Women’s World Banking(WWB)CAPITAL PARTNERS II に出資

2022/04/20  公益財団法人 笹川平和財団 

笹川平和財団アジア女性インパクト基金の投資第4弾

 公益財団法人笹川平和財団(東京都港区、理事長・角南篤)は2022年3月、アジア女性インパクト基金から300万ドルを、WWB CAPITAL PARTNERS IIに出資する契約に調印しました。


 WWB CAPITAL PARTNERS IIは、サブサハラ・アフリカ地域およびアジアで、低所得の女性向け金融サービスを提供する金融機関、あるいは社員や経営層のジェンダー平等を推進する金融サービス企業を対象とした、ジェンダー投資ファンドです。

 笹川平和財団は、目指すべき5つの重点目標のひとつに「女性のエンパワーメント」を掲げ、中・長期の視点からの課題解決に向けたさまざまなプログラムを実施しています。2017年には、東南アジア地域の女性の経済的自立とジェンダー平等の推進を目的とする「アジア女性インパクト基金(AWIF)」を設立し、運用資金を数年以内に100億円規模に拡大することを目指しています。このたびのWWB CAPITAL PARTNERS IIへの出資は、AWIFの運用の一環です。

安達一・笹川平和財団常務理事の話
 世界には、 銀行口座や金融サービスにアクセスできない「アンバンクト(unbanked)」と呼ばれる人々が、いまだに約17億人います。女性は特に、銀行口座や担保となりうる資産をもたず、金融サービスへのアクセスが難しいため、生計の向上や企業活動を発展させていくことが難しいといわれています。

 このため笹川平和財団は、女性のエンパワーメントの第一歩として、女性が金融機関や適切な金融サービスにアクセスできるよう支援することなど、経済的なエンパワーメントが大切だと考えています。WWB CAPITAL PARTNERS IIは、開発途上国・地域の金融機関や金融サービス提供事業者に対する資金支援を行うことにより、女性の金融アクセスの向上に向けた取り組みを促進し、域内の貧困削減や女性の経済的エンパワーメントを目指しています。それはまさに、当財団のアジア女性インパクト基金が目指す目標でもあります。私たちは、WWB CAPITAL PARTNERS II が私たちの力強いパートナーとして、資産の効果的な運用とともに、ポジティブな社会的インパクトを生み出していくことを期待しています。当財団は引き続き、アジア女性インパクト基金を通じて、女性の経済的エンパワーメントへの投資を促進していく所存です。

クリスティーナ・ユハシス氏(ウィメンズ・ワールド・バンキング・アセットマネジメント  チーフ・インベストメント・オフィサー)の話
 笹川平和財団が、金融包摂におけるジェンダーギャップを解消し、投資先企業の女性の雇用とリーダーシップの機会を創出するために、私たちとパートナーシップを組んでくださることを大変ありがたく思っています。私たちは、ジェンダー平等と女性の経済的エンパワーメントを推進する笹川平和財団のリーダーシップを賞賛し、私たちの共通の目標を推進するために共に取り組んでいくことを期待しています。


【団体情報】
アジア女性インパクト基金/Asia Women Impact Fund(AWIF)について
 2017年、笹川平和財団は、ジェンダー平等の推進と東南アジア地域の女性と女性起業家の支援を目的とする「アジア女性インパクト基金(AWIF)」を創設しました。運用資金は、数年以内に100億円規模への拡大を目指しています。
アジア女性インパクト基金のウェブサイトhttps://www.spf.org/awif/jp/

Women’s World Banking
 Women’s World Banking(WWB) 1979年に設立され、ニューヨークに拠点を置く非営利団体(NGO)。世界各地の低所得の女性起業家に、事業を成功させ夢をかなえるために必要な金融ツール、リソースを提供している。途上国の金融機関支援では40年以上の実績があり、金融ソリューションの開発や法令整備など、その実績は世界的にも高く評価されている。
WWBのウェブサイトhttps://www.womensworldbanking.org



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