世界初・非加熱15秒で染まる草木染め染料「Circular Dye/サーキュラーダイ」発売ー「インクジェットによる天然草木染」を世界初(※1)の事業化へー

2023/07/22  株式会社 Circulife 

ー半導体工学と分子間力を応用し、地域完結する衣服の新産業構造を構築ー

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世界初・非加熱15秒で染まる草木染め染料「Circular Dyes/サーキュラー・ダイ」発売-
インクジェットによる天然草木染、世界初の事業化へ

 環境負荷の低減に貢献する「木糸(もくいと)」を素材とした製品の企画・製造・販売を行う株式会社Circulife/サーキュライフ(熊本県天草市五和町御領6290-1代表 川原 剛)は、間伐材からつくる木糸事業に加えて、世界初(※1)となる「化学染料に匹敵し得る性能を持った草木染め染料」の実用化に成功しました。これにより循環をテーマとした、新ビジネス領域での活動を開始いたします。

1. 「高機能な草木染め染料の設計技術」→Circular Dye/サーキュラー ダイ」発売
2. 「インクジェット草木染め技術」→染色排水ゼロの草木染めを実現

 草木染め染料に関する技術は、2023年4月にサーキュライフ社取締役に就任した増田貴史によって実用化されました。増田は大学で分子間力の研究を専門としており、その成果のひとつとして、1.高機能な草木染め染料の設計技術」を確立させました。今後はその染料をサーキュライフ社で「Circular Dye/サーキュラー ダイ」として発売すると共に、「2.インクジェット草木染め技術」の商用化と世界展開に向けた取り組みを推進します。


 化学繊維が中心の従来の染色工場は、その染色に高い熱エネルギー(例えば80℃で30分)を必要とし、更に大量の染色排水を出してきました。当社では、世界初となる25℃(非加熱)15秒で染まる天然染料の設計技術と、2.染色排水ゼロのインクジェット法による草木染め技術を確立しました。

<2._インクジェット草木染め技術とは?>
インクジェット法を用いた染色は染色排水がほぼ出ないため、多くの会社で取り組まれています。しかしそこで用いられる染料は全て化学染料でした。それに対して当社では、世界初となる天然染料のインクジェット染色(インクジェット草木染め)を実現しました。これにより草木染めの工業化を阻んでいた主要課題(高コスト、低い生産性やデザインの自由度など)を解決しました。更に天然染料には化学染料、界面活性剤、防腐剤といった石油由来の合成化合物を一切使っていないため、圧倒的に低環境負荷でサスティナブルな染色を実現します。

上記いずれもが世界初の有望な技術として、下記の賞を受賞しています。
2019年 「STI for SDGs」アワード(科学技術振興機構)文部科学大臣賞
2020年 「Falling Walls Award」 Emerging Talents(卓越した才能)部門Finalist

更に私たちの染料を用いた草木染め加賀友禅(製作:久恒俊治)が下記の賞を受賞しています。
2020年 「第10回 いしかわエコデザイン賞」 金賞
2022年 「Japan Craft21」 クラフト・リーダー賞

文部科学大臣賞受賞技術の紹介ページ及び紹介動画
https://www.jst.go.jp/sis/co-creation/sdgs-award/2019/result_2019.html
https://youtu.be/xiN2c8on0hE

※1:自社調べ。国立研究開発法人科学技術振興機構 社会技術研究開発センターによる2019年度「STI for SDGs」アワードにて「染色排水の無害化を切り拓く最先端の草木染め」が文部科学大臣賞受賞における<受賞理由>をご参照ください。https://www.jst.go.jp/sis/co-creation/sdgs-award/2019/result_2019.html

サーキュライフ社の主力商品である天然繊維の“木糸(もくいと)生地”は生分解性素材であり、天然繊維と草木染めの組み合わせにより、世界でも類を見ない繊維と染料を含めて土に返る循環型テキスタイルが完成いたします。必要な時に、必要な量を、適量生産 することによって、「破棄衣類の削減」にもつなげられることを目指します。

<新規ビジネスとしての草木染事業>
草木染には廃棄される農作物、草木、果樹、ワインパミス等様々な天然物を使うことができ、夏にはスイカやトウモロコシなど“季節の初モノ”を食しながらの草木染体験の機会づくりも進めております。私たちは地域に根差した社会を目指し、6月に事業拠点を天草市の100年以上つづく古民家に移転しました。平行して熊本県小国町で地熱を活用した、CO2排出を極限まで抑えた染料製造の新拠点も構築してまいります。収益の核となる部分は、木糸事業に加えて、
(1)B2B、B2C向け草木染め染料の製造販売
(2)草木染体験ツアーを中心に展開しながら、
(3)植物染料を使ったインクジェットプリンターの開発発売及びプリント受託事業へ
と移行してまいります。



草木染めについて


 天然由来による草木染めを採用しており、その名の通り草や木など自然原料から染料成分を抽出します。熊本の木材で「木糸」をつむぎ、天草のオリーブや熊本城にある桜の枝を染料にして生地を染めることができました。草木染めによって環境負荷の高い化学染料に頼らない染色が可能になったのです。今後は熊本県から九州全域に、そして全国に「木糸」を取り入れた生活を広め、その土地ならではの原料を使用した特色ある「木糸」や生地、地域の“色”で染め上げた製品を生み出したいと考えています。

地球資源を活用し、環境負荷の低減を実現させたい


 株式会社Circulifeが着目した「木糸」は木材の繊維を原料とする糸のことで、糸の場合は50%、生地の場合は約25%を間伐材など日本の地域資源とその他の天然素材を原料として製造するため、素材から製品まで約98%を輸入に頼っている現状に比べ、CO2削減に直接寄与できます。また、海洋汚染を含む環境問題を少しでも解決するべく、化学合成繊維を含まず、環境負荷を大幅に抑えられる「木糸」を生活に取り入れることを提案しています。

「木糸(もくいと)」をつかったプロダクト開発


1.木糸とは
「木糸」の原料として使用するのは、山林を整備する際に間引かれた間伐材です。間伐材は伐採したまま放置されることもあるため、これらの間伐材を「木糸」として活用できれば、地域資源として価値が見直され、地域の林業の活性化にも貢献できるのではと考えました。そこで木材からセルロースを抽出し、和紙に加工して撚りあげた木質由来の糸「木糸」を、新たな商材として取り組んでおります。土に還る循環型素材であり化学繊維のマイクロプラスチック問題や、素材から製造まで輸入に頼っている日本では、流通におけるCO2削減など環境負荷を低減する一翼として可能性ある素材で、今注目を集めています。

2.なぜ、小国杉、天草ヒノキをつかった木糸でのプロダクト開発を行うのか
小国町森林組合とは、よりエシカルな素材として「小国杉木糸」を製造・販売における共同展開を拡充してゆくための業務提携契約を締結、小国杉ブランドの全く新しい製品をより多くの方にお届けしております。小国杉のある小国町は総面積の74%を山林が占める地域です。この小国町は、熊本の豊かな自然の代名詞でもある地下水の多くを生み出している阿蘇に位置しており、豊かな水の源流でもあります。林業が盛んで、250年前の江戸時代の熊本藩が杉の苗木を民に与えたことが始まりと言われています。それから継続して山林を守り、大切に育てられた杉は「小国杉」と呼ばれ、今ではブランド材に成長しています。木糸という新たな素材をつかったプロダクトを世に出すことで、地域資源としての価値が上がり、木材の利用が増えることでの林業の活性化はもちろんですが、熊本の豊かな恵みを森が支えているという事実、またこのような地域にある課題に光を当てる機会にできればと考えています。

「株式会社Circulife/サーキュライフ」 について 代表取締役 川原 剛


深刻な地球温暖化による脱炭素化への動き。消費者は環境に配慮した購買へと意識変化が起きています。環境負荷の少ない商品を選ぶことが常識となるこれからの市場に、地域資源(天草ヒノキ・小国杉等から)を原料とした生地は、全ての企業が無視できなくなった環境問題の一つの解決策にもなり、環境負荷の低減が実現できると考え創業しました。大量生産から適量生産へ、必要な物を必要な分だけ。地域資源を活用した製品作りを通して「循環する生活」=「Circular Life」を提案して参ります。

株式会社サーキュライフ/Circulife 代表取締役 川原 剛


天草本社:熊本県天草市五和町御領6290-1 0969-32-2888
熊本市事務所:熊本県熊本市中央区南熊本3-14-3 くまもと大学連携インキュベータ307号
事業内容:木糸・生地の製造・小売・企画・販売等
お問い合わせ先:担当 坂上 Mail:info@circulife.jp
HP https://circulife.jp/ Instagram https://www.instagram.com/circulife_official/
FUNDINNO https://fundinno.com/projects/481 Facebook https://www.facebook.com/Circulife2021

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