[発表] 「こうのとり」8号機に搭載した生鮮食品について

2019/10/11  宇宙航空研究開発機構(JAXA) 

「こうのとり」8号機に搭載した生鮮食品について

2019年(令和元年)10月11日

国立研究開発法人宇宙航空研究開発機構

 9月25日に打ち上げ、28日に国際宇宙ステーション(ISS)に結合した「こうのとり」8号機によって、以下の生鮮食品をISSに搭乗する宇宙飛行士へ届けましたので、お知らせいたします。
 また、ISSに到着した模様を収めた動画につきましては、後日公開いたします。

生産地 品目
北海道 『玉ねぎ』

※「こうのとり」6、7号機に続き3回目の搭載
宮城県 『パプリカ』

※「こうのとり」7号機に続き2回目の搭載
岡山県 『オーロラブラック』

※今回初搭載
岡山県 『シャインマスカット』

※「こうのとり」7号機に続き2回目の搭載
愛媛県 『温州みかん』

※「こうのとり」6、7号機に続き3回目の搭載
佐賀県 『温州みかん』

※「こうのとり」6、7号機に続き3回目の搭載

ISSに搭乗する宇宙飛行士と「こうのとり」8号機搭載生鮮食品

参考:生鮮食品の「こうのとり」への搭載経緯等について

1.「こうのとり」への生鮮食品搭載の目的

 ISS計画では、補給船を保有する国が分担してISSに長期滞在する宇宙飛行士に生鮮食品(果物及び野菜。以下同じ)を届けています。JAXAでは、国産生鮮食品を調達し、「こうのとり」でISSに輸送、宇宙飛行士に提供することにより、宇宙飛行士が抱える長期宇宙滞在による様々なストレスを緩和し、パフォーマンスの向上に繋げたいと考えています。
 また、併せて、“食”という身近なテーマを通じてISS/宇宙飛行士の活動を多くの人に身近な存在として認識いただくとともに、「こうのとり」ならではの国産生鮮食品の輸送を生鮮食品の産地の皆さまとともにアピールすることにより、ISSプログラムにおける日本のプレゼンスが向上することを期待しています。

2.選定方法

 都道府県農林水産省担当者連絡協議会を通じて全国の都道府県に、生鮮食品(野菜、果物に限る)に関する情報提供(特産、収穫の時期等)を依頼し情報提供を受けました。
 提供された情報を元に、調達可能時期と打上げ時期が合うこと、調理性、保存性、衛生性、安全性、食品残さ、搭載量の制約等の技術的要件※から候補品を複数選定のうえ、味(官能評価)を評価し、選定委員会にて選定を行いました。

※ 搭載する生鮮食品の技術的要件

・ 調理性: 生食が可能なこと
・ 保存性: HTV搭載時の種子島宇宙センター及びHTV与圧部の温度環境を模擬した環境において、4週間以上の保存が可能なこと
・ 衛生性: 除菌後、一般生菌数が10,000CFU/g以下であること
・ 安全性: 種子を食べる食品でないこと
喫食の際著しい果汁の飛散が無いこと
アレルギー等の表示対象食品でないこと
・ 食品残渣: 喫食後の食品残渣が極力少ないこと
・ 搭載量の制約: 規定のスペースに搭載可能であること
・ 調達時期: 保存試験の実施を考慮し、6月~9月を通して調達が可能な食品であること

3.「こうのとり」8号機への搭載について

 搭載する生鮮食品は、8月31日に種子島宇宙センターに納品されました。受領後、洗浄、消毒を行い、細菌数検査を行い合格を受けています。
 細菌やカビの発生を抑制する消毒や生鮮食品の呼吸をコントロールさせる包材を使うほか、ブドウ類は1粒ずつ包装する等の工夫をすることで、4週間の長期保存を達成しています。また、ISSでの生ごみの発生を減らすため、玉ねぎは外皮を除いて梱包しています。
 梱包を終えた生鮮食品は9月8日、打上げ直前搭載(レイトアクセス)として「こうのとり」8号機に搭載しました。打上げ延期により「こうのとり」内で約2週間保存されることになりましたが、少しでも生鮮食品の鮮度を保持させるために、生鮮食品が搭載されている与圧部の温度を20℃から22℃でコントロールし、宇宙飛行士がおいしく食べられる状態で届けることができました。

4.搭載された生鮮食品に関する連絡先

各道府県までお問い合わせください。

① 北海道農政部生産振興局農産振興課園芸グループ 011-204-5436
② 宮城県農政部 園芸振興室 先進的園芸推進班 022-211-2723
③ 岡山県農林水産部農産課 086-226-7425
④ 愛媛県営業本部 089-912-2556
⑤ 佐賀県流通・貿易課 0952-25-7252

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