ニュース 通信回線障害にも強いクラウドSIM対応で堅牢・小型の産業用IoTルーター新製品サンプル出荷のお知らせ
2024.07.22 リリース
当社グループは、高速インターフェースと画像処理技術の分野で世界をリードするLSI事業、AI・IoTソリューションを提供するAIOT事業、AI用GPU搭載機などサーバー提供事業を３本柱として事業展開しておりますが、この度、産業現場のIoT実装を加速するため、契約回線での通信障害発生時にも安定した通信の提供が可能なクラウドSIMに対応し、堅牢でありながらもコンパクトでコストパフォーマンスに優れた産業用IoTルーター新製品「CTL-005」の開発を完了し、サンプル出荷を開始いたしましたので、お知らせいたします。
今回サンプル出荷を開始したIoTルーター新製品「CTL-005」は、当社グループAI&IoT中核企業であるキャセイ・トライテック株式会社が開発・提供するものであり、産業用IoTの多様なニーズに応える革新的な製品です。量産出荷は本年12月からを予定しています。
産業用IoTルーター新製品「CTL-005」は、LTE通信に対応し、工場や産業現場での使用を念頭に置き、高性能でフレキシブルな利用が可能であることが特長です。
例えば、「CTL-005」を活用することにより、従来のWiFiルーターでは対応が難しかった複数の製造ラインをクラウド経由で一括管理することが可能となり、リモートによるデータ収集や管理が容易になります。
さらに、「CTL-005」は、安定した通信の提供が可能なクラウドSIMをオプションとして搭載します。ユーザーが契約されている事業者のメイン回線にて、ネットワーク障害が発生した場合であっても、「CTL-005」は、そのクラウドSIM機能によって、障害の無い他事業者の回線に自動的に切り替えることにより、通信が中断しにくい安定した運用を実現します。
なお、「CTL-005」の筐体を削除した基板レベルでの提供、更には基板のカスタマイズにも対応いたします。お客様の開発される製品にCTL-005 基板を組み込んでいただくことにより、容易にルーター機能を実現することが可能となります。
産業用IoTルーター CTL-005
■ CTL-005の特長
- 国内通信キャリア対応：NTTドコモ、KDDI、ソフトバンク、楽天モバイルおよびMVNOを利用可能 [SIM7600JC-HG搭載]
- 地域BWA（Broadband Wireless Access、広帯域無線アクセス）およびプライベートLTE対応：自営BWA、sXGPに適応可能
- 安定した通信を提供するクラウドSIM（オプション対応）：ネットワーク障害が発生しても自動的にバックアップのクラウドSIM回線（障害発生の無い事業者の回線）に切り替え、通信が中断しにくい安定した運用を実現
- 堅牢性と放熱性に優れるケース：アルミニウム合金を採用
- 小型軽量設計：サイズ80.2 x 68.8 x 28.7 mm、重量約108g
- 簡単設定：Web GUIによる簡便な設定が可能
■ 利用シーンと応用例 産業用IoTルーター「CTL-005」は、以下のような多様な産業現場での利用が可能です。
- 監視カメラの接続：IoTルーターへの監視カメラを接続
- 自動販売機ペイメントサポート：QRコード決済、顔認証決済用通信端末
- 太陽電池発電やEV充電装置の監視：リモートでの出力監視
- 駐車場システムの運営管理：駐車場管理システムのリモート監視と運営管理
- 集合住宅の宅配ボックス管理：宅配ボックスのリモート管理
産業用IoTルーター CTL-005適用イメージ
当社グループは、今回サンプル出荷を開始した産業用IoTルーター「CTL-005」をはじめとするIoTデバイス、5G通信モジュール、ゲートウェイ製品の提供を通じて、産業用IoTの社会実装を加速し、革新的なソリューションを提供することを目指しています。
ご注意：本文中における各企業名、製品名等は、それぞれの所有者の商標あるいは登録商標です。
＜お客様各位からのお問い合せ先＞
キャセイ・トライテック株式会社 営業本部
〒222-0033 神奈川県横浜市港北区新横浜3-24-5 新横浜ユニオンビルANNEX 7F
TEL 045-476-5170
FAX 045-476-5171
URL: https://www.cathay.jp
Email：contact-us@cathay.jp
