ブラザー ファクス初生産から30周年

2017年08月10日 

ブラザー工業株式会社(社長:小池 利和)は、1987年に初めてファクスを生産してから今年で30周年を迎えた。


ブラザー初のファクス「FAX-20」
1908年にミシンの修理業からはじまったブラザーは、時代の変化に合わせて家電製品や事務機器などへ多角化を進めていった。1980年代中頃、貿易摩擦や為替変動などによって業績が低迷する中、その状況を打破しようと情報通信機器事業への進出を決断。1987年にブラザー初のファクスを国内で販売開始し、同年にアメリカへ、翌1988年にヨーロッパへの輸出も開始した。しかし、国内外ともに苦戦を強いられることになる。4年連続で赤字が続き、あと1年赤字が続けばファクス事業から撤退するというところまで追い込まれた。


「FAX-600」
起死回生を賭け、アメリカ市場に絞って徹底的な市場調査を行い、新商品の開発に取り組んだ。当時アメリカのファクス市場の相場は700~800ドルで、毎年100ドル単位で価格が下がっていく傾向にあった。その中で競合と差別化し、値ごろ感を打ち出すことができる「399ドル」での販売を目指した。従来品の約半額の価格を実現するため、設計を一から見直して抜本的なコスト削減に取り組み、1992年に「FAX-600」を399ドルで発売。価格のみならず、その機能性も評価され発売後半年間で出荷台数が15万台を超える空前の大ヒットとなった。

その後もお客様の視点を重視した機能的かつ低価格なファクス製品の開発を続け、一時は撤退の危機にあったが、アメリカ市場でシェア1位を獲得するまでに成長。ファクスで培った通信技術は、現在のブラザーの主力製品の一つである複合機に生かされている。

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