第37回「地方の時代」映像祭2017 『メ~テレドキュメント 防衛フェリー ~民間船と戦争~』が優秀賞を受賞!

2017年11月14日 

 「地域・地方からわが国のあり方を問う」を基本テーマに、1980年から開催されている第37回「地方の時代」映像祭2017が、11月11日(土)に関西大学千里山キャンパスで開かれ、放送局部門でメ~テレが制作した『メ~テレドキュメント 防衛フェリー ~民間船と戦争~』が、グランプリに次ぐ優秀賞の4作品に選ばれました。  メ~テレでは、本作品を11月19日(日)午前3時45分から再放送します。


『メ~テレドキュメント 防衛フェリー ~民間船と戦争~』より

第37回「地方の時代」映像祭2017 【優秀賞】
『メ~テレドキュメント 防衛フェリー ~民間船と戦争~』

 放 送:2017年5月29日(月)
 プロデューサー:村瀬史憲
 ディレクター:依田恵美子
 ナレーション:上田定行
 撮 影:矢野健一郎 川原和征
 音 声:宇都木琢
 編 集:竹内雅文
 音 効:村上祐美
 M A:犬飼小波

 容】
 防衛省が民間フェリーと船員を運用できる制度をスタートさせた。現在の「防衛大綱」は、北朝鮮や中国を「脅威」と位置づけ、有事の際に北海道などの陸上自衛隊を九州・沖縄へ展開することを盛り込んだ。しかし自衛隊には部隊を運ぶ十分な艦船がない。防衛出動では民間人を乗せることはできない。そこで民間人を予備自衛官にする「予備自衛官補」を海上自衛隊に取り入れた。
 太平洋戦争中、漁船など数多くの民間船が「徴用」された。民間船員の死亡率は海軍の約2倍にのぼった。また湾岸戦争時には日本政府が民間の輸送船をペルシャ湾に派遣。アメリカ軍の指揮下で行動し、イラク軍のミサイル攻撃に晒されていたことが今回の取材で判明した。

制作意図
 「戦争は過去にあらず」。私たちが戦争関連のニュースを伝える時に意識している視点です。去年「戦後71年」の取材でディレクターが、戦争中に多くの漁船が徴用され、海外に派遣されていたことを知りました。同じころ、防衛省が民間フェリーと契約し、有事の際に運航することを知りました。調べてみると海上自衛隊が「予備自衛官補」という制度を導入することが分かり、それが「有事の際の民間人の活用」であることに気付きました。戦争中の徴用と、防衛省が進める「民間の活用」が結びつきました。新しい安保法制の下で、総理官邸に近いメディアが報じない重大な変化が起きている。その一端を視聴者に伝えたくて、この番組を制作しました。


受賞のコメント
プロデューサー 村瀬史憲(むらせふみのり)
 メ~テレ報道局は、安倍政権が集団的自衛権の行使容認を閣議決定した2014年7月以降、愛知県に駐屯する第10師団を中心に自衛隊の取材、報道を続けています。取材にあたったディレクターや制作スタッフたちの努力が、受賞という形で報われたことは大きな励みになります。この先歴史を振り返ったときに「あの時に気付いていれば…」と悔やむことがないよう、引き続き「変化の現場」を伝えていきたいと思います。

●ディレクター 依田恵美子(よだえみこ)
 戦後70年から続く取材を通じて知った、愛知から戦争に行った徴用船の事実。その時は形にできませんでしたが、継続して取材を続ける中で、変わりつつある自衛隊の現状との接点が見えました。自衛隊だけではなく、「民間人と戦争との距離」を意識して進めることで、新たな事実が明らかになりました。取材スタッフをはじめ多くの方の協力が受賞に結びつきました。これを励みに今後も変化をつぶさに捉え、取材を積み重ねていきたいと思います。


メ~テレでは、以下の概要で本作品を再放送します。
 番組名:『メ~テレドキュメント 防衛フェリー ~民間船と戦争~』
 放送日時:2017年11月19日(日) 午前3時45分~4時40分
 放送エリア:東海地区ローカル(愛知・岐阜・三重)

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