日本製紙株式会社より蒸気タービン発電設備を受注

2024/06/06  川崎重工業 株式会社 

日本製紙株式会社より蒸気タービン発電設備を受注

2024年06月06日

川崎重工は、日本製紙株式会社より、同社の草加工場向けに蒸気タービン発電設備を受注しました。本設備の発電出力は5.5MWで、2025年9月の稼働を予定しています。

今回受注した設備は、当社が 2002年に納入した抽気復水タービン※1、2 を抽気背圧タービン※3 に更新するものです。蒸気タービンの排気(蒸気)の全量を工場内の製紙プロセスや隣接する日本製紙グループ会社の工場に送気することで、熱と電気の最適なエネルギーバランスを実現し、グループ全体での省エネルギーと脱炭素に貢献します。

今回の受注は、20年以上にわたる稼働実績と当社のアフターサービスの対応に加え、エネルギーバランスの変化に応じた提案が総合的に高く評価されたものです。

当社は、1956年に発電用蒸気タービンの生産を開始して以来、国内外の電力会社をはじめとする発電事業者やバイオマス発電所、製紙会社やセメント会社、石油化学会社などの自家発電設備向けやごみ焼却発電プラント向けなど、多種多様なお客様へ納入の実績があります。今後も製品技術力のさらなる向上とプラントエンジニアリング力の強化に積極的に取り組み、多様な市場ニーズに的確に応えながら、エネルギーの安定供給と環境負荷の低減、資源循環型社会、低炭素・脱炭素社会の実現へ貢献していきます。

  1. ※1抽気とは、蒸気タービンの中間段落からプロセスに適した圧力の蒸気を取り出すこと。
  2. ※2復水式とは、蒸気タービンの排気(蒸気)を復水器で冷却(凝縮)することで蒸気タービンの出力を高める方式。一般的には、電力需要の多いお客様の蒸気タービン発電設備で採用される。
  3. ※3背圧式とは、蒸気タービンの排気(蒸気)をプロセスで再利用する方式。
    一般的には、蒸気需要の多いお客様の蒸気タービン発電設備で採用される。

関連業界