コンゴ民主共和国・カサイ地域:子ども26万人が重度の急性栄養不良【プレスリリース】

2019/03/14  公益財団法人 日本ユニセフ協会 

帰還民の急増が保健・教育サービスを圧迫


検診を受ける栄養不良に苦しむ4歳の女の子。(2018年10月撮影) (C) UNICEF_UN0271277_Tremeau


【2019年3月12日 キンシャサ(コンゴ民主共和国)発】

ユニセフ(国連児童基金)は、コンゴ民主共和国カサイ地域で、推定26万人の子どもが重度の急性栄養不良に陥っており命を守る治療を必要としていると発表しました。家族と共にカサイ地域から近隣のクウィル州やクワンゴ州に逃れた何千人もの子どもたちも栄養不良に苦しんでいます。

2016年から2018年の間に発生した暴力や治安の悪化の影響を受け、カサイ地域では大規模な人の移動、子どもの権利の侵害、ならびに高いレベルの子どもの栄養不良が起きました。現在も一部地域で治安が悪い状況は続いていますが、草むらに隠れて暮らしていた数千人の家族がコミュニティに戻ってきました。

過去2年間カサイ地域において、ユニセフはパートナー団体と協力して、重度の栄養不良に陥った子ども20万人を治療しました。ユニセフは、子どもたちが学校に戻れるように、焼失あるいは略奪された教室500室を修復し、10万人以上の子どもたちに心理社会ケアおよび教育資材を提供しました。さらにユニセフは、おとなの同伴者のいない子どもや武装グループにかかわっていた子ども5,000人以上に対して、家族との再会やコミュニティへの再統合を支援しました。

キンシャサで誘拐され、心に傷を負った13歳の女の子。ユニセフは武装グループに徴兵・徴用された子どもたちへの心理社会ケアを続けている。(C) UNICEF_UN0271273_Tremeau
「私たちはパートナー団体ならびにカサイ地域のコミュニティと協力して、子どもたちと家族を悲惨な目に合わせた何年にもおよぶ紛争と暴力から、長い復興への道のりを支えるために活動してきました」とユニセフ・コンゴ民主共和国事務所代表のジャンフランコ・ロティグリアーノは述べました。「しかし、アンゴラから多くの人々がこの地域に帰還してきている脆い現状において、多少なりとも改善された子どもたちの状況は後戻りするのではないか憂慮しています」

アンゴラから少なくとも30万人のコンゴ難民が帰還することで、カサイ地域の保健センターや学校などの基本的サービスが圧迫されています。そのために、多くの子どもたちが必要不可欠かつ命を守るサービスが受けられなくなっています。

ユニセフはパートナー団体と協力して、2017年以降にカサイ地域で行った支援は以下の通りです。

400万人近くの子どもを対象にはしかと黄熱病の予防接種を実施
紛争と伝染病の影響を受ける16万3,000人に対して、基本的保健ケアへのアクセスを提供
コレラが発生しやすい地区の90万人に対して、水と衛生キットを提供し、50万人以上に水と衛生サービスへのアクセスを提供
7万8,000人の子どもたちに対して、安全に通える遊びと学習スペースを提供
15万人近くの人々に対して生活必需品を提供
600万人以上の人々に対して、命を守る情報を提供


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■ユニセフについて
ユニセフ(UNICEF:国際連合児童基金)は、すべての子どもの権利と健やかな成長を促進するために活動する国連機関です。現在190の国と地域※で、多くのパートナーと協力し、その理念を様々な形で具体的な行動に移しています。特に、最も困難な立場にある子どもたちへの支援に重点を置きながら、世界中のあらゆる場所で、すべての子どもたちのために活動しています。( www.unicef.org )
※ユニセフ国内委員会(ユニセフ協会)が活動する34の国と地域を含みます
※ユニセフの活動資金は、すべて個人や企業・団体からの募金や各国政府からの任意拠出金で支えられています

■日本ユニセフ協会について
公益財団法人 日本ユニセフ協会は、先進工業国34の国と地域にあるユニセフ国内委員会のひとつで、日本国内において民間として唯一ユニセフを代表する組織として、ユニセフ活動の広報、募金活動、政策提言(アドボカシー)を担っています。( www.unicef.or.jp )

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