9月は、世界小児がん啓発月間 小児がんの子どもたちの作品をメタバース空間に展示

2023/09/01  特定非営利活動法人 ゴールドリボン・ネットワーク 

~ Gold Ribbon Month 2023 「私の大切なもの」 ~

今年創立15周年を迎えた認定NPO法人ゴールドリボン・ネットワーク(所在地:東京都豊島区 理事長:松井秀文 以下、GRN)は、9月の「世界小児がん啓発月間」(2023年9月1日~30日)に、小児がんを経験した子どもたちの現状や想い、小児がん支援のシンボルマーク「ゴールドリボン」の啓発のため、「Gold Ribbon Month 2023~私の大切なもの~」を開催します。



2021年から開始したゴールドリボン・ネットワークの啓発月間イベント「Gold Ribbon Month」は、毎年、作品やインタビュー動画から、小児がんを経験した子どもたちの想いを表現しています。3回目となる今年は、初めてメタバース空間の美術館(Gold Ribbon Museum)に作品や動画を展示しました。誰でもオンラインで美術館を訪れ、展示物を通して、小児がんについて知っていただくことができます。

ゴールドリボン・ネットワークの「Gold Ribbon Month 2023~私の大切なもの~」

              メタバース空間の美術館「Gold Ribbon Museum」
URL:https://www.spatial.io/s/GRN-museum-64ba475515a13070a1158ea9?share=4750712849933237225
訪問者がアバターとなって、作品や動画を鑑賞できます。


1.作品展
小児がん患児、経験者の子どもたちが制作した絵画や習字、工作などの作品展。「私の大切なもの」を表現した作品を作者の想いとともに展示しています。



タイトル:「病室は海」
作者:おくらさん
(制作時13歳。12歳で急性リンパ性白血病に罹患)

作品説明:
入院してから、病室からでもいろいろなことができて色々な人と繋がれることを知りました。ベッドの上という狭い空間にもある無限の広がりと楽しさ、そして長い治療を続けるときの広い海を1人で漂っているような不安な気持ちを、ベッドを海にたとえることで表現しました。







2.動画
高校2年生でがんに罹患した女性が治療のこと、就職のこと、現在のことを語ったインタビューと、5度の手術を乗り越えて今を大切に生きる娘と見守る母親の想いが伝わるインタビュー。


        「不安と怖さが押し寄せる『脚の骨を切除する大手術』若年性がんとの闘い」


3.手記”小児がんを語る”
小児がんと関わる方が自身の経験や想いを綴る“小児がんを語る”。
今回は、生後間もなくに罹患した小児がんの治療を経て車椅子ユーザーとなった大学生が、強い気持ちで目指す2つの夢について書いた手記。

                 作者の描いた作品「車椅子バスケ」

※当法人ウェブサイト特設ページでも作品や動画、手記を見ることができます。
 特設ページ:https://www.goldribbon.jp/archives/8893
 作品展ページ:https://www.goldribbon.jp/archives/ctx_art_year/2023



世界小児がん啓発月間とは?
小児がんの患者とその家族、小児がん経験者の強い思いから始まった、小児がんの世界的な啓発キャンペーン(Global Gold September Campaign)で、毎年9月に各国政府や国際機関を含む小児がんの支援者が、世界各地の名所をゴールドにライトアップを行ったり、ゴールドリボンを掲げたりして支援を表明し、様々なチャリティイベントが開催されます。日本では2021年に初めて「小児がんの子どもたちとご家族が輝かしい未来を“笑顔”で過ごせるように」の思いを込めて、特定非営利活動法人日本小児がん研究グループ(JCCG)など様々な団体がイベントを実施、2023年は3回目となります。
GRNは多くの方に小児がんを身近に感じていただくことを目的に、独自の啓発イベント「Gold Ribbon Month」を2021年にスタート、今年は初めてメタバース空間からの発信に挑戦します。

ゴールドリボンとは?
GRNの名称やロゴの「ゴールドリボン」は、小児がんの子どもたちを支える活動の世界共通のシンボルマークです。
ゴールド(金)が貴重な金属であるように、子どもたちは私たちの「最も貴重な宝物」であるという考えが元になっています。

小児がんとは?
一般的に15歳未満の子どもに起こるがん(悪性腫瘍)で、毎年新たに診断されるのは2,000~2,500人と大人のがんに比べると数が少なく、医療の進歩により5年生存率は70~90%ですが子どもの病死原因の第一位であり続けています。
希少ながんでありながら種類が多くそれぞれの症例が少ないために、情報収集が困難だったり、自宅近くに適切な治療を行う病院がなく遠く離れた病院に移動して長期間入院をしている患者も多く存在します。また、治療が終わっても、小児がん経験者の約半数ががんそのものや治療の影響による「晩期合併症」(後遺症)を抱えてその後の人生を生きる現状があります。しかしながら、それらの課題は成人がんほど知られておらず、支援も不足しています。

ゴールドリボン・ネットワークについて
2008年の設立以降、15年にわたり3つの活動方針1.小児がん患児・経験者のQOL(生活の質)向上のための支援 2.「小児がんを治る病気に」するための研究助成と留学生支援 3.小児がんの情報提供と理解促進 に基づき、小児がんの患児・経験者とその家族を治療から就学・就労までサポートしています。

当法人は、小児がんの子どもたちが安心して笑顔で生活できる社会を目指して、支援事業や啓発活動を行っています。


【本件に関する問合せ先】
認定NPO法人ゴールドリボン・ネットワーク
担当: 鵜飼、真鍋、山崎
TEL:03-5944-9922 FAX:03-5944-9923
E-mail:npo@goldribbon.jp
WEBサイト:https://www.goldribbon.jp/
所在地:東京都豊島区西池袋2-21-8-204


他の画像

関連業界