自然災害救援のためにデベロッパーができること「Call for Code チャレンジ2019」ファイナリスト発表 - 自然災害の影響を軽減するトップ5のオープンソース活用ソリューション

2019/10/10  日本アイ・ビー・エム 株式会社 

自然災害救援のためにデベロッパーができること「Call for Code チャレンジ2019」ファイナリスト発表

自然災害の影響を軽減するトップ5のオープンソース活用ソリューション

TOKYO - 10 10 2019:

[米国ニューヨーク州、2019年9月17日(現地時間)/PRNewswire (英語)/発] Call for Codeを共に立ち上げたIBM(NYSE:IBM (英語))とクリエーターのDavid Clark Cause氏は本日、Call for Code 2019グローバル・チャレンジのトップ5のファイナリストを発表しました。Call for Codeとは、2018年に開始した、デベロッパーがオープンソース技術や最新の技術を駆使して、コードで世界にポジティブな変化をもたらすための、5年にわたるグローバル・イニシアチブです。

自然災害は、世界が立ち向かうべき最も大きな試練のうちの一つです。自然災害の被害を軽減し、コミュニティの復元力を向上し、人々の生活を守ることの重要性がかつてないほど高まっている今、IBMはCall for Codeを通じ、世界中のデベロッパーがデータおよびAI、ブロックチェーン、IoT、クラウドといった技術にを使って社会的な問題を解決することを支援します。

昨年初めて開催されたチャレンジの成功に基づき、Call for Code 2019では自然災害の影響を軽減し、コミュニティーが被災者のニーズにより良く備え、対応するために役立つソリューションの開発に重点を置いています。

今年のチャレンジには、165カ国から、18万人を超えるデベロッパー、企業内デベロッパー、データ・サイエンティスト、社会問題の活動家、学生などが参加しました。各チームは、The Weather CompanyのデータとIBM(R)? Cloud、IBM Watson、IBM Blockchainなどのオープンソースを活用した技術を使用して、ファーストレスポンダーや医療関係者による被災者支援に必要な情報へのアクセスを向上するための、5,000を超えるアプリケーションを開発しました。

国連人権委員会を非営利パートナーとし、3,000万ドルが投資される5年間のCall for Codeグローバル・チャレンジは、IBMのCode and Responseプログラムに基づいて実施されています。

トップ5のファイナリストは、世界の各地域で選抜された上位のソリューション (英語) から選出されました。

  • AsTeR(欧州) ? 災害時には、緊急コール・センターに電話が殺到して、リソース不足から通話の急増に対応しきれない状態になります。プロジェクト AsTeR では、発信者が残した短い説明を音声からテキストに変換してリアルタイムで分析することにより、緊急レベルに応じて通話内容に優先順位を付けます。また、被災した地区と被災者の数をすばやく識別できるよう、AsTeR にはデータを視覚化した地図も用意されています。
  • Healios(北米) ? 精神疾患の陰性症状と向き合っているかもしれない生存者にケース・ワーカーを引き合わせる際のプロセスを能率化して、自然災害の被災者を対象とした、便利で、高品質のメンタル・ヘルスケアを提供します。Healios では、IBM Watson プラットフォームを利用することにより、iOS と Android の両方と互換性があり、簡単に使えるチャットボットとして動作するモバイル・アプリケーションによって、高品質のメンタル・ヘルスケアを提供します。
  • Prometeo(欧州) ? 煙と有害物質を吸い込んだことによって累積された影響から消防士を守るための、個人に合わせた戦略やポリシーというものは存在しません。そこで考えられたのが Prometeo です。このコグニティブ・プラットフォームでは消防士の制服に付けたセンサーからデータを収集して Cloudant データベースに送信するため、専門家が消防士の健康状態をリアルタイムで監視することができます。
  • Rove(北米) ? プロジェクト Rove は、被災者が自分の状況、健康状態などを SMS で報告できるチャットボットです。このチャットボットはそれぞれの状況を Natural Language Understanding で分析し、各被災者に対して優先度のスコアを生成します。これらのスコアはダッシュボード上で視覚化されるので、救助隊員は最も支援を必要とする地域を把握できます。また、Rove は救助隊員を支援するために、激しいい損傷を受けてリスクとして指摘されている建物や道路を識別します。
  • Sparrow Platform(アジア太平洋) ? 災害時および災害後の医学的な健康と精神的な健康の維持に 1 箇所で対応するための、オープンソースの AI 対応プラットフォームです。Sparrow は会話型 AI であり、ユーザーはインターネット接続の有無にかかわらず、任意のデバイスや既存のアプリケーションから簡単にアクセスできます。ユーザーが Sparrow に接続すれば、そこからすべてのアプリケーションや通信プラットフォームに接続することも、医師と連絡を取ることもできます。こうした Sparrow のユビキタス性により、いつでもインターネットに接続して、医療サポート、医療記録、最新情報にアクセスしたり、アラートを受けたりすることができます。

加えて、日本国内では以下の3組がファイナリストに選ばれました。

Prevent the Outbreak of Infection
プロジェクト Prevent the Outbreak of Infection では、バクテリアの画像をデータベースに保管し、被災者が余儀なく身を置いている避難所のスタッフがこれらの画像を頼りに病気が流行する前に感染性の細菌を特定できるようにするために、Watson Visual Recognition を利用しています。データはすべて一般公開されて、専門家がコメントしたり診断を検証したりできるようになっています。

KOUDOU Flow
大学での運用を念頭に置いたプロジェクト KOUDOU Flow は、安全性を最大限にするフロー・ベースの計画ネットワークを確立します。このプロジェクトのシステムでは、災害に見舞われたときに、だれもが次に取るべきステップを把握できるよう、災害時に備えて計画を作り、有事の際にそれに従うことを容易にしています。また、全体のまとまりを高める目的と、助けが必要、不要、それぞれの人数を把握する目的で IoT デバイスも使用して、全員が避難できるようにします。

Blooming ? Everybody Smiles More
災害が発生すると、多くの人々が困っている人を助けようとボランティア活動に参加します。けれども、当日の状況と派遣先を把握するのにかなりの時間をかけなければ、ボランティアとして名乗りを上げた人々が実際のボランティア活動を開始することはできません。Blooming を使用すれば、こうしたプロセスをオンラインで前もって完了することができます。Blooming の主な目標は、このプロセス全体をデジタル化して、データを Cloudant データベース内で保管するのに最も効率的な方法を確立することです。この目標を達成すれば、ボランティアは困っている人を実際に援助する作業に最大限の時間を費やせるようになり、助けを必要とする人々にできるだけ早く救いの手を差し伸べることができます。

Call for Codeのファイナリストは、ビル・クリントン元米国大統領をはじめ、人権、災害対応、ビジネスおよびテクノロジー分野における著名なグローバル・リーダー (英語) によって選考され、2019年10月12日にニューヨーク市のUnited Nations Delegates Dining Roomで開催されるCode and Response Celebrationで発表されます。優勝チームには、20万米ドルの賞金とIBM、Linux Foundation、ならびに現実世界での優勝アイデアの実現、困窮しているコミュニティーに恩恵をもたらすオープンソースの配備に関心を持つその他の協賛者からの支援が授与されます。

さらに、優勝ソリューションはIBM Code and Responseがさらに開発を進め、実用化を進める予定です。IBM Code and Responseは、国連防災機関、クリントン財団およびクリントン・グローバル・イニシアチブ大学、Linux Foundation、AT&T、FirstNet Authority、Consumer Technology Association Foundation、Partnership for Inclusive Disaster Strategies といった世界のいくつかの主要な災害、技術および人権関連組織とのコラボレーションによるイニシアチブです。これらの革新的な組織や機関は、教育機関から企業までのさまざまなデベロッパーが、差し迫った社会のニーズに対応するためのツールを入手できるよう最新の技術支援、オープンソース技術を活用するためのイベント共同開催、ソリューションのテスト支援をしていきます。

IBMのCode and Responseイニシアチブについて
Code and Response (英語) は、2,500万ドルが投資された4年間の配備イニシアチブであり、Call for Codeなどのコーディング・チャレンジの一環として開発されたオープンソース技術を、それらを最も必要としているコミュニティーに普及させることを目指しています。Code and Responseの目的は、ソリューションの構築、強化、テストおよび実装を大規模に行うためのリソースを提供することです。このイニシアチブは、命を助けるためにこれらの技術を役立てられるよう、IBMコーポレート・サービス・コーに所属するIBM社員ならびに政府および多国籍NGOパートナーから支援を受けています

当報道資料は、2019年9月17日(米国ニューヨーク州 - 現地時間)にIBM Corporationが発表したプレスリリースを参考にしています。原文は下記URLを参照ください。
https://newsroom.ibm.com/2019-09-17-Top-five-open-source-powered-solutions-to-mitigate-the-impact-of-natural-disasters-announced-as-finalists-in-Call-for-Code-global-coding-challenge (英語)

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