90%のビスケットメーカーがサステナブル包装を意識

2021/05/12  シンテゴンテクノロジー 株式会社 

プラスチックトレーから紙トレーへの置換えについての意識調査

食品、医薬品向け包装機械のグローバルメーカーであるシンテゴンテクノロジー(本社:ドイツ、旧社名 ボッシュパッケージングテクノロジー。以下、シンテゴン)は、ビスケット製造業向け専門ウェブサイトBiscuit Peopleの会員メンバーにサステナビリティとビスケット包装についての意識調査を行った。シンテゴンは、2025年までにすべての食品包装機をリサイクル可能な包材の対応化実現に向け、グローバル全体で取り組んでいる。




大手から中小規模までのグローバルのビスケットメーカーにサステナビリティについての意識調査を行ったところ、90%の会員が「サステナビリティは関心の高いテーマである」と回答した。そのうち65%は「すでにサステナブル包装への移行に取り組んでいる、または2022年までには取組みを開始する」という。

日本では、焼却によるサーマルリサイクル方式が主流であるが、ヨーロッパにおいてはマテリアルリサイクル(再資源化)方式が大半を占める。ヨーロッパではリサイクルマークは、リサイクル可能な包材を示しており、その多くは再資源化されている。日本に比べて消費者もサステナビリティへの意識も高く、環境に配慮した包装の商品を意識的に購入する傾向にある。

日本では、多くのビスケットはプラスチック包材によって個包装されているが、 ヨーロッパではトレーに直接製品を詰めることが一般的である。一方、プラスチック削減のためトレーをプラスチックから紙トレーへ置き換える動きがある。トレーを紙材に変更する場合、課題はコストアップであるが、『コストを増やしたくない、または10%までは許容する』という回答は70%を占め、『20%~50%のコストアップは許容する』という回答は20%であった。未だ紙トレーへの切り替えの動きには慎重であるが、関心の高さが読み取れる。また、紙トレーを採用した場合、「外装も紙にする」または「リサイクル可能な単一プラスチックを使用する」という回答が100%であり、全体最適化を徹底する意識が高く、サステナブル包装は、今後必須になってくると多くのビスケットメーカーは考えている。(2020年10月意識調査実施)

シンテゴンテクノロジーについて

グローバルに事業展開するプロセス・包装機械のリーディングサプライヤー。ボッシュの包装機械事業部門であったボッシュパッケージングテクノロジーとして50年にわたり、医薬品および食品分野における技術を中心に事業を展開し、2020年1月よりヴァイブリンゲン(ドイツ)に本社をもつ企業として独立した。シンテゴンは、世界15か国、30を超える拠点を構え、従業員数は合計6,100名となる。単体機から一貫したライン設備、サービスなどを含め、インテリジェントかつサステナブルな技術を展開。医薬品産業向けには、液剤および固形剤の製造ライン(製剤、充填、検査、二次包装など)に向けた機械やソリューション、また食品業界向けには、製菓用プロセス技術をはじめ、ドライフード(バー菓子、焼成菓子、コーヒーなど)、冷凍食品、乳製品を対象とした包装ソリューションなど幅広い製品およびサービスを提供。

シンテゴンテクノロジー株式会社(日本)は、1982年に設立。日本の医薬品・食品市場向けに自社製の国産機や輸入機の販売をはじめ、包装資材、バリデーション、総合的なサービスなどお客様の要望に応じて幅広く提供している。

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