防衛大臣記者会見 - 令和1年8月15日(木)15:00~15:15 1 発表事項 2 質疑応答

2019/08/15  防衛省 

防衛大臣記者会見

日時
8月15日(木)15:00~15:15
場所
防衛記者会会見室
備考
岩屋防衛大臣閣議後会見

1 発表事項

なし。

2 質疑応答

Q:8月10日に北朝鮮が発射した飛しょう体についての、最新の分析状況をお聞かせください。

A:10日の北朝鮮による飛しょう体の発射に関しましては、現在、防衛省において、情報の収集・分析に努めているところでございまして、この段階ではまだ、確たることは申し上げられません。その上で申し上げますと、御承知のとおり北朝鮮メディアは、金正恩委員長が8月10日に新兵器の試験射撃を指導したと発表したと承知しております。また、韓国の合同参謀本部は、詳細は分析中としながらも、北朝鮮が咸鏡南道咸興(ハムギョンナムドハムフン)一帯から、日本海に発射した短距離弾道ミサイルと推定される発射体2発を捕捉したと発表していると承知しております。我々としては、様々な情報を総合的に、また専門的に分析・解析をする必要があると思っておりますので、引き続き、米国や韓国等とも緊密に連携しながら、必要な情報の収集・分析に全力を挙げていきたいと思っています。

Q:中東ホルムズ海峡などの航行の安全確保に向けた米国主導の有志連合構想についてお伺いします。先週の会見で大臣は、原油の安定供給の確保や米国との関係、そして、イランとの関係を踏まえつつ、政府全体として総合的な判断を行っていくとおっしゃられていましたが、現時点での検討状況をお聞かせ下さい。また、今月下旬にフランスでG7が行われますが、それまでに政府として、何らかの判断をされるのかも含めた、今後のスケジュール感をお願いします。

A:先般申し上げたことは、私個人の見解というよりも、この問題については政府全体として、石油の安定供給、同盟国米国との関係、あるいは長年にわたるイランとの友好関係、そして何よりも現地の情勢、国際社会の対応など、様々な要素を総合的に判断した上で対応方針を決めていくことになると思います。これは政府全体の統一した考え方だと御理解いただいて良いと思いますが、この考えに現在も変わりありませんので、この段階において何か方針が決まったということはございません。様々な検討を行っているところでございます。従って、今度のG7までに何か決める方針であるとか、そういうことも決まっているわけではございません。

Q:日韓GSOMIAについてお伺いします。アメリカのエスパー国防長官が先週、韓国を訪問したときに、日韓GSOMIAの継続を要請したとの一部報道がありますが、現時点において韓国側から何らかの意思表示が日本へなされているのか、その点を含めた事実関係をお願いします。

A:エスパー長官は、私と会談をした後にモンゴル経由で韓国を訪問され、米韓の防衛相会談、文大統領とも会談をされたと承知しております。その会談の中で、お尋ねのGSOMIAの件について、どのように触れられて、また韓国側からどういう反応があったかという子細については承知しておりません。ただ、私との会談のときにも、日米韓の連携は非常に重要だと認識を共有しましたので、その考えを踏まえて会談をしているものと考えておりますが、具体的に今、GSOMIAについて、その後、韓国側から何かしらの方針の伝達があったわけではございません。予定どおりにいくと、8月24日が期限だと思いますので、何もなければ自動的に延長されることになろうかと思います。

Q:日韓に関連してなのですが、今日の午前中に、韓国の文在寅大統領が、「光復節」の式典において、日本が対話と協力の道に進むのならば、我々は喜んで手を繋ぐといった演説をして、日本への批判のトーンを抑えて対話による解決を呼び掛けたところなのですが、それについての大臣の受け止めをお願いします。

A:私も演説内容を拝見しました。私から文在寅大統領の演説について、直接コメントすることは控えたいと思いますが、一時期の御発言に比べますと、非常にモデレートされた形になってきていると感じた次第でございます。いずれにしても、北朝鮮の特にミサイルの問題をはじめ、安全保障の面においては、今後とも日韓・日米韓の防衛協力が極めて重要な時に差し掛かってきておりますので、日韓の防衛当局間で連携すべき事柄については、しっかりと連携をしていきたいと考えております。

Q:一部報道で、2019年版の防衛白書の原案について、安全保障協力の重要度を示す記述順を変更して、2018年版では2番手であった韓国を、4番手に格下げするといった報道がありましたが、これについての事実関係をお伺いします。

A:令和元年の防衛白書については、現在作成中でございますので、まだ内容が確定しているわけではございません。従って、具体的な内容に関するお答えは差し控えさせていただきたいと思いますが、私ども、昨年末に防衛計画の大綱・中期防衛力整備計画という基本的な防衛方針を示させていただいておりますので、当然、防衛白書もその考え方に沿ったものになっていくだろうと思っております。

Q:北朝鮮の飛しょう体の発射についてですが、米韓軍事演習が20日までということで、終盤に差し掛かっていますが、今後、北朝鮮が何らかの新たな飛しょう体発射等を含めて、更なる行動に出てくる可能性も懸念されているかと思いますが、政府としてどのように分析をされていて、どのように対応をしていくかについて教えていただけますでしょうか。

A:米韓演習は、まだ続いていると承知しております。北朝鮮のミサイル発射の意図は、まだ分析中ではありますが、北朝鮮メディアの発表によると米韓演習に抗議をしたものだとなっておりますので、私どもとしては、まだミサイル発射の可能性はあると認識をして、警戒・監視態勢に万全を期していきたいと思っております。

Q:日韓関係に関してですが、今後、日韓の連携が重要だというお話がありましたが、レーダー照射事件もあり、その後、日韓の現状の安全保障面での連携については、しっかりと連携が取れているという認識でしょうか。

A:度々申し上げておりますが、必要な日韓の防衛協力については、その都度、適切に判断を行っていきたいと申し上げてきましたが、この間も様々なレベルの防衛交流がございました。特に今、日韓関係は外交的に非常に困難になってきておりますが、それが今、直接、防衛当局間の関係に影響しているということはないと認識しております。

Q:GSOMIAに関連してですが、あと1週間で切れる可能性がありますが、日本側として必要性やメリットをどのように感じているかということと、韓国にどのような行動を期待しているか、また何もしないことを期待しているかについてお願いします。

A:これについても、累次申し上げておりますが、わが国も米国の同盟国でありますし、韓国も米国の同盟国であり、それぞれ在日米軍、在韓米軍を抱えております。北朝鮮の核・ミサイルの問題という共通の課題もございますので、防衛当局間の情報交換を円滑に行うという意味でGSOMIAは、非常に大事な仕組みだと思います。そのことは、先の日米防衛相会談でも確認をしているところでございますので、先ほども申し上げたとおり、おそらく、エスパー長官からは、そのお考えに沿ったお話をしていただいているものと思います。また、私も累次にわたり、同様の事を申し上げてきましたので、韓国側には私どもの考え方は十分伝わっていると思いますので、私どもとしては、これを延長して、引き続き情報交換ができるような関係であることが望ましいと考えております。

Q:竹島についてですが、一部報道では、今月中に韓国軍が竹島で訓練を行うとありますが、実際に行われた場合、防衛省として何か対応を検討されているのでしょうか。

A:御指摘の報道があることは承知しておりますが、私どもとしては、わが国の立場と相いれないため、これまでも外交ルートを通じて強く抗議するとともに、竹島での演習の中止を強く求めてきていると承知しております。今、延期されていると承知しておりますが、実施されるということになれば、これまで同様に適切にわが国の立場に基づいて対応していくことになると思います。

以上