バーチャルアイテムの企画・制作・販売を行う株式会社Vとの資本業務提携について

2024/09/04　伊藤忠商事　株式会社　

バーチャルアイテムの企画・制作・販売を行う株式会社Vとの資本業務提携について

2024年9月4日

伊藤忠商事株式会社（本社：東京都港区、代表取締役社長COO：石井敬太、以下「伊藤忠商事」）は、メタバース空間上のバーチャルアイテムを企画・制作・販売するスタートアップ企業の株式会社V（本社：東京都品川区、代表取締役兼CEO：藤原光汰、以下「V社」）と資本業務提携いたしました。

全世界のメタバース利用者数は依然として若年層を中心に増加しており、世界的なゲーミングプラットフォームである「ROBLOX（ロブロックス）」の月間利用者数は3.5億人、メタバース空間上でアバター（自分の分身）同士が交流できるアプリ「ZEPETO（ゼペット）」の累計登録者数は4.6億人に上るといわれています。
近年では、特にゲーム空間やソーシャルVRプラットフォーム上で購入できるアバターや、アバターが身に着けることができるファッションアイテム等の『バーチャルアイテム』の流通拡大に注目が集まっており、2030年には、メタバース市場におけるアバター本体やファッションアイテム、高級品の販売総額は約500億ユーロ（約6.5兆円）に達するといわれています^※1。

V社は、独自のデータ基盤を用いることで、複数の主要なメタバース空間上（ROBLOXやZEPETO、VRChat等）で、バーチャルアイテムを同時に提供できる技術を有するスタートアップ企業です。大手百貨店やVTuber（Vチューバ―）、アニメ・キャラクターとのコラボレーション等を通じて、毎年売上を急成長させています。加えて、Discord等のSNS（ソーシャル・ネットワーキング・サービス）上で、ゲーム・VR初心者向けに、計10万人超のユーザーが集まるコミュニティも運営しており、メタバース空間上でのバーチャルファッション文化の醸成にも取組んでいます。

伊藤忠商事は、2020年4月にANYCOLOR株式会社に出資し、VTuber事業の展開支援を開始、2021年9月にはRights & Brands Asia Ltd.を設立し、アニメ・キャラクターのアジアでのライセンス事業を開始しました。加えて2024年4月にはスカパー・ピクチャーズ社に出資し、日本のアニメ作品の海外展開支援を進めています。今般、V社との資本業務提携を通じて、VTuberやアニメ・キャラクター、ファッションブランド等、当社の幅広いネットワークを活用し、あらゆるIPのバーチャルアイテム制作・販売を支援し、世界市場での流通を目指します。

伊藤忠商事は、経営方針「The Brand-new Deal～利は川下にあり～」を掲げています。今後も、本事業を通じて、メタバース領域の知見・ノウハウを集積し、当社の強みとする生活消費分野における多様化する顧客のニーズを捉えた新たな商品・サービスの提供に取組むと同時に、日本が誇るIPのさらなる世界展開を支援して参ります。