アデコグループ、「GLOBAL TALENT COMPETITIVENESS INDEX (GTCI:人財競争力に関する国際調査)2020」を発表

2020/01/24  アデコ 株式会社 

― 日本は国別ランキングで19位、東京が都市別ランキングの8位に ―


※本資料は、2020年1月22日にダボスで発表されたプレスリリースの日本語抄訳です

人財サービスのグローバルリーダーであるアデコグループ(本社:スイス・チューリッヒ、CEO:アラン・ドゥアズ)、インシアード(INSEAD)、Googleは、本日、世界132か国および155都市の「人財を獲得、育成、維持する能力」を調査しランク付けした年次報告書の最新版、「Global Talent Competitiveness Index(GTCI:人財競争力に関する国際調査)2020」(以下「GTCI 2020」)を発表しました。

「The Global Talent Competitiveness Index (GTCI) 2020」(報告書全文PDF・英語)
https://gtcistudy.com/wp-content/uploads/2020/01/GTCI-2020-Report.pdf

ダボスのWorld Economic Forum(世界経済フォーラム)で発表された「GTCI 2020」では、スイスが国別ランキングで1位となり、人財競争力において引き続き世界をリードしていることが明らかになりました。米国は前回の3位から2位へ上がり、2位だったシンガポールは3位と順位を1つ下げました。日本は昨年の22位から3つ順位を上げ19位となりました。

全体としては高収入国がGTCIの上位25カ国を占め、そうした「人財先進国」が世界の他の国との格差拡大をさらに加速させていることを示しています。この格差は人工知能(AI)の台頭と、業界間・部門間・国家間に生まれた関連デジタルスキル格差によって拡大しています。

アデコグループは、このスキルのミスマッチと人的資源への投資の重要性を認識し、2030年までに500万人の人々のスキルアップとリスキル(学び直し)を行うことに取り組んでいます。リスキルの活動は、グループにおいて訓練・育成のビジネスを展開するGeneral Assembly(ジェネラル・アセンブリ―)の主導で行われます。同部門は個人やチームに対し、データサイエンスやコーディング、機械学習に関する能力など、今日最も需要の高いデジタルスキルを習得させることを専門としています。

「GTCI 2020」に関して、アデコグループCEOのAlain Dehaze(アラン・ドゥアズ)は次のようにコメントしています。
「機械とアルゴリズムが引き続き役割と責任の多様性に影響を与え、ほぼすべての仕事で変革が起こるなか、組織にとっては適切な人財を確保することがかつてないほど重要になっています。
ロボットやアルゴリズムは工場の中だけにとどまらず、家庭、企業のバックオフィスや本社部門に影響を与えています。すべての働き手は、適応力や社会的知性、コミュニケーション力、問題解決能力、リーダーシップなど、テクノロジーを補完する典型的な『ヒューマンスキルスキル』を磨くための訓練が必要です。
これからの10年は『リスキル革命』の時代とも言え、人間と機械が混在するハイブリッドなモデルの中で両者が協調して働くことを可能にする『融合スキル』に重点が置かれることになると考えています。このことを念頭に置き、アデコグループは2030年までに世界中の500万人の人々のスキルアップとリスキルを行い、AI時代における成功を可能にする未来のスキルの習得を促すことに全力で取り組んでいます」

「GTCI 2020」のテーマは、AIの時代におけるグローバル人財です。そのなかでも、本レポートでは特に発展途上国の人口の半数以上で基本的なデジタルスキルが不足しており、少数の国が急速に前進する一方で、発展途上国の大部分が遅れを取っているというデジタルスキル格差が拡大する一方であることを明らかにしています。

人々とテクノロジーが助け合ってうまく働き、未来の職場で成功することのできる最適なバランスを見つけるために、新たなアプローチの試行が重ねられています。この新たなコラボレーションの開発が続くなかで国際的な人財競争力が再定義されており、各国はそれぞれにAI革命のリーダーとなるべく努力しています。デジタルスキル格差は大きく、拡大が続いているものの、本レポートの分析からは、AIが新興市場に「跳躍」の大きなチャンスを与える可能性があることが分かりました。

例えば、人財競争力の縦断的分析は、中国やコスタリカ、マレーシアなど一部の新興国がそれぞれの地域で「人財先進国」となる可能性があることを明らかにしています。その一方でガーナやインドなどの他国は、ここ数年で人財を活用・獲得・育成・維持する能力を向上させており、「人財向上国」の地位を獲得しました。

都市に目を向けると、今年はニューヨークが1位となり、ロンドン、シンガポール、サンフランシスコ、ボストンがそれに続きます。東京は8位となりました。ニューヨークの1位獲得は、この調査で評価される5つの柱のうちの4つ、具体的には「Enable(活用)」「Attract(魅力)」「Grow(育成)」「Global Knowledge Skills(グローバルな知識スキル)」カテゴリーにおけるその強力な実績によるものです。全体としては「未来への準備」に対して実証された能力を有する都市が上位にランクされおり、AIやフィンテック(金融技術)、メッドテック(医療技術)などの分野での活動が上位5都市の人財パフォーマンスに有利に働きました。徐々に多くの都市が、顔認証や遠隔監視、自動運転など、AIに基づく新たなツールのための実証実験の場になろうとしています。それらの成功は都市によって異なるものの、良い結果を残す都市が世界的なソリューションを持続的に展開するための人財プールを有するAIハブとして浮上することになるでしょう。

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別表

「GTCI 2020」国別ランキング(上位20か国)
今回で7回目となる「2020年度 人財競争力に関する国際調査」では、スイスが引き続き1位となりました。一方で米国とシンガポールがそれぞれ2位と3位になり、昨年とランキングが入れ替わっています。
上位3カ国に続いたのは、スウェーデン(4位)、デンマーク(5位)、オランダ(6位)、フィンランド(7位)でした。

最下位となったのは昨年と同じイエメンで、コンゴ(130位)とアンゴラ(131位)のすぐ下となりました。
前年と同様に、ランキング上位ほどより高収入の経済と関連性があります。
先進国において人財競争力をもたらす政策と運用は、政治的・社会経済的な不安定性にあまり影響を受けていません。

より高収入の国ほど、生涯学習やリスキル/スキルアップ、グローバル人財の獲得・維持などに投資するための安定したインフラを有しています。

「GTCI 2020」都市別ランキング(上位10都市)
上位に入ったのは、人財評価の5つの柱すべてにわたって良好な結果を残した都市です。1位のニューヨークがそのことをよく表しており、5つの評価カテゴリーのうち4つで上位10都市に入っています。各都市は引き続き、顔認識、遠隔監視、自動運転車などのAIをベースとした新たなツールの実験室の役割を果たしています。それらのテクノロジーの成功は都市によって異なり、それらのツールの大規模・長期的な持続的展開が可能になるまで結果を注視する価値があります。

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「The Global Talent Competitiveness Index (GTCI)」 について
今回で7回目となる「The Global Talent Competitiveness Index (GTCI)」は、人財を育成・獲得・維持する能力に関して国や主要都市を年に1度ランク付けするベンチマークツールです。2013年にアデコグループの協力でINSEADが開発したこのレポートは、政府や都市、企業、非営利組織に対し、人材戦略の策定や人財のミスマッチ克服、およびグローバル市場での競争力発揮に役立つツールを提供します。GTCIは国や組織に関するパラメーターを取り上げ、アクションを促すための洞察を生み出します。今回の調査には70の変数が含まれ、あらゆるレベルの所得水準や経済発展度合いを持つ132か国および155都市をカバーしています。信頼性の高いアクション重視のインプット・アウトプットモデルに基づくGTCIは、政策立案者や企業幹部がそこから何かを学び取って対処するための総合指数です。

「GTCI2020」が取り組んでいるテーマは、「AI時代におけるグローバル人財」です。このレポートは、人工知能(AI)の発展が仕事の本質を変えようとしているだけでなく、職場での実践や企業構造、およびイノベーションのエコシステムの見直しも迫っている状況を解き明かすことを目指しています。機械やアルゴリズムが引き続き役割と責任の多様性に影響を及ぼし、ほとんど全ての仕事で変容していくなかで、新たな責任や仕事のやり方を継承するためだけでなく、この変革的なテクノロジーから価値を得るためにも、適切な人財が必要とされています。このテーマは、AIがあらゆる業界や産業セクターでゲームチェンジャーとなってきた第4次産業革命の時代における議論の中心に置かれます。現在の教育やスキル獲得も同様に形を変えていくことになり、このAI主導の世界が生み出すニーズに対応するため、正規・非正規の学習構造が進化することを示しています。

アデコグループについて
人財サービスのグローバルリーダーであるアデコグループは、すべての人々の未来のため、1日あたり350万人にキャリア構築の機会を提供しています。世界60カ国で人財のスキル開発・育成・雇用を行い、あらゆる組織が仕事の未来を活用できるようにしています。アデコグループは「Fortune Global 500(フォーチュン・グローバル500)」企業として模範を示すべく、経済を強化してより良い社会を作る共通の価値観を作り出しています。当社の協調性・起業家精神・チームワークの文化は、34,000人の従業員を支え、Great Place to Work(R)の「World’s Best Workplaces 2019(2019年版 働きがいのあるグローバル企業 世界ランキング)」で11位を獲得する原動力になりました。に選出した34,000人の社員に力を与えています。

アデコグループはスイスのチューリッヒに本社(ISIN:CH0012138605)を置き、スイス証券取引所に上場(証券コード:ADEN)しているAdecco Group AGは、次の10の世界的トップブランドで事業を展開しています:Adecco、Adia、Badenoch & Clark、General Assembly、Lee Hecht Harrison、Modis、Pontoon、Spring Professional、Vettery、YOSS。

世界のための経営大学院、INSEADについて
INSEADは世界有数かつ最大の経営大学院の1つとして、さまざまな人々や文化、アイデアを1ヶ所に集め、ビジネスや社会の変革を担うべく責任あるリーダーを育てています。その研究や授業、協力関係には、このグローバルな視点と文化的多様性が反映されています。

ヨーロッパ(フランス)、アジア(シンガポール)、中東(アブダビ)にキャンパスを置くINSEADのビジネス教育と研究は、3つの大陸に広がっています。41カ国から集まった165人の著名な教授陣 が、MBA、グローバルエグゼクティブMBA、専門修士号(財務エグゼクティブ修士 および変革エグゼクティブ修士)、および博士号 プログラムで学位取得を目指す1,300人以上の参加者たちに刺激を与えています。また、毎年11,000人以上の企業幹部が、INSEADエグゼクティブ教育 プログラムに参加しています。

INSEADはすべてのプログラムにわたって最先端の研究とイノベーションを続け、あらゆる場所で経営を行うための知識と意識をビジネスリーダーたちに授けています。INSEADの基本理念は卓越した教育の質を推進し、世界のための経営大学院として国際社会に貢献します。

Google Incについて
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