国内資源循環の実現に向けて、シュリンクラベルの水平リサイクル「ラベルtoラベル」の実証実験を実施

2024/05/31  株式会社 伊藤園 

国内資源循環の実現に向けて、シュリンクラベルの水平リサイクル「ラベルtoラベル」の実証実験を実施

クールシェアくまがや公式飲料「健康ミネラルむぎ茶」熊谷オリジナルパッケージのラベルを回収

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2024.05.31

株式会社伊藤園(代表取締役社長:本庄大介 本社:東京都渋谷区)は、株式会社フジシール(代表取締役社長:柴田康裕 本社:東京都千代田区)、三菱ケミカルグループ株式会社(代表執行役社長:筑本学 本社:東京都千代田区)と協働し、2024年6月1日(土)に発売するクールシェアくまがや公式飲料「健康ミネラルむぎ茶」熊谷オリジナルパッケージに採用するシュリンクラベル(以下、ラベル)を、熊谷市を中心とした量販店や小売店などで回収し、再び製品のラベルに使用する水平リサイクル「ラベルtoラベル」の実証実験を6月下旬より実施いたします。

当社は「アツいまちサミット」に共催し、「健康ミネラルむぎ茶」を通して日本の歴代最高気温を記録した5都市とともに、暑さ対策や環境課題への対応に取組んでいます(※1)。特に、エアコンを消して涼しい場所に集まり夏を快適に過ごす「クールシェアくまがや」(※2)に取組む埼玉県熊谷市では、 2016年5月より“クールシェアくまがや公式飲料”として「健康ミネラルむぎ茶」を採用いただき、「クールシェアくまがや」の各種活動を「健康ミネラルむぎ茶」熊谷オリジナルパッケージを通じてお伝えしています。

一方、ペットボトルを除く容器包装プラスチックは、その多くがサーマルリサイクルとして熱利用されています。そこで当社は、国内資源循環の実現の観点から、ペットボトルだけではなくラベルにおいても水平リサイクルの仕組みを確立し、新しいラベルの資源として活用していくことを目指した実証実験を、「健康ミネラルむぎ茶」熊谷オリジナルパッケージを対象に埼玉県熊谷市を中心としたエリアにて実施いたします。

本取組みは、新たなラベルに使用される石油由来資源の使用量削減、また気候変動の要因でもあるGHG排出量の削減にも寄与することが期待できます。当社は今後も、国内資源循環の実現に向けて事業活動を通じて環境課題解決に貢献し、持続可能な社会の実現を目指してまいります。

◇「ラベルtoラベル」とは

使用済みシュリンクラベルから印刷されたデザインを取り除き、新しいラベルに再生する技術です。消費者に有用な情報を伝えるラベルが再びラベルに生まれ変わる(マテリアルリサイクル)ことで、資源循環とGHG削減に寄与します。

◇回収スキームの詳細

水平リサイクルの推進には、行政、地域住民、事業者が一丸となり、連携して取組む必要があります。本取組みでは、6月下旬より「健康ミネラルむぎ茶」熊谷オリジナルパッケージに「ラベルtoラベル」により再生したラベルを採用するとともに、本製品ラベルを回収する専用ボックスを、熊谷市を中心とした量販店や小売店、またうちわ祭りをはじめとした各イベントに設置して回収します。「ラベルtoラベル」の実証実験を通じて資源の回収先である自治体や事業者等と協働し、ペットボトル製品の分別など資源循環に関する啓発活動にも努めてまいります。

「健康ミネラルむぎ茶」熊谷オリジナルパッケージに採用するシュリンクラベルは、フジシールがペットボトルの使用済シュリンクラベルから印刷インキを剥離し、三菱ケミカルグループの製膜技術の組み合わせにて、新しいラベルとして再生したものです。本スキームを通じて回収されたラベルは、再び脱インキ処理され、再生原料としてラベルに加工することで資源循環を実現します。

(※1)「アツいまちサミット」は、暑さ対策における先進5都市、浜松市(静岡県)、熊谷市(埼玉県)、四万十市(高知県)、多治見市(岐阜県)、山形市(山形県)と当社が協働し、暑さへの対策、ノウハウを共有するイベントです。
(※2)「クールシェア」は、夏の節電対策として、一人一台のエアコンの使用をやめて、涼しい場所に集まることで、節電、地域コミュニティの活性化、商業・中心市街地等、地域の活性化につなげる、2012年に開始した取組みです。全国各地の自治体で行われていますが、熊谷市は暑さ対策日本一を目指し、自治体や地域をあげて積極的に取組んでいます。

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