質疑応答要約

2024/05/09  GMOフィナンシャルホールディングス 株式会社 



2024 年 12 月期第 1 四半期決算説明会 質疑応答要約

この質疑応答要約は、2024 年 5 月 8 日(水)に開催した 2024 年 12 月期第 1 四半期決算説明会(オンライン開催)において、出席者の皆様からいただいたご質問とその回答を要約したものです。当社代表執行役社長 COO の石村より回答させていただきました。また、回答内容について一部補足をさせていただいています。

■ 既存事業について
【Q1】 タイ証券事業について、この四半期であまりエクスポージャーが減少していないように見えます
が、ここからのリスク量の削減は難しい状況なのかどうかを教えてください。
【A1】 エクスポージャーの減り方が小さくなってきているのは、ご指摘のとおりです。
この 1 年ぐらいで新規取引の停止やロスカット基準の厳格化を行い、ロスカット基準に該当した顧客との間では、通常の信用取引の契約から金銭消費貸借契約等に契約内容を変更して締結し直すことで約定弁済がなされるような取り組みや担保株式の処分など、100 億円強の残高を減らしてきました。一方で、こうした取り組みによる自然減というのは限界に近づいている側面もあり、ここからさらにアクセルを踏みこむには、別の対応が必要であると考えています。具体的な施策については引き続き検討し善処していきます。
【Q2】 暗号資産事業に関して、同業他社がテレビ CM を開始するとリリースを出していましたが、GMOコインの今後の広告宣伝を含めたコストの使い方についてあらためて教えてください。
【A2】 広告に関しては、GMO コインだけでなく、証券・FX などグループ会社全体の状況を見ながら投下していくという考え方をしています。そのため、現時点では、GMO コインで大きく広告に投下するのではなく、ネット広告を中心に対応していく予定です。 今後、FX など全体的に好調になった場合に、GMO コインで広告を出す可能性もありますが、第 1四半期の状況などを見ている限りでは、認知度が向上してきたこともあり、それほど広告を出さなくとも顧客獲得ができていると認識しているため、当面はネット広告を中心に対応していこうと考えています。

■ 新規事業について
【Q3】 アイソルの全株式取得に関して、こうしたビジネスへの資本投下は既存のコアビジネスである FXよりも高い投下資本に対するリターンが期待できるのかどうかについて、御社がこうした参入障壁の低い領域に取り組む意義とあわせて教えてください。
【A3】 当然リターンは期待していますが、前提として、株式・FX・CFD など既存事業のマーケット全体の成長性などを鑑みると、持続的成長を実現するためには金融以外の新たな事業の柱となる新規事業への取り組みも必要であると考えています。そうした中で、医療プラットフォーム事業は大きな伸びしろが期待できると参入を決定しました。将来のことを考えて既存事業とのバランスをとりながら資本を投下し、新規事業も伸ばしていこうと考えています。
【Q4】 (A3 を受けての追加質問)元々ノウハウを持っている FX や CFD という領域において M&A によってシェアを上げていくという別の考え方もあるのではないかと思いますが、その点についてはどうお考えですか。
【A4】 現時点では、相手方の事業規模が大きくないとなかなか難しいと考えていますが、今はそういう状況にはないと考えています。そうしたことにリソースを割くよりも、新しく投資した方が良いと考えています。

以上

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