリティ基金、安全かつ持続可能なモビリティ・ソリューションの実現を目指し、 全世界を対象としたコンテスト形式の「サステナブル・シティズ・チャレンジ」の最終3都市にデトロイト・バラナシ・ベネチアを選定、各都市による取り組みを開始

2024.05.29

一般財団法人トヨタ・モビリティ基金(Toyota Mobility Foundation、以下「TMF」)は、NPO法人Challenge Works※1 およびWRI※2 と共同で、都市が直面する課題解決に向けたソリューションを展開するコンテスト形式の「サステナブル・シティズ・チャレンジ」において、このほどデトロイト(米国)・バラナシ(インド)・ベネチア(イタリア)の3都市を選定しました。今後各都市がイノベーター募集など具体的な取り組みを順次開始します。

なお、本取り組みは「モビリティ障壁の克服」、「モビリティシステムの強化」、「低炭素社会の実現」をテーマとして都市を募集、世界 46か国の 150 都市から 200 を超える応募があり、期間3年間、助成総額900万米ドルとしています。今後各都市は6月末までにイノベーター募集を開始。実証実験を経て2026年3月には最終的にソリューションを展開するイノベーターを選定予定です。

※1 Challenge Works チャレンジワークス - 社会問題解決を目的としたコンテストの設計・推進を行う英国の非営利団体。
※2 WRI ワールド・リソース・インスティチュート - World Resources Institute。ワシントンD.C.に本拠地を置き、地球環境や都市交通の課題に取り組む非営利団体。

各都市の取り組みの概要は次のとおりです。

デトロイト(Detroit)・アメリカ

  • 対象地域:全米最大の食品生産・流通センター、イースタン・マーケット
  • 取り組み内容:住宅や商業施設が増加。地域社会の健康と福祉を保護するため、効率の向上、クリーンな貨物輸送技術により、化石燃料の使用を削減し、また貨物輸送のコストを削減するソリューション

バラナシ(Varanasi)・インド

  • 対象地域:巡礼地としてインド国内・外から大量の観光客が流入している旧市街の寺院地区
  • 取り組み内容:安全性や混雑に対する懸念の増大している寺院地区を、観光客、地元住民、社会的弱者(高齢者や障がい者など)にとって、より安全でアクセスしやすい場所にする、AIを活用した革新的なデータ主導のソリューション

ベネチア(Venice)・イタリア

  • 対象地域:人口の大半が居住し就労している本土および交通の要衝である自動車が乗り入れる島々
  • 取り組み内容:アクティブモビリティ※3 など既存の持続可能な交通手段の利用拡大と普及を促進し、人々の行動を変化させる革新的なソリューション ※3 アクティブモビリティ - 徒歩・自転車など人間の身体活動に基づいた人や物の輸送手段

※サステナブル・シティズ・チャレンジ(Sustainable Cities Challenge)について(英語のみ)
※「サステナブル・シティズ・チャレンジ」を開始のお知らせ(2023年6月)
※「サステナブル・シティズ・チャレンジ」の最終候補10都市選定のお知らせ(2023年11月)

トヨタ自動車は創業以来、お客様、ビジネスパートナー、従業員、そして地域社会等、全てのステークホルダーを尊重しながら、自動車を通じた豊かな社会づくりを目指して事業活動を行なっています。そして、より公益的な活動を行うことを目的に、2014年8月、TMFを設立しました。

TMFは、誰もが自由に移動できるモビリティ社会の実現に向け、幅広いプロジェクトを通じて世界中の移動課題の 解決に取り組んでいます。今後も、トヨタグループが事業活動を通じて培った技術やノウハウを活用し、多様なパートナーとの協働を通して、国連が定めるSDGs(持続可能な開発目標)の考え方にも沿った活動を進めながら、人々が心豊かに暮らせる社会の実現に向けて貢献していきたいと考えています。

今回の取り組みに関連する SDGs の目標:

問い合わせ先) 一般財団法人トヨタモビリティ基金
TEL:070-8713-6183
(受付時間:8:30~17:30 土・日祝日除く)
E-mail:info@toyota-mf.org

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