全国広報コンクール 宮崎県勢躍進 3団体(4部門)で入選以上!

2024/06/24  宮崎県都城市 


全国広報コンクール表彰式

自治体広報の甲子園・全国広報コンクール。47都道府県コンクールを勝ち抜いた代表作品の中から、さらに入選以上に選ばれた団体が6月21日(金)、秋田県横手市内の「秋田ふるさと村ドーム劇場」に集結。当日は、内閣総理大臣賞に輝いた愛媛県西予市をはじめ、総務大臣賞や読売新聞社賞などを受賞した団体が表彰を受けました。
宮崎県勢は、昨年度の本市と高原町に引き続き、今年度は本市、日南市、国富町の2市1町が入選以上。県勢3団体(4部門)の入選以上は直近15年では最高の成績となります。
※過去最高は平成20年の5団体入選(都城市、串間市、えびの市、三股町、西米良村)

都城市
(広報紙 市部)入選2席 広報都城令和5年12月号(外部リンク)

広報都城令和5年12月号 表紙

都城市担当コメント
「今回の特集は、子育て中の人もそうでない人も現状を知ってもらい、地域全体で未来ある子どもたちを育てていくために何ができるかを考えるきっかけになることを願って作成しました。広報担当メンバーがそれぞれの役割を担い、一丸となって取材や編集などに取り組んだ紙面が評価されたことは、この上ない喜びです。」

審査員コメント
- 導入~子育て応援スタッフ・機会の紹介~子育て中の人・ファミリーの声~専門家の声~行政の締めの言葉と、展開がすっきりしている。市民・利用者の声が紹介されており、「自分も産んでみようかな」という気になる。わがまちの子育て施策をさまざまな角度から「知らせ」「分かってもらい」、その気になることを刺激する。間違いなく「行動変容」につながることが期待できる。
- 4・5ページの導入部がよかった。具体例と記事のねらいが明言されている。これによってずっと読みやすくなっている。他方、6~9ページは具体例ではあるが、やや紹介ばかりが並んでいる印象が強く、自分の場合はどうしたらよいかと悩む人に、うまく伝わるのかと少し心配になった。それでも、まち全体で子育てを応援するという主張はきちんと表現できている。
- 全国的に多い子育て特集の一つだが、子育てを応援する市内の施設やサークル、団体にスポットを当てている。助産師、保育士、保育園、企業など、地域ぐるみのサポートが具体的に紹介され、「全ての人が子育てを応援するまちに」という“目標”(ありたい姿)を打ち出している。見開きごとにレイアウトのバリエーションがあり、読みやすく、見やすい紙面になっている。


日南市
(広報写真 一枚写真部)入選 好ききですにちなん令和5年5月号(外部リンク)

好きですにちなん令和5年5月号 表紙

日南市担当者コメント
「今回の表紙は、近海カツオ一本釣り漁獲量が28年連続日本一の日南市を多くの方に知ってもらうために、漁師の皆さんの協力をいただいて撮影した写真です。その写真が評価され、このような賞を頂き光栄です。これからも、日南市を“知る・好きになる”きっかけになる広報誌を多くの方に届けていきたいです。」

審査員コメント
- 表紙モデルになってもらったカツオ漁師のキャラクターが存分に生かされてよい写真になった。撮影者とのあうんの呼吸で掲げたカツオもうれしそうである。タイトルからも写真からも地元愛が感じられ、作品から撮影者の人柄がにじみ出ているようである。広角で下からあおって撮影するアングルだと動きがでて躍動感のある表現になる。
- 真っ青な海と青空が広がり、背景の船と主人公の配置関係などの構図がとても心地よい。広角で撮影することで、中央に位置するカツオと漁師のほうにフォーカスされるため、より一本釣りが印象的に仕上がっている。カツオの尾と漁師の手元付近に太陽光を配置しているところもうまい。ただ印刷時の明暗調整のせいか、画質が劣化しているのがもったいない。逆光時は現場で明るさなどの設定をコントロールしよう。
- 近海カツオ一本釣り漁獲量が日本一という、南国の港まちにふさわしい写真になっている。カツオと白い太陽、漁師の優しい笑顔が何ともいえない。広角レンズなのでカツオがやや小ぶりに見えるが、背景の一本釣り漁船の舳先に漁師が乗り込み、シーンを盛り上げている。よく観察すると、シャッターを押すまでに結構、準備に手間をかけた写真であることが分かる。ちなみに、この写真もiPhoneで撮影している。


国富町
(広報紙 町村部)入選3席 広報くにとみ 令和5年11月号(外部リンク)


広報くにとみ 令和5年11月号 表紙

(広報写真 組み写真部)入選 広報くにとみ 令和5年7月号(外部リンク)

広報くにとみ 令和5年7月号 組み写真

国富町担当者コメント
「住民の皆さまに充実した広報紙を届けたいという思いで、県内外の自治体とスクラムを組み、紙面制作の技術力向上に励んできました。この度、受賞の知らせを聞き、そうした取り組みが少しずつ実を結んでいるものと大変うれしく思いました。引き続き、住民の声を聴き、想いに寄り添い、親しまれる広報紙づくりに邁進してまいります。」

審査員コメント(広報紙 町村部)
- 認知症にも多くのケースがあり、特集「大切な人に寄り添う」では、59歳で若年性アルツハイマー型認知症にかかった人を取り上げながら、役場と地域包括支援センターが連携して寄り添っていく体制が、相談窓口の周知・認知症サポーター養成講座、医師の話なども交えて、手がたくまとめられている。家族の支えはもとより、地域の支えが重要だということを実感できた。
- 特集は認知症。一見ベタなテーマかと思えば、多角的な視点から認知症について深く掘り下げて記事化しており、非常に読みごたえがある。認知症になっても大丈夫だと思わせるような紙面が好印象。読み物以外の情報は取捨選択がしっかりとなされている。小さい記事をたくさんつくるのではなくて、伝えたいものを厳選して大きく伝える方針が見られる。
- 特集では「大切な人に寄り添う」と題し認知症を取り上げる。1.認知症とともに歩む当事者のインタビュー、2.相談窓口の情報、3.当事者視点に立つ重要性、4.専門医による新薬情報と認知症の種類情報、など四つの視点で構成。認知症の理解を高めるマニュアル機能を持った編集で、住民の閲読を高めている。可読性のある文字組みと余白を使い、見やすい紙面である。


審査員コメント(広報写真 組み写真部)
- チーム本庄の熱い思いを組み写真で紹介するページである。「くにとみ寮」をはじめ地域支援によって成し遂げた快挙というのが伝わってくる。支えてくれた人たちに感謝を伝えたい子どもたちの気持ちが写真とキャプションからも強く伝わってきて、ドラマを感じるページなっている。高校生の頑張りがまちに活気を与え、いい循環を生んでいるのもうかがえるような、勢いのあるページになった。
- 7年前からの壮大なストーリーが、雨の影響で全体的にアンダーなトーンからにじみ出ているように感じた。暗い天候時に速く動く被写体はピントが流れがちだが、シャッタースピードの確保などの基礎がきちんとできている。もう少しサッカーのシーンなどもメリハリよく掲載してもいいように感じたが、たくさんの苦労の上でつかんだ部員たちの笑顔の全面写真が見開き全体を上手に引き締めている。
- 学校の魅力化策として部活の強化指定を行い、支援する。もちろん簡単ではないが、一日体験入部やパブリシティ、学生寮の整備など地道な取り組みを続け、結果も出てきた。部員二人から県大会3位まで成長したサッカー部に焦点を当てた。集合写真がメインの組み写真は少ないが、物語性を凝縮しており、試合写真等との組み合わせも効果的。町の人たちにとっても誇らしい存在であることを感じた。


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