2024年春入学『ゴールドリボン奨学金』奨学生を募集小児がん経験者を対象とした給付型奨学金

2023/06/01  特定非営利活動法人 ゴールドリボン・ネットワーク 

~ 経済的困難にある小児がん経験者の『学び』の夢を応援 ~

認定NPO法人ゴールドリボン・ネットワーク(理事長:松井秀文)は、大学等進学を目指す小児がん経験者を対象とした「はばたけ!ゴールドリボン奨学金」の第10期(2024年春入学)奨学生の募集を、6月1日に開始しました。


1.はばたけ!ゴールドリボン奨学金とは
大学・短大・専門学校への進学を目指しているにもかかわらず、経済的理由により修学困難な小児がん経験者への支援を目的とした予約採用型(入試前に採用を「予約」し、合格後に決定)、返還不要の給付型奨学金で、月額4万円を卒業まで支援します。

2.募集内容
18歳未満でがんを患った、進学を目指す現役の高校3年生および既卒者を対象とし、2023年6月1日~10月15日の期間で募集を行い、選考のうえ10名程度を決定します。

3.小児がん経験者のための奨学金制度の背景
日本では、年間約2,000人~2,500人の子どもが小児がんと診断されています。医療の進歩により5年生存率は70~90%までになりましたが、治療を終えた小児がん経験者の約半数が晩期合併症(成長途中の身体への放射線や化学療法などの治療の影響で起こる後遺症)を持ってその後の人生を生きるため、進学、就職や自立などに困難が生じています。幼少時に小児がんを患い入院・治療を経て寛解したものの、治療の後遺症による疾患を一生抱えることになり、毎月通院しながら学んでいる学生がいます。また、疲れやすい、長時間立つことができないなど体力的にアルバイトをすることが難しいケースもあります。

そこで、私ども認定NPO法人ゴールドリボン・ネットワークは、修学の強い意志を持つ学生が経済的理由で進学をあきらめることのないよう、小児がん経験者への返還不要の給付型奨学金制度を実施しています。
2015年の本制度開始以降、2023年度生までの奨学生世帯の平均収入は242万円、経済的な理由で進学することに悩むひとり親世帯の学生からの応募も多く、直近2年間に本奨学金制度に採用した奨学生のひとり親世帯は71%となっています。将来の夢を持ちながらも、親に負担を掛けたくない、自身でアルバイトをすることも難しいから、と悩む子どもたちにとって必要な施策を継続し、今後も小児がん経験者が抱える社会的課題の解決に取り組んでいきます。

本制度を必要とする子どもたちや保護者に情報を届けるため、報道関係者の皆様におかれましてはご報道をいただければ幸いです。

【奨学生の声】
◆理学療法士になるために専門学校に通うOさん


◆音楽大学に通う奨学生Tさんのインタビュー




【本リリースに関する問い合わせ先】
認定NPO法人 ゴールドリボン・ネットワーク  
担当:鵜飼、山崎
所在地:東京都豊島区西池袋2-21-8-204   
TEL:03-5944-9922   
E-mail:npo@goldribbon.jp
WEBサイト:https://www.goldribbon.jp/(HP)
https://www.goldribbon.jp/archives/8316(奨学生募集ページ)


<資料>
奨学生数および奨学金給付額の推移
奨学生数および奨学金給付金額は2015年の開始以降、増加を続けています。2020年以降は新型コロナウィルス感染症の影響で応募者数が急増し、前回の2023年度(第9期)奨学生は新たに採用された新入学の21名と継続を含めて58名(全学年合計)となり、2023年度の奨学金給付見込み額は2,160万円に上っています。


                          ※奨学生数には、年度途中の休学者・退学者を含む






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