国際文化会館と沖縄科学技術大学院大学(OIST)の戦略的パートナーシップの締結について

2022/07/13  公益財団法人 国際文化会館 

2022年7月13日、公益財団法人国際文化会館(東京都港区、理事長:近藤正晃ジェームス、 以下、 国際文化会館)は沖縄科学技術大学院大学(以下、OIST)との間で、戦略的パートナーシップを締結いたしました。


写真(左から):近藤正晃ジェームス(国際文化会館理事長)、ピーター・グルース氏(沖縄科学技術大学院大学 理事長兼学長 )
創立70周年を迎える国際文化会館では、世界的な知識人を招聘し、世界の課題解決に向けた取組みを推進しております。その一環として、日本政府主導で設立され世界最高レベルの研究教育機関であるOISTとの繋がりを強化することにいたしました。

OISTと連携して国際文化会館に世界的な科学者や知識人を招聘し、各界リーダーとの知的対話を深めることで、世界の課題解決および国際貢献の質の向上に寄与することを目的としています。

国際文化会館では、設立以来、理論物理学の権威であるロバート・オッペンハイマー氏、人口・資源・エネルギーの専門家であるハリソン・ブラウン氏など、世界的な科学者を招聘し、知的対話を行ってきました。本戦略的パートナーシップの締結により、両組織が協力して世界的な科学者の招聘事業を拡大します。

本締結にあたり、国際文化会館理事長およびOIST理事長兼学長は以下の通り述べました:

公益財団法人国際文化会館 理事長 近藤正晃ジェームス
「科学技術の進歩は加速し、その影響は絶大なものとなっています。それを人類の未来にプラスとするのか、マイナスとするのか、人類の知恵が問われています。今回のOISTとの戦略的パートナーシップを通じて、最先端の科学技術についての理解が深まり、その社会実装のあり方について幅広い議論が行われることをとても嬉しく思っております。OISTは、世界の科学技術コミュニティと直結する日本の大切なハブであり、その東京における拠点の役割を国際文化会館が果たすことに深い意義を感じます。」

沖縄科学技術大学院大学 理事長兼学長 ピーター・グルース
「OISTは設立からわずか10 年で学際的科学研究と技術移転における世界的なリーダーとして大きく前進し、沖縄および日本における堅実なイノベーション・エコシステムの促進を触発する存在となっています。70周年を迎えられた国際文化会館は、アジア太平洋地域における知的交流の拠点として、国際的な影響力の向上に注力されています。OISTと国際文化会館は、国際性や文化・科学交流という点で共通した価値観を共有しています。戦略的パートナーシップにより、相互の強みをより一層高め、日本の科学技術の発展とスタートアップ文化の構築にさらなる貢献ができることを期待しています。」



公益財団法人 国際文化会館 https://ihj.global/
日本と世界の人々の間の文化交流と知的協力を通じて国際相互理解の増進をはかることを目的に、1952年にロックフェラー財団をはじめとする内外の諸団体や個人からの支援により設立された非営利の民間団体です。創立70周年を機に「多様な世界との知的対話、政策研究、文化交流を促進し、自由で、開かれた、持続可能未来をつくることに貢献する」という新たな使命のもと、アジア・太平洋地域を代表する知の交流の拠点となり、グローバルでよい高いインパクトを発することを目指してまいります。事業活動は主として、1.国際関係・地域研究・地政学、2.社会システム・ガバナンス・イノベーション、3.文明論・哲学、4.アート・デザインの4つの領域からなるプログラム部門と、その事業を支える国際交流の場としての施設の維持運営にあたる業務部門とからなっています。


沖縄科学技術大学院大学(OIST) https://www.oist.jp/ja
2011年に設立したOISTは、国内外から優れた人材を獲得して質の高い研究を行うことで、世界最高水準の研究拠点の形成を推進します。沖縄における技術移転およびイノベーションを促進する知的クラスターの核となることを通して、世界の科学技術へ寄与するために日本政府の主導により創設されました。先駆的大学院大学として、科学的知見の最先端を切り拓く研究を行い、次世代の科学研究をリードする研究者を育て、沖縄におけるイノベーションを促進する拠点としての役割を果たすことを使命としています。

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