「熱履歴検査」 利用企業社数100社突破 & 植物片と人の体毛で検査に成功!!

2020/02/06  合同会社 Fine Science Laboratory 

合同会社Fine Science Laboratory(香川県丸亀市 代表:三浦大樹)が提供する「熱履歴検査」ですが、通算利用企業数が先日100社を突破しました。また、これまで困難であった植物片と人の体毛で熱履歴検査が成功したことをお知らせします。
本件に関するご依頼やお問い合わせは、弊社へお問い合わせください。

熱履歴検査

食品などに混入した異物のクレーム。時にマスコミを騒がせ、状況によっては企業に多大なダメージを与えます。混入した異物を検査の中で、”これは製造時に混入したものではない”と感じることがあります。
弊社が提供する「熱履歴検査」では、プラスチックやゴム、人の爪といった異物が、食品の製造時の加熱を受けているかどうかを調べることで、製造時(加熱前)の混入であるか、製造後(特に開封後)の混入であるかを判別するものです。

今後、食品の製造者が生き残るためには異物クレームにおいて責任の所在を明確化し、理不尽なクレームに対しては正当な対応を行うために必要な検査結果を提供することが求められるようになると考えています。弊社の熱履歴検査はその一つであり、大手食品メーカーなどを中心に採用が進んでいます。今回の100社は一つの通過点と捉え、今後も正しい結果をご提供していきます。

植物片と人の体毛で熱履歴検査に成功

上記の通り、弊社ではプラスチックやゴム、人の爪などで熱履歴検査を提供しています。一方で、検査が難しいものがあります。その一例が植物片であり、毛髪でした。
植物は構成する成分が非常に強固であることが分析を難しくしていましたが、技術開発に取り組んだ結果、120℃程度の温度で加熱の有無を調べることに成功しました。今後の検証が必要ですが、おそらく70℃程度の加熱から判別できるものと期待しています。

また、人の毛髪、特に頭髪は日々のドライヤーによる乾燥で高温にさらされていることから、熱履歴検査はできないことが確認されていました。しかしながら、ドライヤーが当てられない体毛ならと考え検証した結果、80℃程度の加熱から判別できることが分かりました。旧来の技術では、100℃程度と比較的高温の加熱しか判別できず、検査には毛根も必要でしたが、今回の技術では毛を切り刻みますが、毛根は不要です。

今回、上記の2種類について検査に成功しましたが、検証数が少ないことから今後さらなる検証が必要と考えています。また、植物片については部位などがどのように影響するか調べる必要もあります。一方で、これまで検査不可能だったものが検査できるようになったことは画期的なことです。
弊社では多くのお客様の「困った!」を解消できるよう、今後も技術開発を進めていく予定です。

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