世界初「アップサイドのソーシャル・インパクト・ボンド」の調査研究に向けた連携に関する協定書を締結

2019/03/14  株式会社 デジサーチアンドアドバタイジング 

~アップサイド(税収の増加)を評価軸とした、新しい成果連動型の官民連携手法~

【 世界初*1「アップサイドのソーシャル・インパクト・ボンド」の調査研究に向けた連携に関する協定書を締結 】 静岡市、株式会社デジサーチアンドアドバタイジング(代表取締役:黒越誠治、以下、「デジサーチ」)、および一般財団法人社会的投資推進財団(代表理事:青柳光昌、以下、「SIIF」)は、本日、世界初となるアップサイド(税収の増加を評価軸とした成果連動)のソーシャル・インパクト・ボンド(以下、「アップサイドSIB」)の調査研究に向けた連携に関する協定書を静岡市(市長:田辺信宏)と締結しました。モデル事業として実施するのは、「シングルマザーの創業支援事業」を予定しています。



本協定は、世界初のアップサイドSIBの社会実装を目指したモデル事業実施のための連携に関する協定です。社会的課題解決の新たな官民連携の手法として注目されている既存の「ソーシャル・インパクト・ボンド(以下、「SIB」)」が、行政コストの削減を評価軸として成果連動の報酬を算定する仕組みであるのに対して、デジサーチが新たに開発した金融ストラクチャーでは行政の税収の増加分を評価軸として成果連動の報酬を算定する、世界初のアップサイドに注目した仕組みとなります。

■ソーシャルインパクトボンド(SIB)とは



SIB は社会的インパクト投資*2の1つであり、2010 年にイギリスで始まった行政が民間のノウハウ・資金を活用して事業を行う成果連動型業務委託の仕組みです。これまでに海外で 130 件、約466 億円の実施事例があります*3。日本では 2017 年度に神戸市と八王子市で導入され、また厚生労働省によるモデル事業も開始されるなど、本格的な導入が進んでいます。SIB の導入により、行政にとっては初期投資を民間資金で賄うことで、行政の財政的なリスクを抑えながら民間の新しい取り組みを活用できます。事業者にとっては成果指標を行政と共有して成果を可視化していくことで、成果重視の質の高い柔軟なサービス提供が可能となり、資金提供者は、社会的課題解決に貢献するとともに、新たな資金運用の機会を得ることができます。

本提携に基づいて実施されるモデル事業であるシングルマザーの創業支援事業は、約6年前にデジサーチが発案し、その実現に向けてデジサーチ及びSIIFが約2年に渡り協議を重ねてきました。今回の事業は、創業の増加によって将来行政の税収が増えた場合に、その成果(税収の増加分)に連動した報酬が投資家に支払われる仕組みの調査研究のためのモデル事業として実施されます。既存のSIBにおいては、行政のコスト面に注目し、その削減に応じて連動報酬を発生させる仕組みでした。一方で今回の取り組みでは、コストではなく税収の増分に注目し、アップサイド(税収の増加分)に応じて連動報酬を発生させる仕組みをとっています。今後は今回の事業をモデルケースとし、他の地方自治体においても、行政、民間企業が連携し、社会課題解決をするアップサイドSIBの導入が増えることを期待しています。

■アップサイド型SIBと通常のSIBとの比較



■本協定の骨子
・社会課題を活用する新たな官民連携の手法として、近年注目されている「ソーシャル・インパクト・ボンド」を調査研究していくため、株式会社デジサーチアンドアドバタイジング、一般財団法人社会的投資推進財団および静岡市の3者が連携して取り組む。
・具体的な取組としては、「モデル事業」として、「シングルマザー創業支援事業」を実施する。
・一般財団法人社会的投資推進財団、及び株式会社デジサーチアンドアドバタイジングと自治体がソーシャル・インパクト・ボンドに関する協定締結するのは全国初
・ソーシャル・インパクト・ボンドに関するモデル事業実施は静岡県内初
・「シングルマザー創業支援事業」で検証する、デジサーチが金融ストラクチャーを開発したアップサイド型のソーシャル・インパクト・ボンドは世界初


■モデル事業(シングルマザー創業支援事業)の概要
・起業に対する包括的な支援に加え、生活支援やメンタルケアを実施し、起業の失敗リスクを抑えると共に、就労能力の開発も行う。
・金銭的支援として、起業に係る費用の支援、および2年間給与(生活費)を保証する。
・能力開発支援として、アクセラレータプログラム(3か月短期集中)を提供(起業後の伴走支援は最大で2年間)し、Webサイト立ち上げの能力(Webサイト構築、メディア構築等)・EC運営ノウハウ・ライティング力・販売に必要な能力・企業経営に必要な能力(財務、会計等)の開発プログラムを実施する。
・生活支援・メンタルケアとして、子育て支援サービス等への仲介、シングルマザー支援団体によるメンタリングを実施する。


※1 一般財団法人社会的投資推進財団調べ。
※2 社会的インパクト投資は、教育や福祉などの社会的な課題の解決を図ると共に、経済的な利益を追求する投資行動を指す。
※3 19年1月末時点。Social Finance UK SIB データベース(https://sibdatabase.socialfinance.org.uk/)より。


●会社紹介
株式会社デジサーチアンドアドバタイジング
[代表者] 代表取締役 黒越誠治
[所在地] 東京都渋谷区恵比寿 4-20-3 恵比寿ガーデンプレイスタワー27F
[設立日] 2000 年 3 月 8 日
[U R L] http://www.digisearch.co.jp/
[事業概要]
(1) 資金負担型ECフルフィルメント
(2) 金融ストラクチャーの設計・実装
(3) 株式出資型の企業再生・起業ハンズオン
(4) メディアの制作・運営
(5) シェア型出資ファンド・総合型クラウドファンディングの運営

一般財団法人社会的投資推進財団
[代表者] 代表理事 青柳光昌
[所在地] 東京都港区赤坂 1 丁目 2 番 2 号 日本財団ビル 5F
[設立日] 2017 年 3 月 17 日
[U R L] http://www.siif.or.jp/
[事業概要]
従来の私益、共益、公益の枠組みを超えた新たな資金循環のモデルを作ることを目的として設
立。世界に先駆けて成熟社会に突入する日本を起点として持続可能な社会を支える資金の流れを
多様なパートナーと共に作り出すことを目指す。
(1) SIB に代表される成果連動型の官民連携スキームの確立・普及させる
(2) 社会的インパクト投資の担い手の数、及び資金流通量を増加させる
(3) 社会的インパクト投資を促進する制度・政策を業界の仲間と連携して推進する

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