日本遺産に認定された廃鉱山と鉱石輸送路を舞台にしたアートフェスティバル「鉱山(ヤマ)と道の芸術祭」を開催

2019/03/13  特定非営利活動法人 J-heritage 

兵庫県の中播磨・但馬地域の廃鉱山と鉱石輸送路を活用したアートフェスティバルを開催いたします。テーマは「つなぐ」。但馬地域はかつて多くの非鉄金属鉱山があった「かねほる郷」でした。日本の近代化・経済成長を支えたそれらの鉱山のほとんどは閉山となり、鉱石や人々が行き来した道も産業の動脈ではなくなりました。鉱山町も衰退の一途を辿り、かつての鉱山間での連携も失われてしまいました。希薄になってしまった鉱山と道との、関係性と歴史性を、アートの力でもう一度「つなぐ」ことを目的に本芸術祭を開催いたします。

兵庫県但馬地域にある生野鉱山は1200年以上の歴史を持つ鉱山で、主に銀や銅を採掘しました。

豊臣・徳川ら時の権力者の財政を支え、明治維新後は官営鉱山第一号として近代化が進められました。工場を新設するにあたり、姫路の飾磨港から生野に物資を運ぶため、日本初となる高速産業道路である「生野鉱山寮馬車道」がつくられました。

旧生野鉱山本部。採掘は終了したが、製錬事業は今も行われている。

 

旧坑道の一部は観光施設として活用。奥にある巻揚機室でデジタル掛け軸を行う。

 

また、周辺にあった神子畑・明延・中瀬鉱山も生野の支山として開発が行われ、各鉱山は索道や鉄道などでつながり、鉱石のみならず人や文化が行き来しました。それらの地域は鉱都として栄華を極めましたが、昭和40〜60年代には枯渇などで閉山となりました。

鉱山施設の多くは廃墟となり、産業の動脈はただの単なる県道、国道以上のものではなくなっています。多くの人で賑わった鉱山町も閉山後は人口減少に歯止めが効かずに、現在進行形で過疎化が進んでいます。

 

 

神子畑鉱山は東洋一の規模を誇ったことで有名。隣接する小学校跡も展示施設となっている。

 

 

明延鉱山には鉱山鉄道や木造長屋の社宅が残る。社宅は展示会場の一つ。

しかし、近年はそんな鉱山跡が、日本の近代化に大きく貢献した産業遺産として注目が集まっています。

姫路の飾磨港と生野鉱山をつないだ産業道路が「銀の馬車道」として、生野・神子畑・明延・中瀬の4鉱山とそれらをつないだ道を「鉱石の道」という産業遺産ストーリーとして観光活用しようというプロジェクトが進められています。2017年にはこの2つの道が文化庁の「日本遺産」に認定されました。

この認定を契機に、より多くの人に2つの道のストーリーを知ってもらうことと、希薄になってしまった鉱山と道との、関係性と歴史性を、アートの力でもう一度「つなぐ」ことを目的に本芸術祭を開催することとなりました。

 

今回の芸術祭では、世界各国で活躍するアーティストから、新進気鋭の若手アーティストが馬車道沿線に今も残る宿場町や、ダイナミックな廃墟景観を持つ鉱山跡を舞台に、地域に滞在しながら作品を制作します。

特に神子畑鉱山に残る選鉱場跡の巨大な施設の一部を使ったインスタレーションや、生野鉱山に残された坑道内部で行われるデジタル掛け軸(世界的な空間照明アーティスト長谷川章氏による作品)は他の芸術祭では見ることができないアートとなっています。

 

 

 

銀の馬車道エリア「灘菊酒造西蔵」展示作家 朝岡あかね氏の作品

 

 

神子畑鉱山エリア「選鉱場のシックナー」展示作家 高田雄平氏の作品

 

 

神子畑鉱山エリア「旧神子畑小学校跡」展示作家 わにぶちみき氏の作品

 

 

生野鉱山エリア「特別企画D-K LIVE in 生野銀山」長谷川章氏によるデジタル掛け軸

 

 

その他、演奏会やアーティストトークが行われるオープニングイベントや廃墟となった鉱山社宅を活用した交流会、通常非公開の鉱山施設を見学するツアーなども行います。

 

観光資源としては、まだまだ認知度が低い産業遺産ですが、本芸術祭を通じて多くの方に足を運んで頂き、先人からのバトンを受け取ってもらいたいと考えております。何卒取材をして頂き、本芸術祭の情報を発信して頂けましたら幸いです。  

 

■開催期間

2019年3月9日〜24日の土日祝日

10時00分〜17時00分(一部会場によって異なる)

 

 

■展示会場

・銀の馬車道エリア

灘菊酒造西蔵(姫路市)、鈴の森神社(福崎町)、まるみや堂(市川町)、樂や(神河町)

 

・鉱石の道エリア

生野鉱山(朝来市)・・・トロッコ道、旧浅田邸、旧生野クラブ、甲社宅9号

神子畑鉱山(朝来市)・・・シックナー、旧神子畑小学校グランド跡

明延鉱山(養父市)・・・北星社宅木造長屋、空き家プロジェクトオモイデ

中瀬鉱山(養父市)・・・三柱神社、中ノ萱社宅跡、中瀬ディスカバリーツアー

 

 

■参加アーティスト

朝岡 あかね、神野 翼、ハヤシシゲミツ、ヒロキオウガ、上菲利普(フィリップ、渡邉 敬介、片岡 健助、下田 優里、高田雄平、わにぶちみき、中元 俊介、田中 今子、宮北 裕美、村岡 亮、harmonism(ハモニズム)、三好 美穂、小川 美香子

 

 

■アートツーリズム

3/16(土)「金銀銅文化プロジェクト プロデューサー牛尾啓三氏といくディスカバー播但路」

3/24(日)「北夙川不可止といく鉱山と道の芸術祭ディクレターツアー」

 

 

■特別企画

3/9〜23「D-K デジタル掛け軸ライブ in 生野銀山」

アーティスト:長谷川章

場所:史跡生野銀山 観光坑道内巻揚機室

 

 

■主催

日本遺産「銀の馬車道・鉱石の道」推進協議会

 

 

■実施団体

NPO法人J-heritaga

■公式ホームページ HP:https://yamagei.com

 



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