すぐ解る流行の状況! 感染症週報(第44週)

2018年11月07日  高知県庁 

すぐ解る流行の状況! 感染症週報(第44週)

公開日 2018年11月07日

(第44週:10月29日から11月4日)

★お知らせ

〇感染性胃腸炎に気を付けて!
定点医療機関当たりの報告数は第43週の1.60から第44週は1.53と横ばいです。
県全域から報告があり、高知市、須崎で減少していますが、安芸で急増しています。
定点医療機関からのホット情報では、病原性大腸菌やカンピロバクター属菌、サルモネラ属菌等細菌を原因とする胃腸炎7例(カンピロバクターと病原性大腸菌の同時感染も含む)の報告や、ノロウイルス陽性1例の報告があります。
病原体検出情報では、須崎から搬入された検体で臨床診断名が「感染性胃腸炎」と「無し」からSapovirus genogroup unknownが各1例検出されています。
<予防方法> 手洗いが有効です
帰宅時や調理・食事前、トイレの後には石けんと流水でしっかりと手を洗いましょう。
また、便や嘔吐物を処理する時は、感染した人の便やおう吐物には直接触れないようにし、使い捨て手袋、マスク、エプロンを着用し、次亜塩素酸ナトリウムまたは、家庭用の次亜塩素酸ナトリウムを含む塩素系漂白剤の使用方法を確認したうえで、キッチンペーパーなどを使用して処理しましょう。処理後は石けんと流水で十分に手を洗いましょう。
細菌による感染性胃腸炎の予防対策としては、食中毒の一般的な予防方法(食中毒菌を 1.付けない(洗う・分ける) 2.増やさない(低温保存・早めに食べる) 3.やっつける(加熱処理))です。食品の冷所保存を心がけ、長期保存は避ける、加熱は十分にするなど、日常生活での食中毒予防を心がけてください。

〇A群溶血性レンサ球菌咽頭炎に気を付けて!
定点医療機関当たりの報告数は第43週の1.30から第44週は0.97と減少しています。
中央西で急減、高知市で減少していますが、幡多で急増、中央東で増加しています。
学校等欠席者・感染症情報システム※でも溶連菌感染症18例の報告があることから注意が必要です。
病原体検出情報では、高知市から搬入された検体からStreptococcus pyogenes TB3264が2例検出されています。
この病気は、高熱・咽頭痛・おう吐を主症状とする細菌性の感染症で、熱は3~5日以内に下がり、1週間以内に症状は改善します。
まれに重症化し、喉や舌・全身に発赤が拡がる猩紅熱といわれる全身症状を呈します。また、リウマチ熱や急性糸球体腎炎などの合併症を起こすこともあります。
<予防方法> 人から人への飛沫感染・接触感染が主です
人と接触する機会が増える時期に感染が起こりやすく、家庭や学校など集団での感染も多くみられます。
うがい、手洗いなどの一般的な予防法を励行しましょう。

〇風しんの届出数が多い状態が継続しています
関東地方を中心に風しんの報告が多い状態が継続しています。
高知県の患者数は、2015(平成27)年から報告はありませんが、2018(平成30)年の全国の患者数1692人(第43週まで)のうち96%(1626人)が成人で、男性が女性の4.5倍多くなっています(男性1387人、女性305人)。

報告数の多い都道府県は、東京都、千葉県、神奈川県、埼玉県、愛知県以外に大阪府、茨城県、福岡県、兵庫県、静岡県など首都圏以外の地域からも報告が認められています。
四国では、高知県を除く3県から報告がされており、報告のない県は高知県を含め第43週時点で4県となっています。
今後、全国的に感染が拡大する可能性がありますので注意してください。
<各医療機関管理者の皆様へ>
(高知県健康対策課 平成30年8月17日付け30高健対第859号「風しんの届出数の増加に伴う注意喚起」より)
1 発熱や発疹を呈する患者を診察した際は、風しんに罹っている可能性を念頭に置き、最近の海外渡航歴及び国内旅行歴を聴取し、風しんの予防接種を確認するなど風しんを意識した診察をお願いいたします。
2 風しんを疑う患者を診察した際は、確定診断のためのウイルス検査を県衛生研究所で行うので、直ちに最寄りの福祉保健所又は高知市保健所へ届け出るようお願いいたします。
<県民の皆様へ>
風しんの予防、感染の拡大防止には予防接種が効果的です。
風しんの定期接種対象者は、予防接種を受けましょう(1歳児、小学校入学前1年間の幼児の方)
風しんに感染した方の周りに抗体の低い妊婦がいる場合、特に妊娠20週頃まで(妊娠初期)の女性が風しんに罹ると胎児が風しんウイルスに感染し、難聴や心疾患など様々な障害(先天性風しん症候群)をもった赤ちゃんが生まれる可能性があります。
妊婦や赤ちゃんを守る観点から妊婦の周りにいる方(夫、子供及びその他の同居人)は風しんに罹らないように予防に努めましょう。

風しんQ&A2018年1月30日改訂版(国立感染症研究所)
https://www.niid.go.jp/niid/ja/rubellaqa.html

風しんについて(厚生労働省)
https://www.mhlw.go.jp/seisakunitsuite/bunya/kenkou_iryou/kenkou/kekkaku-kansenshou/rubella/

衛研ニュース第20号(高知県衛生研究所)30~50歳代の男性!風しんのことを知ってますか?
http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/130120/2018101000056.html



※ 学校欠席者・感染症情報システム:県内小中高等学校における疾病別患者数情報システム

☆ダニの感染症(日本紅斑熱・SFTS・つつが虫病)に注意!

日本紅斑熱」や「SFTS(重症熱性血小板減少症候群)」は屋外に生息するダニの一種で、比較的大型(吸血前で3~4mm)のマダニが媒介する感染症です。
「マダニに咬まれないこと」がとても重要です。
マダニは、暖かくなる春から秋にかけて活動が活発になります。人も野外での活動が多くなることから、マダニが媒介する感染症のリスクが高まります(全てのマダニが病原体を持っているわけではありません)。

【マダニに咬まれないために】

●長袖・長ズボン・長靴などで肌の露出を少なくしましょう。
●マダニに対する虫除け剤(有効成分:ディ-トあるいはイカリジン)を活用しましょう。
●地面に直接座ったりしないよう、敷物を使用しましょう。
●活動後は体や衣服をはたき、帰宅後にはすぐに入浴し、マダニに咬まれていないか確認しましょう。
●ペットの散歩等でマダニが付き、家に持ち込まれることがありますので注意しましょう。

また、「ツツガムシ」に咬まれることによって感染する「つつが虫病」にもご注意ください。
高知県では秋から冬にかけて多く報告されており、ダニの一種である「ツツガムシの幼虫(0.2mm)」が媒介する感染症です。全てのツツガムシが病原体を持っているわけではありません。
予防対策については、マダニと同じく「ツツガムシに咬まれない」ことです。
屋外活動する時には、長袖や長ズボンで肌の露出を避けることや、ツツガムシに対する虫除け剤(有効成分:ディート)を活用するなどマダニと同様の対策をして注意しましょう。


発熱等の症状が出たとき
野山に入ってからしばらくして(数日~数週間程度)発熱等の症状が出た場合、医療機関を受診して下さい。受診の際、発症前に野山に立ち入ったこと(ダニに咬まれたこと)を申し出て下さい。

●重症熱性血小板減少症候群(SFTS)に関するQ&A(厚生労働省)
http://www.mhlw.go.jp/bunya/kenkou/kekkaku-kansenshou19/sfts_qa.html

●高知県衛生研究所 ダニが媒介する感染症及び注意喚起パンフレット
http://www.pref.kochi.lg.jp/soshiki/130120/2015111600016.html

県内での感染症発生状況!

インフルエンザ及び小児科定点把握感染症 (上位疾患)

第44週 (10月29日~11月4日)

疾 病 名

推 移

定点当たり報告数

県 内 の 傾 向

感染性胃腸炎

1.53

高知市、須崎で減少していますが、安芸で急増しています。

A群溶血性レンサ球菌咽頭炎

0.97

中央西で急減、県全域、高知市で減少していますが、幡多で急増、中央東で増加しています。

手足口病

0.43

高知市、幡多で急減していますが、須崎で急増しています。

RSウイルス感染症

0.37

県全域、中央西、高知市、安芸、須崎で急減しています。

突発性発疹 0.33

中央東、須崎、幡多で急減していますが、高知市で急増しています。

:急増 :増加 :横ばい :減少 :急減

?★ 地域別感染症発生状況

第44週

気を付けて!
A群溶血性レンサ球菌咽頭炎 第44週: 0.97 (注意報値: 4.00 警報値: 8.00 )
定点医療機関からの報告数は定点当たり0.97(前週:1.30)と減少しています。中央西0.00(前週:1.67)で急減、高知市1.91(前週:2.64)で減少していますが、幡多0.40(前週:0.20)で急増、中央東0.71(前週:0.43)で増加しています。

感染性胃腸炎 第44週: 1.53 (注意報値: 12.00 警報値: 20.00 )
定点医療機関からの報告数は定点当たり1.53(前週:1.60)と横ばいです。高知市1.73(前週:2.27)須崎1.00(前週:1.50)で減少していますが、安芸4.00(前週:2.00)で急増しています。



RSウイルス感染症 第44週: 0.37 (注意報値: - 警報値: - )
定点医療機関からの報告数は定点当たり0.37(前週:0.90)と急減しています。中央西0.67(前週:1.67)高知市0.36(前週:1.27)安芸0.00(前週:1.00)須崎0.00(前週:0.50)で急減しています。



★病原体検出情報

前週以前に搬入


★全数把握感染症

?高知県感染症発生動向調査(週報)ダウンロード

第44週週報
◆ 過去の週報・月報は「感染症情報(週報・月報)」のページからダウンロードいただけます。
高知県の流行発生注意報・警報基準値

連絡先

高知県 健康政策部 衛生研究所
住所: 〒780-0850 高知市丸ノ内2丁目4番1号 保健衛生総合庁舎
電話: 総務企画課 088-821-4960
保健科学課 088-821-4963
生活科学課 088-821-4964
ファックス: 088-872-6324
メール: 130120@ken.pref.kochi.lg.jp

PDFの閲覧にはAdobe System社の無償のソフトウェア「Adobe Reader」が必要です。下記のAdobe Readerダウンロードページから入手してください。

Adobe Readerダウンロード

他の画像

配信企業情報

高知県庁
上場区分 -