4年連続「名古屋市共創促進コーディネーター設置事業」をUNERIが受託。

2023/05/24  株式会社 UNERI 

「海外共創コーディネーター」の新設により、世界と名古屋を繋ぐ生態系の強化を目指す。

株式会社UNERI(本社:愛知県名古屋市 代表取締役 :河合将樹)は、名古屋市経済局イノベーション推進部スタートアップ支援室主催の令和5年度 「スタートアップ共創促進コーディネーター設置事業」の受託者に令和2年度から4年連続で選定されました。本事業において、弊社代表の河合が「名古屋市共創コーディネーター(以下「共創コーディネーター」という。)」に就任、また今年度から「海外共創コーディネーター」のポストを新設し、三木浩江氏に就任いただきました。



名古屋市スタートアップ共創促進コーディネーター設置事業について


名古屋市においては2019年よりイノベーション創出の機運が高まり、「ナゴヤイノベーターズガレージ」や「なごのキャンパス」など複数のイノベーション拠点の運営が始まり、それらの拠点間を結びつける役割を持つ「共創コーディネーター」を設置し、スタートアップが成長する環境を構築する事業を行っています。

株式会社UNERIは、本事業の受託者として拠点間を有機的に結びつけながら、当地域のスタートアップエコシステムを強化する触媒としての役割を目指しており、令和2年度から令和4年度までの3年間で累計892回の訪問実績や370件のマッチング、4組3.6億円の資金調達実績を生み出してきました。それらのノウハウを基に、今年度は「海外共創コーディネーター」のポストを新設し、グローバルなスタートアップ・インパクトエコノミーの動向を掴む事により、スタートアップエコシステムの強化に取り組んでいます。
http://nagoyainnovationgateway.jp/



▶ 共創コーディネーターの役割・効果
各イノベーション拠点のコミュニティマネージャーを結びつけるほか、利用する企業間を結びつけ、当地域における共創を促進させます。

▶ 海外共創コーディネーターの役割・効果
アジア・欧州を中心とした世界中のインキュベーション拠点や起業家へ訪問を通して、当地域に世界基準で最先端の知見を導入し、共創の幅を拡大します。

過去3年間の成果|名古屋が世界に開かれたエコシステムになる起点を創出


1、定点的なニーズ把握を通じて、名古屋域内と域外を繋ぐ越境型の共創を創発
継続的な施設訪問によって起業家や連携拠点のニーズを定点的に把握し、起業家や拠点担当者の状況に応じた適切なアドバイスやマッチングを実施しました。また、事業実施を通して寄せられた起業家からの声を踏まえ、名古屋圏のスタートアップ間のマッチングだけではなく、東京圏の起業家やVCをはじめとした分野・地域を超えたマッチングを実現し、越境型の共創創発に注力しました。



訪問実績:累計892回
愛知県内に設置されたイノベーション拠点やインキュベーション施設等(以下「連携施設」という。)へ訪問し、コミュニティマネージャー等から各施設のイベントや施設利用者等に関する情報収集を行い、施設が抱く課題や他拠点等とのマッチングの希望などをヒアリングしました。
定期訪問を行う「ナゴヤイノベーターズガレージ」「なごのキャンパス」「Nagoya Musubu Tech Lab」の他、市内外の連携施設に対して、過去3年間で累計892回の訪問を実施(オンライン含む)。当地域の施設間の連携を促進するなど共創気運の醸成やマッチング実績を創出しました。



マッチング実績:累計370件
共創コーディネーターが連携施設のコミュニティーマネージャーや利用者等に対して、現状や課題などを個別にヒアリングし、細やかなニーズを拾い上げることで、各者のニーズに応じた適切な対応を実施。企業間のマッチングなどの事例を累計370件創出しました。

2、多様な起業家のあり方に対応した包摂的な支援や成長のあり方に関する啓蒙・普及
当地域の強みであるものづくり産業と基礎研究の集積から生まれるディープテックを生かした企業が集積し、そこに対しては手厚い支援が施されています。一方で、既存支援の枠組みに当てはまらない事業を行う起業家も多数存在することが、連携拠点への訪問を通じて判明しており、より包摂的で幅広い支援が求められています。
そこで、2020年度は「パブリックアフェアーズ」、2021年度は「ゼブラ企業」、2022年度は「インパクト投資」をテーマにイベントを開催し、国内外のトップランナーの先進的な概念・事例に触れる機会を作ることで、既存の枠組みを超えた概念や成長のあり方について啓蒙・普及・情報発信等を行い、起業家が包摂的に育まれる意識醸成・共創機会を拡大してきました。

▼過去3年間に開催したイベント一覧
【令和2年度】
(第1回)最新事例に学ぶコミュニティマネージャー入門編
(第2回)最新事例に学ぶコミュニティマネージャー応用編
(第3回)スタートアップの“新”成長手法 パブリックアフェアーズ講座
(第4回)Nagoya Startup Pitch
※名古屋のスタートアップと全国のVCが繋がるオンラインピッチ

【令和3年度】

(第1回)最新事例に学ぶコミュニティマネージャー実践編
(第2回)社会課題解決型スタートアップの新潮流 ~ユニコーンに限らない「ゼブラ」という成長モデル~
(第3回)Nagoya Startup Pitch
※2022年1月25日にNagoya Startup Pitchプレイベントを開催
「秘密計算で2億円調達したAcompanyから学ぶ、VCを魅了する資金調達のヒント」

【令和4年度】

(第1回)最新事例に学ぶコミュニティマネージャー応用編
(第2回)社会課題解決型スタートアップの新・戦略 ~「インパクト投資」が起業の可能性を広げる~
(第3回)Nagoya Startup Pitch

3、名古屋市場にVCが参入する起点を作り、継続的なフォローによって累計3.6億円の資金調達を実現
当地域には、都内独立系シードVCからの出資を受けた経験があるスタートアップは、極めて少ないです。そこで、当地域で活動する起業家に、都内を中心に活動するVCと接する機会となる「Nagoya Startup Pitch」というピッチイベントを2021年より毎年2月に開催しています。
一般的なVC紹介ではニーズやフェーズが噛み合わず、その後の出資に繋がらないことがしばしば見受けられますが、本事業では起業家の特性と段階に応じて、タイミングを捉えて適切なVCを紹介することで、累計4組3.6億円の資金調達実績(※1)の創出を促しました。
また、事前事後のフォローを手厚く行い、実際の資金提供まで継続的なフォローアップを行う手法は、その後、同業他社主催イベントでも取り入れられています。

※1:資金調達事例(過去3年分)
1.スタジオアンビルト株式会社 × UTEC を含む複数社(調達額:1.3億円)
2.株式会社TOWING × epiST Ventures株式会社 を含む複数社(調達額:約1.4億円)
3.ジークス株式会社 × East Ventures株式会社(調達額:4,300万円)
4.AquaAge株式会社 × ライフタイムベンチャーズを含む複数社(調達額:5,200万円)


〈共創コーディネーター プロフィール〉

三木 浩江 | Hiroe Miki
1994年愛知県生まれ。大学2年の時に、「日本製品の海外マーケティング」と「世界における日本のプレゼンスを高めること」に興味を持つ。その後、大学を2年間休学し、合計5つのグローバルリーダーシップ研修、 世界7ヵ国で日本茶の海外マーケティングをテーマに世界各地で販促、イベント活動を経験。トビタテ留学JAPANや内閣府「世界青年の船」にも参加。卒業後、南米ペルーにて、日本茶ブランド、日本発信SNSメディア事業を起業。スペイン語圏で、3000人以上参加のオンラインJAPANFESTを主催。南米ソーシャルビジネスツアーや学生のグローバルリーダーシップ研修も行う。
現在は帰国し、ベンチャースタートアップの株式会社スポーツネーションCMOとして、スポーツチームをマーケティングのハブとした「応援」の新しい仕組み作りに明け暮れている。好きなコトは、「想いを実現する人を増やすこと」

海外共創コーディネーター三木 浩江の就任コメント


この度はこの役割を担えることを大変嬉しく思います。
もともと、私がマーケティングやPRに興味をもったきっかけは、大学1、2年生の時に名古屋の中小企業の経営者の方を多く訪問し、対談させていただく中で、「想いや技術を持った方の役に立ちたい」と思ったことがきっかけです。その後、海外における積極的な活動や起業を経て、「日本の起業家・経営者に貢献したい」「経営者が資金調達に追われず本業に専念できたら」という気持ちが高まっている中、UNERI様から、今まで私が培ってきた「世界中のネットワーク」と「海外にて切り拓く力」を掛け合わせることで、海外の起業家、投資家や施設との関係を共に構築していけるのではないかということで今回お声がけいただきました。

現在日本の経済や投資環境も決して良い状況ではありませんので、個人的にも、「いかに国境を越えて、地球規模で事業シナジーや関係性を生み出していけるか」が、今後の世界を生き抜く上で大切になってくる点だと考えます。つきましては、日本の行政や起業家と海外の架け橋となるべく活動していく所存ですので、何卒よろしくお願いします。
今年はドバイ、マレーシアを訪れ、ヨーロッパに来月から訪問予定ですので、今後UNERIさんと共に創っていく、ネットワークの広がりとそのコミュニティの活性化を行うことを今から楽しみにしています!


河合将樹 | Masaki Kawai
1995年愛知県生まれ。大学在学中、イギリス留学を経て、世界11ヵ国240人と共同生活をする内閣府事業「世界青年の船」に参加。地方から社会課題解決に繋がるチェンジメーカーを育む場の必要性を感じ、NPO法人ETIC.にて学生起業家向け私塾「MAKERS UNIVERSITY」の運営に従事。「誰もが自分の道を歩める社会」をつくる為、社会起業家支援を通したエコシステムづくりを行う株式会社UNERIを2020年5月に創業。1期目より名古屋市スタートアップ支援室主催事業の運営を勤める。3年間で愛知県内全てのインキュベーション施設に892回訪問、370件の共創事例・合計4組累計3.6億円の資金調達事例を創出し、東海エリアのスタートアップエコシステムが自律分散的に循環する基礎を整えた。2020年に社会起業家育成事業を、翌年にインパクトリターン100%の資金提供とインパクト戦略策定を実施。ヤングダボス会議One Young World日本代表。

共創コーディネーター河合 将樹のコメント


4年連続でこの役割を担える事、大変光栄に思っております。改めて関係者の皆様にお礼を申し上げます。
今年度は新しい取り組みとして、「海外共創コーディネーター」を新設しました。海外共創コーディネーターに就任いただいた三木氏は、東海地域出身で世界を股にかけ活動し、スタートアップやイノベーターへの理解も深い、長年の友人のひとりです。
この1年を振り返ると、日本全体で「スタートアップ業界全体の海外志向が一気に高まった年」だと思います。一方で、言語・慣習・実装・関係性等の部分で大きな壁が存在し、絵空事や単なる旅行で終わるケースも目立ちます。
そこで我々は、過去の本事業を通して得た「エコシステム発展に対する独自の触媒的手法」をより広い視点で発展させ、世界と名古屋が繋がる入口を創出してまいります。
3年前に掲げた「本事業が都内の関係者が名古屋にくる入口となり、循環の起点を創出する」は関係者の皆様との連携で達成出来ました。次の3年間は、「世界の全大陸に存在するスタートアップエコシステム関係者が名古屋にくる流れの起点を創出」するために励んでまいります。
非常に高い壁があると思いますが、「世界中のイノベーターから選ばれる土地・名古屋」を目指し、関係者の皆様と精進してまいります。


▼開催予定イベントのご案内
【第一回】
○イベント
 パーパスドリブン・ファイナンス ~2名の起業家から学ぶ、自社にあった資金調達~
○開催日時
 2023年5月29日(月) 18:30~20:30
○開催場所
 オンライン(Zoom)
○対象者
・起業家及び起業予定の方
・コミュニティマネージャー
・金融機関関係者(VCの投資家・資金提供者 等)
・その他スタートアップエコシステム関係者 等 
○定員
 50名(先着順)
○参加費
 無料
○セミナー詳細・申し込み
 https://gateway-8.peatix.com/

◆本リリースに関するお問い合わせ先
【運営事務局】
NAGOYA INNOVATION GATEWAY運営事務局:株式会社UNERI
https://uneri.co.jp/
名古屋市共創促進コーディネーター:河合将樹
Tel:050-3700-2143
Mail:info@uneri.co.jp
NAGOYA INNOVATION GATEWAY Webページ
https://nagoyainnovationgateway.jp/

【主催】
名古屋市経済局 スタートアップ支援室

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