LGBTQ+の子ども・ユースのための、無料相談支援プログラム『ラップアラウンド・サポート』をスタート。

2021/05/06  NPO法人 グッド・エイジング・エールズ 

『プライドハウス東京レガシー』(東京都新宿区)が、子ども・ユースへの包括支援を日本語と英語で提供開始。筆談でも対応。

2021年4月23日(金)より、新宿の総合LGBTQセンター『プライドハウス東京レガシー』において、LGBTQ+当事者や、そうかもしれないと感じている24歳以下の子ども・ユースに向けた、常設の無料相談支援プログラム『ラップアラウンド・サポート』を開始しました。日本語および英語にて対応可能となります。筆談でも対応できます。



任意団体「プライドハウス東京」コンソーシアムは、昨年10月に東京都新宿区にオープンした常設の総合LGBTQセンター『プライドハウス東京レガシー』において、2021年4月23日(金)より、LGBTQ+当事者や、そうかもしれないと感じている24歳以下の子ども・ユースに向けた無料相談支援プログラム『ラップアラウンド・サポート』を開始しました。

英語で「包括支援」を意味する「ラップアラウンド・サポート」とは、クライエントである子ども・ユースの声を一番大切にし、クライエント自身が主体となって、なりたい自分になること、やりたいこと、クリアにしたいこと、解決したいことに働きかけていくアプローチです。性的指向や性自認に関することはもちろん、その他の困りごとなどを含めて、クライエントが必要としていることに焦点をあて、包括的に支援していきます。
プライドハウス東京レガシー外観
また、クライエントが希望する場合は、クライエントがこれまで関わりのあった人たちや、これから新しく関わる人たちと積極的に連携・協働することも可能です。

「ラップアラウンド・サポート」では、例えば、次のようなことを、クライエントと一緒に会話をし、考えたりすることを想定しています。

<想定されるクライアントからの相談内容>


「LGBTQ+ のことを授業で習って、もしかしたら自分もそうかもなって思うんだけど、どうやったらわかるんだろう。誰か一緒に考えてくれないかなぁ。」



「制服のスカートが、もう我慢できないぐらい嫌!でも親も先生もあんまりわかってくれないし、どうしよう。」




「家の中と外では使ってる言語も文化も違う。自分のこと、どうやって家族に話したらいいのかな。」






「性のあり方自体には困ってないんだけど、大学の学費と生活費のためのバイトがとにかくしんどい。もう大学辞めちゃおうかな。」



「初めてできた恋人の束縛キツすぎるから、もう別れたいのに、別れるならみんなにバラすよって言われてて、しんどい。誰にも相談できない…。」






「最近気分が沈みがちだけど、なんでかは分かりません。それについて考えようとすると頭がごちゃごちゃします。誰かと話してみたらいいのかな?」






「同じクラスの人に片想いしてるんだけど、誰にもカミングアウトしてないし、恋愛相談もできない。好きな人のこと、聞いてほしいのに。」


プライドハウス東京レガシー相談スペース
<プライドハウス東京による「ラップアラウンド・サポート」の特徴>

1.経験のある相談支援スタッフ

LGBTQ+の子どもやユース世代の人が相談支援を必要とする場面に直面した時、支援する側のLGBTQ+に関する理解が乏しい場合、「不適切な対応をされてしまうのではないか」「この人に話しても分かってもらえないのではないか」という心配から、支援に繋がることを敬遠したり、支援に繋がることが遅れてしまうことは少なくありません。LGBTQ+の子どもやユース(及び大人)への相談支援経験や、LGBTQ+に関する研修講師経験のあるスタッフが対応します。

2.常設の総合LGBTQセンター
LGBTQ+に関する情報発信や交流のための場である常設の総合LGBTQセンターでのプログラムであることから、クライエントが安心して支援につながることができるよう体制を整えています。

3.クライエントの選択を最優先
クライエントの想いを第一に考え、自ら選択し決定できるよう、クライエントの想いに寄り添った相談支援プログラムを目指します。

◆詳細情報◆
◎対象
LGBTQ+当事者や、そうかもしれないと感じている24歳以下の子ども・ユース

◎費用
無料で受けることができます

◎利用方法
1)事前に予約して利用
「プライドハウス東京レガシー」の開館日(金・土・日・月・火、13時~19時)に来場した際、もしくは、Eメール(care@pridehouse.jp)にて、予約をすることができます。
2)当日に来館して利用
予約状況などに応じて、可能な限り対応いたします。

◎対応言語
日本語、英語(※筆談でも対応できます)

◎利用時間
初回は最長90分まで。2回目以降は最長50分まで。

◎最終受付
初回は17時。2回目以降は17時30分。



「プライドハウス東京」コンソーシアム


「プライドハウス東京」には、現在、15の企業が協賛・参画、19の駐日各国大使館と駐日欧州連合代表部が後援。LGBTQやソーシャル関連の活動を行うNPOや個人とともに、「教育・多様性発信」「文化・歴史・アーカイブ」「セクシュアルヘルス・救済窓口」「アスリート発信」「祝祭・スポーツイベント・ボランティア」「居場所づくり」「仕組みづくり」「レガシー運営チーム」という個別テーマを掲げた8つのチームにわかれ、協働プログラムを企画・実施しています。

■団体・個人(計:団体27/個人6)
◎NPO法人 akta(代表:岩橋 恒太)
◎一般社団法人 S.C.P. Japan (共同代表:野口 亜弥)
◎NPO法人 エティック(代表:宮城 治男)
◎任意団体 LGBTQアライ・コミッティ@Accenture(代表:佐藤 守)
◎NPO法人 カラフルチェンジラボ(代表:三浦 暢久)
◎NPO法人 グッド・エイジング・エールズ(代表:松中 権)
◎NPO法人 グリーンバード(代表:福田 圭祐)
◎サウザンブックスPRIDE叢書(代表:古賀 一孝)
◎NPO法人 GEWEL(ジュエル)(代表理事:小嶋 美代子)
◎任意団体 手話フレンズ(代表:モンキー高野)
◎一般財団法人スポーツ&ライフ振興財団(代表:武田 利也)
◎NPO法人 東京レインボープライド(共同代表:杉山 文野、山田 なつみ)
◎任意団体 読書サロン(代表:安田 葵)
◎任意団体 にじいろかぞく(代表:小野 春)
◎認定NPO法人 虹色ダイバーシティ(代表:村木 真紀)
◎NPO法人 日本HIV陽性者ネットワーク・ジャンププラス(JaNP+)(代表:高久 陽介)
◎NPO法人 ハートをつなごう学校(代表:杉山 文野)
◎任意団体 Proud Futures(共同代表:小野 アンリ、向坂 あかね)
◎任意団体 フルーツ・イン・スーツ東京(FinS Tokyo)(代表:Loren Fykes)
◎認定NPO法人 ぷれいす東京(代表:生島 嗣)
◎任意団体 虫めがねの会(代表:鈴木 茂義)
◎任意団体 University Diversity Alliance (代表:五十嵐 浩也)
◎認定NPO法人 ReBit(リビット)(代表:藥師 実芳)
◎NPO法人 レインボーコミュニティcoLLabo(代表:鳩貝 啓美)
◎NPO法人Rainbow Soup(代表:五十嵐 ゆり)
◎任意団体 Rainbow Tokyo 北区(代表:時枝 穂)
◎NPO法人 レインボー・リール東京(代表:宮沢 英樹)
◎浅沼 智也(トランスジェンダー活動家)
◎井上 道博
◎田口 周平
◎野老 朝雄(アーティスト)
◎野村 恒平
◎山縣 真矢(編集者/ライター)

■企業(計:15)
<レインボー>
◎EY Japan
◎シスコシステムズ合同会社
◎大日本印刷株式会社
◎野村ホールディンングス株式会社
◎パナソニック株式会社
<ダイヤモンド>
◎日本生命保険相互会社
◎P&Gジャパン
<ゴールド>
◎アサヒビール株式会社
◎株式会社アシックス
◎NTTグループ
◎大和ハウス工業株式会社
◎日本コカ•コーラ株式会社
◎ビザ・ワールドワイド
◎富士通株式会社
◎株式会社みずほフィナンシャルグループ

■大使館(計:20)
<特別後援>駐日オランダ王国大使館
<後援>駐日アイスランド大使館/駐日アイルランド大使館/在日アメリカ大使館/駐日イスラエル大使館/駐日英国大使館/在日オーストラリア大使館/在日オーストリア大使館/駐日欧州連合代表部/在日カナダ大使館/在日スイス大使館/駐日スウェーデン大使館/駐日スペイン大使館/駐日デンマーク大使館/駐日ドイツ連邦共和国大使館/駐日ニュージーランド大使館/駐日ノルウェー大使館/駐日フィンランド大使館/在日フランス大使館/在日メキシコ大使館

■後援(計:9)
国連合同エイズ計画・UNAIDS(協働覚書締結)/東京都/新宿区/公益財団法人 日本オリンピック委員会/公益財団法人 日本障がい者スポーツ協会 日本パラリンピック委員会/公益財団法人 日本スポーツ協会/公益財団法人 日本ラグビーフットボール協会/一般財団法人 東京マラソン財団/一般社団法人 日本ラグビーフットボール選手会


「プライドハウス」とは


オリンピック・パラリンピックなどの国際スポーツ大会の開催にあわせて、セクシュアリティを問わず、あらゆる人が安心して過ごせる場所を提供することを中心に、LGBTQに関する地域情報や文化情報の提供、LGBTQとスポーツという視点での課題やその解決方法や学びの提供、地域の住民や来訪者問わず参加できるスポーツイベントなどの実施といった機能を提供することを目指しています。過去のプライドハウス主催団体、今後プライドハウスを主催する予定の団体が、プライドハウス・インターナショナル(http://www.pridehouseinternational.org)というネットワークを形成し、情報共有などを行っています。


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