BOOTH for Startups、「岡山スタートアップ・エコシステム カオスマップ2022」を公開

2022/08/05  弁護士法人 アインザッツ 

岡山でスタートアップ支援を行う士業アライアンス「BOOTH for Startups」(岡山市北区問屋町)は、岡山のスタートアップ・エコシステムの現況を整理してカオスマップを作成し、公開しました。



大きな画像は下記のリンクよりダウンロードできます。
https://einsatz.law/topics/okayama-map-2022/


カオスマップ作成に至る経緯

岡山県では、
・2019年 「ももたろうスタートアップカフェ」開設
・2021年 独立系ベンチャーキャピタル「瀬戸内Startups」設立
・2022年 「岡山大学起業部」設立
といったように、各方面からスタートアップ・カルチャーを盛り上げ根付かせようとする取り組みが行われています。

また、実際に資金調達を実施するスタートアップも出てきています。

しかし、
・岡山のスタートアップ・エコシステム全体は今どうなっているのか
・実際にスタートアップが増えてきているのか
という点について俯瞰的にまとめた資料は存在しませんでした。

そこで、今回BOOTH for Startupsは、
(1)スタートアップに挑戦したいと考えている方
(2)岡山のスタートアップ・エコシステムを発展させたいと考えている方
に向けて、岡山の現在のスタートアップ・エコシステムの概要をまとめたカオスマップを作成いたしました。

ぜひ皆様の活動の参考にしていただければと思います。


カオスマップ各欄について

1 スタートアップ
「スタートアップ」の欄には、過去2年間に資金調達を実施した旨のリリースをPRTIMES上で行ったことが確認できたスタートアップ企業を掲載しています。

2 投資家
(1)「投資家」欄のうち、「県内」の欄には、過去2年間にスタートアップ(県内・県外を問いません。)への出資を実行した旨のリリースをPRTIMES上で行ったことが確認できた、県内に所在する投資家を掲載しています。
(2)「投資家」欄のうち、「県外」の欄には、過去2年間に県内のスタートアップへの出資を実行した旨のリリースをPRTIMES上で行ったことが確認できた、県外に所在する投資家を掲載しています。なお、個人投資家及び事業会社については割愛し、ベンチャーキャピタル(VC)のみ掲載しています。


分析





1 スタートアップの数がまだ少ない
調査対象をPRTIMESでリリースが確認できるものに限ったせいもあるものの、資金調達を行ったスタートアップ数は2年間で7社という結果となりました。

この結果は、
・昨年2021年の岡山県での調達額は7億円とする統計があること(株式会社ユーザベース「Japan Startups Finance 2021」)
・そのうちの6.7億円がオーディオストック社の資金調達だと考えられること
から考えれば、それほど現実と乖離していないものと思われます。

岡山県では資金調達を行うことができるスタートアップはまだまだ少ないというべきでしょう。

比較として、東京都と岡山県の人口比はおよそ7:1であるところ、昨年2021年に資金調達を行った東京都のスタートアップ数は1403社との統計があります(前掲株式会社ユーザベース調査)。
諸条件を捨象して単純計算すれば、岡山県でも昨年1年で200社余りが資金調達できていてもおかしくないところです。

2 医療系・繊維系の強さ
カオスマップに掲載したスタートアップ7社のうち、2社が医療系(株式会社ウィズレイ、株式会社CONNECT)、2社が繊維系(株式会社 paintory、patternstorage株式会社)であることは特徴的です。

3 既存の取り組みの検証
既に始まって数年が経過している取り組みが複数存在しています。
これらについては効果検証が可能な時期に来ているものと思われますので、その有効性について検証を行う必要があるでしょう。

4 まとめ
岡山のスタートアップ・エコシステムを発展させるという観点から言えば、投資家から魅力を感じてもらえるスタートアップをより多く輩出していくという課題に取り組んでいく必要があるでしょう。

その意味で、医療や繊維といった岡山が強いとされている分野のスタートアップは東京やその他の地域では数が少ないことが予想され、投資家にとって魅力的に映っている可能性はあるものと思われます。

また、今回は調査対象をPRTIMESに絞りましたが、PRTIMESのような媒体を活用しているスタートアップが少ないことも気になりました。
我が国に200社余りあるVCの多くが東京に存在する中、岡山のスタートアップがVCの目にとまるには自らその存在をアピールする必要があるものと思われます。


あなたの街のカオスマップも作成します

スタートアップ・エコシステムをいかに発展させるかを検討するにあたり、全体像を俯瞰して把握することは有益です。
カオスマップの作成及び分析をご希望の場合は下記お問合せページよりご連絡ください。


BOOTH for Startupsについて





BOOTH for Startupsは、岡山市北区問屋町のBOOTH BLDにオフィスを構える弁護士、税理士、司法書士の若手3士業によるアライアンスです。
スタートアップの抱える専門家難民問題を解決すべく、スタートアップ支援をワンストップで実施しています。


メンバー




弁護士法人アインザッツ
弁護士 五十嵐 将志



弁護士法人アインザッツ代表。ファンド・スタートアップ法務専門。
2021年、中四国初の独立系ベンチャーキャピタル「瀬戸内Startups」の設立に携わり、その法務・行政手続面の全てを担当した。
自身もスタートアップとしてリーガルテックサービスの開発に尽力しており、発信者情報開示命令申立書起案サービス「DIKE(ディケ)」を開発、2022年4月β版リリース。SNS上の誹謗中傷問題に対する新しいソリューションの提供を目指す。
弁護士法人アインザッツ:https://einsatz.law/
Twitter:https://twitter.com/masashiigarashi
発信者情報開示命令申立書起案サービス「DIKE」:https://dike.tech/


司法書士法人SORA 代表
司法書士 柚木 徹也




司法書士法人SORA代表司法書士。
中小企業の会社登記や、適切な株主総会運営支援、シナリオ・想定問答集の作成支援を行う。
また相続・事業承継の問題にも積極的に取り組み、自身が理事を務める一般社団法人よるべにて、見守り支援や身元保証業務等も行っている。
司法書士法人SORA:https://www.atelier-office.com/
instagram:https://www.instagram.com/sorajsc/


愛和税理士法人岡山オフィス 代表 / BACKOPS LLC CEO
税理士 成本 達哉




クラウド特化型フィンテック税理士。BACKOPS LLC.代表社員CEO。
クラウド会計freeeを中心に約20種類のクラウドツールを巧みに活用。ステージに応じた適切な費用感で最適なサービスを提供する。slackやchatworkなどチャットツールも活用し、経営者の今知りたい情報をレスポンスよく提供することに重きを置くパッションで動く系の税理士。
自らもエンジニアのcofounderと共にBACKOPS LLC.を立ち上げCEOとして参画。バックオフィスシステムをフルクラウドで構築運用するサービスを提供し、スタートアップの組織作りを支えている。
愛和税理士法人:https://aiwa-okayama.com/
instagram:https://www.instagram.com/aiwa_okayama/
BACKOPS:https://backops.biz/


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弁護士法人アインザッツ:https://einsatz.law/contact/

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文責 弁護士法人アインザッツ 五十嵐 将志

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