農林水産省 大臣等記者会見 2018年09月14日 - ● (大臣から)GAP情報サイト「Goodな農業!GAP-info」の公開 ● 平成30年北海道胆振東部地震の被害状況等 ● 岐阜県における豚コレラの発生への対応状況等 ● 国際捕鯨委員会(IWC)総会

2018年09月14日  農林水産省 

齋藤農林水産大臣記者会見概要

日時 平成30年9月14日(金曜日)10時12分~10時31分 於:本省会見室
主な質疑事項
  • (大臣から)GAP情報サイト「Goodな農業!GAP-info」の公開について
  • 平成30年北海道胆振東部地震の被害状況等について
  • 岐阜県における豚コレラの発生への対応状況等について
  • 国際捕鯨委員会(IWC)総会について

大臣

私から1点報告がございます。本日、農林水産省は、各都道府県におけるGAP認証の取組状況や、GAPに取り組んで生産された農産物に触れていただける関連イベントの情報、こういったものを掲載する、GAPに関する情報サイト「Goodな農業!GAP-info」、こういう名称ですが、農林水産省ホームページ内に立ち上げます。
GAPは、2020年東京オリンピック・パラリンピック競技大会への国産農産物の供給のみならず、我が国の農業競争力の強化を図る観点から極めて重要であります。現在、都道府県を中心として取組の推進が図られている結果ですね、今年度になって、新規に認証を取得する経営体も増えてきておりまして、多いところでは、静岡県で、今年度新規に205経営体が、このGAPを取得されています。こうした各地の取組情報について毎月更新を行い、積極的に情報発信をいたしまして、消費者の皆様に是非GAPへの関心を持っていただきたいと期待をいたしております。詳細は、この後プレスリリースをさせていただきます。私からは以上であります。

記者

北海道地震についてなんですけれども、地震から1週間が過ぎまして、農水関連で把握されている被害の状況などについてお願いいたします。

大臣

まずですね、胆振東部で発生した地震の被害状況は、現在までにですね、まず民有林の山腹崩壊や林道の法面崩壊というものが、札幌市、由仁町、厚真町、安平町、むかわ町、平取町で見られております。また、農地・農業用施設への大量の土砂や流木の堆積、これが厚真町、安平町、むかわ町で見られております。漁港の岸壁破損や道路の沈下はむかわ町、日高町で見られております。また、停電によって搾乳できなかった乳牛が乳房炎になったり、死亡する被害、こういったものが発生をしていると報告を受けていますけれども、ただ、その被害状況についてはですね、全貌を把握するまでには至っておりませんので、迅速な、正確な把握に努めていきたいと考えております。
その上でですね、対策もしていかなくてはいけないということでありますので、総理から昨日、指示がありました今般の北海道胆振東部地震及び台風21号で被害を受けた農林漁業者への支援につきましては、被災状況や被災地のニーズをですね、しっかりとお伺いしながら、営農を継続するために必要な対応策ということを早急に検討していきたいと考えております。

記者

現状までの被害額といいますか、その想定みたいなものはございますか。

大臣

まだそれは、とりまとめるまでには、いたっておりません。

記者

話は変わりましてですね、14日まで国際捕鯨委員会総会が開かれておりますけれども、日本の提案の審議の状況についてお願いします。

大臣

状況でいきますとですね、まずですね、本日まで、ブラジルのフロリアノポリスで、総会が開催されているわけでありますが、これまではですね、13日木曜日までということ、14日はこれから現地で始まりますので、昨日までということでいうと、アメリカやロシアなどが行っている「先住民生存捕鯨」の捕獲枠が認められるということになりました。また、ブラジルなどによる南大西洋に鯨類のサンクチュアリを設置する提案、これが否決をされるという議論が進展をしてきております。
お尋ねのですね、我が国が提案しているIWC改革案につきましては、昨日、13日から議論が行われております。主にですね、持続的利用支持国からは、「IWCの機能回復の最後のチャンスである」と、そういう趣旨で賛成が表明されている一方でですね、豪州やアルゼンチンなどは、「商業捕鯨の再開につながるいかなる提案も認められない」、そういう強硬な反対を表明をされているということであります。もちろん議論はまだ継続をしております。会議最終日となります本日、日本時間になると明日早朝になるかもしれません、引き続きですね、議論が行われるということになっております。厳しい議論、状況であるということは十分認識をいたしておりますけれども、現地の谷合副大臣をですね、督励しつつ、我が国の改革案の実現を目指してですね、最後の最後まで全力で取り組んでいきたいというふうに考えております。

記者

豚コレラについてお尋ねします。今朝ほどですね、岐阜県で野生のイノシシからですね、陽性反応が出たということで、先ほど知事の会見もあったようでですね、知事も新たな展開になってきたと認識しているというふうにお話しになっているんですけれども、まさにそうだと思うんですが、今死亡した野生のイノシシAが死んでいたとして、B、C、D、Eと、次々と介在している可能性がありますよね。ですから県としてはそのパトロールを強化すると仰ってますけれども、農水として今後どのような支援体制で臨んでいくのか。その辺をお話いただけますでしょうか。

大臣

まずですね、少し事実関係を正確にお話するのが、前提として重要かなと思いますので、申し上げますと、まず岐阜県によりますと、8月21日にですね、岐阜県内で死亡している野生イノシシというのが、2頭発見をされて、ここで2頭とも同日中に岐阜市のほうでですね、焼却処分をしたというふうに聞いております。岐阜県では、御指摘のように、いままで私からもお話ししているように、発生農場及び当該農場が使用していた共同堆肥場、この周辺区域においてですね、今、お話ありましたように、野生イノシシを対象とした豚コレラの感染状況確認調査をですね、既に始めているというふうに聞いております。今回の豚コレラの感染経路につきましてはですね、今申し上げた野生イノシシと今回の豚コレラとの関連性は不明であります。従ってですね、あらゆる可能性を想定をする必要があるということで、農林省は9月12日にですね、農林省、県、専門家による「拡大豚コレラ疫学調査チーム」、これを発足させておりますので、このチームでですね、究明に努めていきたいと考えております。
そして、今朝の岐阜県の話ですけど、昨日発生した養豚場から10キロ以内で死亡していた野生イノシシについて、岐阜県が、豚コレラの遺伝子検査を実施していたところですね、今朝、陽性であるということが判明をしたわけであります。今後、動物衛生研究部門でですね、確定検査を実施をするという段階に今、なっております。岐阜県は、本日9時から対策本部を開催をして、本件について、既に公表していると思います。私どもとしては、先ほどのチームによる検証もやりますし、既にですね、全国の都道府県に対しまして、野生イノシシなどの野生動物の侵入防止についてですね、改めて農家に徹底するよう指示をいたしているということであります。引き続き、関係省庁と情報共有、環境省が特に重要になると思いますが、情報共有しながら野生イノシシなどからですね、養豚農家へ感染の拡大がしないようにですね、万全を期していきたいと考えております。

記者

関連でもう一点。当該農場のですね、死亡した豚の遺伝子検査をやっていると思いますけれども、何か現時点でわかっていることはありますか。

大臣

これは、県の依頼を受けて、9月3日と8日にですね、13検体についてですね、国立研究開発法人の農業・食品産業技術総合研究機構、動物衛生研究部門がですね、この塩基配列解析、これは遺伝子解析ですけれども、これを行ったところによりますと、今回の豚から検出されたウイルスの遺伝子はですね、まず、過去に国内で検出された豚のウイルスと遺伝子配列が異なっている。それから、過去に使用していたワクチンとも遺伝子配列が異なっているという結果が出たところであります。これは技術的なことでもありますので、詳細は後ほど動物衛生研究部門がですね、プレスリリースをするということになっております。
いずれにいたしましても、繰り返しますが、大変重要な案件ですので、海外からの侵入防止に引き続き万全を期すとともに、原因の早期究明と蔓延防止に万全を期すために、先ほど申し上げた拡大疫学調査チームにおきまして、あらゆる可能性を排除せずにですね、調査を進めてまいりたいと考えています。

記者

関連で、その新しい、国内になかった遺伝子ということですけれども、そうすると、じゃあ、どこで過去に発生していたものかということが重要だと、この前、小委員会で委員長も仰ってましたけども、そこのデータベースとの比較の確定まではまだ至ってないんでしょうか。

大臣

そうですね。その辺については、どういう可能性があるかということでありますが、後ほどプレスリリースが専門家からなされるというふうに聞いてますので、よろしくお願いいたします。それを踏まえて、私どももいろいろ考えていくということになると思います。

報道官

ほかにございますか。

記者

北海道の地震の関係なんですけれども、酪農についてですね、状況は徐々に回復してきているかとは思うんですけれども、乳房炎の感染が多く見られているということですけれども、改めて今後の見通しなりも含めて状況をお願いします。

大臣

まずですね、地震発生後の停電によりまして、困難になっていた搾乳ですけれども、これは電力の回復に伴いまして、ほとんどの農家で再開を既にされております。また乳業工場につきましても、10日までにですね、道内全ての工場が稼働を再開していると、こういう現状であります。ただ、停電により搾乳に支障が生じた時間がありましたので、乳房炎が発生をしておりまして、治療を要する牛ですとか、一部には死亡する牛も発生をしておりますが、生乳の出荷量はですね、地震発生前の水準に近づきつつあるという状況であります。現在ですね、生乳生産量の回復に向けまして、獣医師を中心に乳房炎の治療などに全力を挙げるとともにですね、乳業工場においても、牛乳乳製品の安定的な供給に向けて、関係者一丸となって努力をしていただいているということであります。引き続き、北海道における生乳の生産及び流通の一日も早い復旧や都道府県における生乳需給の安定化に向けてですね、全力で取り組んでいきたいと考えております。

記者

加えてなんですけれども、一部スーパーで品薄状況もあるかと思うんですけれども、そういったことも徐々に時間とともに回復してくるだろうという見込みでしょうか。

大臣

そうですね。徐々に回復してくると思います。さっき申し上げたように、もう地震発生前の水準に生乳の出荷量そのものは近づきつつありますので。

記者

IWCの関連で、日本の提案が通らない可能性も高まっているわけなんですけれども、いわゆる日本のIWC脱退の可能性についてどうお考えでしょうか。

大臣

今ですね、督励して頑張れと言っている状況でありますので、我々としては、我々の改革案が実現するようにですね、最後まで頑張れということ以上のことは、今申し上げられません。

記者

今の関連で、そうしますと、その仮定のお話でなかなかってのもあると思うんですけれども、今回通らなかった場合、また持続、商業化を求めている国も最後のチャンスだと大臣、仰ってましたけれども、そうなると今回だめだったということを踏まえると脱退ということも視野に日本としては考えていくっていうことなんでしょうか。

大臣

あのですね、今、その改革案をいかに通すかということで現場で努力している。その努力に水を差すようなことを責任者として発言することはできないですよね。我が国の提案そのものはですね、IWC本来の目的でありますね、「鯨類の保存と捕鯨産業の秩序ある発展」を目指すと、というものをですね、きちんとやってもらいたいという主張でありますので、当然尊重されるべき主張だと思っていますので、最後まで努力をしたいと思います。

記者

関連なんですが、今回、ブラジルが提案していた保護に関する宣言が採択されたかと思うんですけど、もちろん強制力が無くて、直接の影響がないということは分かるんですが、ただ状況として、非常に保護に向けた国際的な機運が高まっていると感じられるんですけれども、こういったことが日本の調査捕鯨等に与える影響について、大臣、どうお考えでしょうか。

大臣

あと1日、とにかく我々の提案がですね、実現するように努力をしていくということに尽きるんだろうと思います。強制力のないことではありますしね。

報道官

ほかにございますか。

記者

酪農の関係でもう1点で恐縮なんですけれども、乳房炎に対する治療の助成だったりとか、酪農家に対する支援については、今後どのようにされていく予定でしょうか。

大臣

まずですね、今回、搾乳しても冷却できないですとか、乳業工場に出荷できないということが停電の影響であったわけですよね。やむを得ず廃棄した生産者もおられます。ただ、具体的な生乳の廃棄の戸数・数量についてはまだ把握できておりませんし、乳房炎についてもまだ正確には把握できておりません。国といたしましては、地震などの大きな災害があった際はですね、これまでも、被災農家の経営再開・継続が可能となるように、停電等に起因する搾乳作業の遅れなどにより発生するですね、乳房炎の予防ですとか、治療ですとか、それから乳房炎等により、やむを得ず廃用となった乳用牛にですね、代わる乳用牛の導入などの取組に対して、支援をしてきたところでありますので、先ほど申し上げたように、これから対策をですね、しっかり検討していきたいというふうに思います。

記者

酪農の関係なんですけれども、乳房炎とかありつつも、現状において震災前の水準に出荷量が落ち着きつつあるという感じですけれども、そうすると今後、北海道の生乳の生産量の見通しというのは、どういうふうになると考えていますか。

大臣

震災前の水準にかなり近づきつつありますので、何日までとは言えませんけれども、回復が早晩見込まれるのではないかと考えております。

記者

乳房炎などの影響はそこまでないと。

大臣

さっき申し上げたように全貌が把握できていないので確たることは申し上げられませんが、現在の生乳生産量はかなり回復してきているということであります。

報道官

ほかにございますか。よろしいですか。それでは、会見を終わります。

大臣

ありがとうございました。

以上



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