初のプレステージ・キュヴェ「Baronesa P.(バロネサ・ピー)」2021年秋より販売開始

2021/12/09  Baron Philippe de Rothschild S.A. 

世界屈指のボルドーワインメーカーバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社が手掛ける高品質チリワイン「エスクード・ロホ」シリーズ



世界で最も高名で偉大なワイン産地の一つであるフランス・ボルドーの中でも頂点と言えるメドック格付け第一級に君臨するシャトー・ムートン・ロスチャイルドを手掛けるバロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社は、チリワインの発祥の地といわれるマイポ・ヴァレーにあるワイナリー「バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド・マイポ・チリ」のフラッグシップワイン「エスクード・ロホ」シリーズより、 2018年ヴィンテージ で初のプレステージ・キュヴェ となる 「Baronesa P.(バロネサ・ピー)」 を2021年秋より発売を開始しました。

「エスクード・ロホ」シリーズ渾身のプレステージ・キュヴェ「Baronesa P.(バロネサ・ピー)」
「Baronesa P.(バロネサ・ピー)」は、「バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド・マイポ・チリ」の創業者であるフィリピーヌ・ド・ロスチャイルド男爵夫人へ偉大なる功績にオマージュを捧げ、特別に生み出されたキュベワインです。「エスクード・ロホ」が誇るマイポ・ヴァレーの中でもミクロサイズまで分析した上で、秀逸テロワールを厳選。20年もの歳月をかけて土壌とぶどう栽培に関する知識と経験を培い、ようやく実現に結び付きました。時には最新テクノロジーを導入しながら幾度となく醸造を繰り返すことでオリジナリティあふれるセレクションへと磨きあげました。アッサンブラージュには、カベルネ・ソーヴィニヨンを主体とした全5品種で構成されるグランヴァンです。それぞれ特徴的な香りとストラクチャを有し、それらが交じり合うことでひとつの調和が奏でられ、グランヴァンと称するにふさわしいバランスが生まれました。ボルドー生産者ならではの精巧なブレンド技術が織り成す、力強さとエレガンスを兼備した味わい、そして、歴史に裏打ちされた魔力さえ感じさせるワインです。

また、チリにおける2018年ヴィンテージは天候に恵まれたグレートヴィンテージとなりました。冬の間、例年より多く降った大量の雨が生育期間中に必要な水分を土壌に供給し、生育期、収穫期にかけては乾燥していた気候のため、時間をかけてぶどうを熟成することができたため、病害リスクがない健康的な状態で収穫することができ、「エスクード・ロホ」シリーズとして最高のファーストヴィンテージの誕生となったのです。

チリの力強さとボルドーの上品さを兼備した濃厚な味わい


グラスに注ぐと、熟した赤・黒系果実のアロマが広がります。空気に触れるたびに溢れ出す、キャラメルやモカ、シナモンなどのスパイスの香りが印象的。口当たりはなめらかなフルボディ。各品種の個性が綺麗に引き出されており、凝縮感とエレガンスが調和した複雑な味わいを織りなしています。チリの力強さとボルドーの上品さが、精巧なブレンドにより表現された濃厚で滑らかな味わい。スパイスの優雅な風味が余韻まで長く続く、時間をかけてたのしみたい1本です。
アロマが複雑に織りなすブーケは、グラスを手にした人々を偉大なるチリのテロワールへと誘います。5つのぶどう品種の個性を生かしながら、果実とスパイスが複雑に香り立ち、高貴でエレガントなタンニンが見事に調和する理想的なバランスのアッサンブラージュで、チリのアイデンティティを存分に堪能してみてはいかがでしょうか。

フィリピーヌ夫人を虜にしたチリの大地


バロネス・フィリピーヌ・ド・ロスチャイルド夫人は、フィリップ・ド・ロスチャイルド男爵の一人娘として生まれました。父親であるフィリップ男爵は、1978年、米国カリフォルニア州にオーパス・ワンを創業。いまでは世界有数の名門ワイナリーとして知られています。男爵のパイオニア精神は娘へと受け継がれ、1990年代末にチリにて新たな事業を立ち上げます。チリのテロワールのポテンシャルに目を付けたのです。


中でもマイポ・ヴァレーは、地理的にも地形的にぶどうの栽培に理想的で、完璧な熟度のぶどうを育てるのに最適な条件が整っていました。土壌は母岩まで3m以上の深さがある、小石や粘土砂質ローム、粘土ロームから成る沖積土壌で構成されており、「地中海性」気候といわれている、夜になると冷たい空気がアンデス山脈から降りてきて、特に夏の間、渓谷一帯は涼しい空気に包まれます。この自然現象こそ、昼と夜の気温差を広げる要因であり、中でもカベルネ・ソーヴィニヨンとシラーにとって果実の成熟に理想的な環境であり、トップクラスのグランクリュに匹敵する条件を満たしていたのです。チリのテロワールのポテンシャルにすっかり魅了された夫人は、この地において自分が納得できる上質なワインを実現させる、その可能性に掛けたのです。


1997年、コンチャ・イ・トロのオーナー一族であるラライン家およびギリサスティ家の協力を得て、フランスとチリの合作ワイン、アルマヴィーヴァを発表。南米生まれのグランヴァンとして高い評価を受けたのです。これによりチリのテロワールの将来性を確信した夫人は、さらにその2年後、バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド社の存在感を際立たせるフラッグシップワインとなる「エスクード・ロホ」を創設しました。スペイン語で"エスクード"は「盾」、"ロホ"は「赤」を意味しており、「ロスチャイルド=赤い盾」という一家の名そのものが付けられたこだわりのシリーズです。「チリのテロワールとフランスのワインメイキングの融合」というコンセプトの元、チリのテロワールに秘められた可能性を最大限に引き出すため、専属のエノロジストたちが誇る技術を惜しみなく提供し、パーセル(区画)ごとに精選するノウハウやアッサンブラージュなど、フランスでの生産と寸分違わぬ厳格さと熱意をもって、卓越した技能が惜しみなく発揮されています。

また、チリの大地だからこそできるナチュラルな農法で栽培し、科学的な薬剤は使用していないことから「サスティナブル・オブ・チリ」を受賞しています。栽培から醸造に至るまで、一つ一つ丁寧に仕込まれているのです。

ボルドー生産者ならではの精巧なブレンド技術


マイポ・ヴァレーの畑では、樹齢20年前後のカベルネ・ソーヴィニヨン、カベルネ・フラン、シラー 、カルメネール、プティ・ヴェルドを栽培しています。中でもカベルネ・ソーヴィニヨンとの相性は素晴らしく、 優れた個性とエレガンスに満ち溢れたワインを生み出す環境を享受しています。 同じ地域の畑であっても、晩熟という特徴を持つカルメネールとプティ・ヴェルドは、深さのある粘土質土壌で意図的に平均気温が若干高めの地区で栽培し、しなやかでエレガントなタンニン・ストラクチュアが生み出します。
ブドウは手摘みで丁寧に収穫され、除梗後、人の手と光センサー式選果機(適熟の果実のみを選果する機械)との2段階で丁寧に選果され、十分に熟した傷のないぶどうが選別されます。軽く破砕した後は、ブドウのフレッシュな香りと風味を保つため、温度管理の行き届いたタンクで出来るだけ低温で発酵させます。育成・熟成に使用する樽の種類は、発酵終了後にテイスティングを踏まえて選定されます。「Baronesa P.(バロネサ・ピー)」では、フランス産のオーク材を使用しており、樽のアロマがブーケとなってワインに完全に溶け込んでいる状態へと仕上げるため、育成・熟成期間はヴィンテージによって異なり、2018年のヴィンテージは14か月となりました。「Baronesa P.(バロネサ・ピー)」のように、ぶどう品種5種類を使ったアッサンブラージュ(ブレンド)は極めて複雑な作業で、精緻さが要求されます。バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド・マイポ・チリは元々がボルドーの生産者であるがゆえ、アッサンブラージュには特に注意を払っており、何百回ものテイスティングを重ねて品種の比率を決められています。

■Baronesa P.(バロネサ・ピー)



・生産者    :バロン・フィリップ・ド・ロスチャイルド・マイポ・チリ
・生産地    :チリ マイポ・ヴァレー
・品 種    :カベルネ・ソーヴィニヨン(76%)
         カルメネール(9%)
         プティ・ヴェルド(5.5%)
         カベルネ・フラン(5%)
         シラー(4.5%)
・熟成期間   :フレンチオーク新樽65%、1年使用済の樽35%を使用。
         14ヵ月間熟成
・1本当り容量  :750ml
・サーブ    :14~18℃でサーブされることが理想。室温によって調節。
・希望小売価格 :7,700円(税込)

<飲み頃>
若い段階でもおいしくお楽しみいただけますが、3~5年熟成させると更なる魅力を発揮します。瓶内示熟成ポテンシャルは10~15年です。

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