T-EAGLE(R) 杭工法で評定を取得

2020/07/29  大成建設 株式会社 

T-EAGLE(R) 杭工法で評定を取得

中層から超高層まで様々な建築物に適用可能

2020年7月29日
大成建設株式会社

大成建設株式会社(社長:相川善郎)は、システム計測株式会社(会長:久保豊)と共同で、大口径多段拡径場所打ちコンクリート杭工法「T-EAGLE杭工法」における(一財)ベターリビングの評定(CBL FP012-19号)を取得しました。この評定取得により、超高層建築物でのみ使用されていた当該技術を中層建築物にも適用することが可能となります。

「T-EAGLE杭工法」は、杭の施工法を対象として2019年1月に上記財団法人の建設技術審査証明を取得し、超高層建築物への適用が可能となっていました。この度、本杭工法の適用範囲を拡大するため、杭の引抜き抵抗力および鉛直支持力に関して詳細な実験と解析を行い、合理的な評価手法を確立しました。これらの成果を基に、建築基準法への適合性審査を実施し、「評定」を2020年3月に取得しました。

本評定の取得により、超高層建築物に加えて、高さに対して幅が狭いマンションなど高さ40m程度の中層建築物にも「T-EAGLE杭工法」の適用が可能となりました。

設計・施工の合理化を実現する本工法の特徴は以下のとおりです。

  1. 1 引抜き抵抗力の評価、効果
    本工法は、杭の引抜き抵抗力を増加させるため、従来の場所打ち杭工法より拡径角度を5割程度拡げて杭径を約2割縮小し、杭長を2割程度短縮する設計が可能となりました。その結果、杭径の縮小により建物外周部に設置することが可能となり、敷地面積を有効活用できます。(図1、2参照)
  2. 2 鉛直支持力の評価、効果
    杭の鉛直支持力は、中間拡径部および拡底部の直径を最大径5.5mまで拡げることで、杭1本当たりの鉛直支持力を長期荷重で従来の拡底杭の1.9倍以上となる100MN以上まで向上させています。そのため、従来の拡底杭を2本設ける場合に比べて、杭1本当たりの掘削土量を約3割削減し、工期を約2割短縮できます。(図2、3、4参照)

今後、当社では、都市部などで計画される中層から超高層までの幅広い建築物の基礎工事に対して、合理的な施工法として「T-EAGLE杭工法」を積極的に提案してまいります。

【適用範囲】

項目適用範囲
中間拡径部および拡底部の最大径 5.5 m
中間拡径部の最大掘削深さ 65 m
拡底部の最大掘削深さ 90 m
中間拡径部の拡径角度

上部18~30°(引抜き抵抗力)
下部30~45°(鉛直支持力)

拡底部の拡径角度(多段の場合) 上部12~30°(引抜き抵抗力)
コンクリート設計基準強度 18~80 N/mm2

図1 高さに対して幅が狭い建築物への適用状況
(細長い断面形状を持つ建築物に対し、杭径・杭長とも約2割縮小が可能)
・杭の鉛直支持力:建築物の自重や地震時に発生する重力方向の荷重に抵抗する力
・杭の引抜き抵抗力:地震時に発生する重力と反対の方向の荷重に抵抗する力

図2 杭拡径部の引抜き抵抗力・鉛直支持力の評価法

図3 杭鉛直支持力増加

図4 掘削土量削減と工期短縮

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