小池知事記者会見 2019年10月11日 - ●1 台風第19号 ●2 「TOKYO Data Highway サミット」の開催 ●3 MaaS実証実験の選定 ●4 「知事と語る東京フォーラム」の開催 ●5 「無電柱化の日」イベントの開催

2019/10/11  東京都  

令和元年(2019年)10月11日更新

小池知事「知事の部屋」/記者会見(令和元年10月11日)

知事記者会見
2019年10月11日(金曜)
14時00分~14時44分

知事冒頭発言

1 台風第19号について

【知事】本日は合計5点、冒頭は、台風第19号についてです。
明日にも東京への直撃が予想されております台風第19号ですが、都民、そして都内の事業者の皆様へのお願い申し上げたいと思います。台風第19号は、明日12日(土曜日)から13日(日曜日)にかけて伊豆諸島、そして東京地方に接近、上陸、そして大きな影響を与えることが予測されております。
都では、既に伊豆諸島の大島町、三宅村、八丈、それぞれ総合防災部の職員を派遣いたしております。そして、同時に、ブルーシートや土のう袋といった必要と思われる物資の提供もし終わっております。また、昨日と今日の2回、東京都応急対策本部会議を開催いたしまして、改めて各局に対して都民サービスへの影響がないような体制を確保することや、都民が参加するイベントを中止する、または延期するなど、都民の皆様方に早期に周知するように指示を出したところであります。
併せて、台風通過後の早期の被害情報の収集や必要な支援を速やかに行うように各局に指示いたしました。
今回の台風第19号ですが、今年最強の勢力と言われております。そして、先だっての台風第15号にも増して、強風の吹くおそれがあるとともに降水量も見込まれ、また、もう1つ、大潮による高潮の懸念も含まれるところであります。よって、都民の皆様には、台風に関する情報を確認していただいて、必要な備蓄を行うなど、事前の準備、要は今日、しっかり準備していただいて、不要不急の外出はお控えください。それから、避難なさる際には、早目早目の行動をとるようにお願いしたいと思います。
それから、企業の皆様方も、ちょうどこの土曜日・日曜日・月曜日は3連休でありますけれども、連休中の業務実施に当たりましては、台風の動きや交通機関の運行状況を踏まえて、従業員の皆様の安全を確保していただく。それから、駅での混雑防止のためにも出勤の抑制、そして、早期帰宅の検討をお願いしたいと思います。
台風に関する情報ですけれども、鉄道、飛行機、バス、船などの運行情報、それから道路、交通情報も含めまして、東京都の防災ホームページで、ワンストップで確認できるようになっております。また、多言語になっておりますので、日本に滞在しておられる様々な外国の方にも通ずるようなサイトになっておりますので、そのサイトそのものを知らしめてもいきたいと思います。
先ほど、小笠原町の森下町長とお話したところでありますけれども、いかがでしたかという話で、暴風圏域からは外れたということではありましたけれども、やはり風はかなり強かったというお話をいただきました。大きな被害は今のところないということでしたけれども、15号もありましたし、今回の19号、また雨ということもあって、土砂災害、これについてはこれからも警戒していただくようにお伝えしたところであります。

2 「TOKYO Data Highway サミット」の開催について

【知事】次がTOKYO Data Highwayについて。計画については、前に皆様方にお伝えさせていただいたところでございますが、そのサミットを行います。「TOKYO Data Highway サミット」、都といたしまして、世界最高のモバイルインターネット網をつくり上げるということを目指して、8月末に「TOKYO Data Highway 基本戦略」をまとめて公表させていただきました。AIやIoTなどデジタル化の潮流は、もう凄まじい勢いで世界を変えているわけで、東京が世界の都市間競争を勝ち抜く、そのためには5Gのネットワークの構築をスピーディーに進めていく必要があります。
こうした中で、都としましても、この庁内の推進体制を強化するために、現在、高度な専門性、そして豊富な経験を有したICT人材の確保に向けて動き出しているところであります。
さらに、今般、通信キャリア各社の皆様としっかりタッグを組みまして、例えば、アンテナの基地局設置の取組など、これを後押しするために、具体的な意見交換を行うということであります。
11月8日(金曜日)に、「第1回TOKYO Data Highway サミット」を開催いたします。「TOKYO Data Highway」の構築に当たりましては、都と通信キャリアなどが密接に連携し、情報交換を通じて常に最新の技術や動向をインプットすることで、東京をアップデートし続けるということが肝要でございます。そのため、今回のサミットの場を活用して、関係者が一堂に会して活発な意見交換を行う、それと、そのことを民間事業者の取組の強力な後押しにもつなげていきたいという考えです。
これにより、東京2020大会に向けまして、Wi-Fi環境の整備や競技会場への5Gの整備を行うとともに、西新宿と都立大学、現在の首都大学東京、を重点整備地区にしまして、これらにおける整備を推進し、TOKYO Data Highwayの構築をスピード感を持って取り組んでいくというものです。
メンバーですが、通信キャリア各社等のCEOの方々にご参加いただくことといたしております。また、今回、有識者として、インターネットの研究で、その道のパイオニアとして知られる、また「インターネットの父」とも呼ばれておられる、慶應義塾大学の村井先生を座長としてお迎えいたします。最高のモバイルインターネット網の実現に向けて、幅広くアドバイスいただければと存じます。私も当日、出席の予定でございます。
5Gインフラの整備を進めて、デジタル社会を実現するというのは、都民生活の向上にもつながりますし、また、いわゆる東京の稼ぐ力、こちらの強化にもつながると考えております。東京、ひいては日本の明るい未来に向けて全力を尽くしていくという、そのインフラになる、そのように考えております。
詳細は、戦略政策情報推進本部にお聞きください。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:88KB)
(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)

3 MaaS実証実験の選定について

【知事】MaaSの先行的なモデルとなります実証実験、これを公募いたしまして、そのうち3つ選定いたしましたのでご紹介します。MaaS、これは新たなモビリティーサービスとして大変注目されているものであります、Mobility as a Serviceとして、これはSociety5.0の実現に向けた重点プロジェクトでもありまして、今年度から実証実験を開始するということであります。
そのモデルとなる3つの実証実験を決めたわけでございますが、1つ目は、多摩地区の交通結節点であります立川駅周辺エリアの「お出かけ」をサポートする実証実験であります。まず、日本初の鉄道とバスのリアルタイム運行データを同時に用いた経路案内の提供をJR東日本の中央線、そして南武線、それから、立川バスにおいて実施する。それから、多摩モノレールの1日乗車券と多摩動物公園の入場券などがセットになった電子チケットを1つのアプリで提供するということで、公共交通の利用を促進する、そして観光、商業施設の来訪者の利便性の向上を図っていくことにつながるかと思います。
ポイントはリアルタイムでデータを提供いたしますので、よく時刻表が決まっているけれども、その時の遅れとか、そういう情報を送りますので、よりリアルに、どこをどうつなげて移動すれば良いかという判断材料になるということであります。
2つ目ですが、「スマートシティを目指す最先端の街」として知られております竹芝エリア、こちらでマルチモーダルサービスを推進する実証実験であります。竹芝エリア内の勤務者の方々に向けて、アプリから配車の予約ができ、周辺の駅やオフィスなどを巡回するオンデマンドモビリティーサービスを新たに導入する。次に、通勤者や観光客向けですが、竹芝桟橋と浜松町駅などの間を移動するためのモビリティーサービスを新たに加えます。そして、それが鉄道や船舶と連携いたしましたマルチモーダルサービスを実現するというものです。これによって、竹芝エリアを訪れるビジネスの方や観光客に向けた移動手段の充実を図っていくというものであります。
次に3つ目、東京臨海副都心エリア専用のMaaSアプリをつくりまして、この地区の回遊性の向上を図る実証実験。まず、専用アプリで既存の鉄道などの検索に加えて、新たに導入するデマンド型シャトルの予約、りんかい線、そしてシェアサイクルのキャッシュレス決済をワンストップで実現するというもので、また、お勧めの観光スポットや観光施設の情報、そしてクーポンの提供などで、エリアの新たな魅力の発信を多言語で提供してまいります。これらのことで、スマートフォン1つで、国内外の観光客のエリア内のスムーズな移動と、回遊性の向上を図っていくというものであります。
これらのチャレンジングな実証実験を実施することで、MaaSの普及拡大を図ってまいりまして、移動が便利に、ビッグデータで新たなサービスが創出できるなど、様々な新しいチャレンジが、さらに次のチャレンジを呼ぶ形にしていきたいと思っております。
1つ目ですけれども、1月か2月にまず立川。それから2つ目、スマートシティを目指す竹芝エリアですけれども、12月の下旬。それから3つ目、東京臨海副都心エリアですが、こちらは1月の下旬と、大体その様なタイムスケジュールで考えているところであります。
詳細は、戦略政策情報推進本部にお聞きください。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:249KB)
(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)

4 「知事と語る東京フォーラム」の開催について

【知事】「知事と語る東京フォーラム」の開催についてのお知らせであります。こちらのフォーラムは、都政の重要課題などについて、私が都民の皆様方の声を直接お聞きする場で、毎年実施いたしております。今年のテーマですが、「先端技術で切り拓く東京の未来」ということで、11月19日(火曜日)にベルサール秋葉原で開催いたします。今年のフォーラムでは、AI、キャッシュレス、ロボットなどの先端技術の進展や、こうした技術を取り入れました新しいライフスタイルであるとか、働き方の変化について議論する予定といたしております。先端技術と密接に関係するSociety5.0の施策であるとか、先ほどもお伝えした5Gの施策、こういった推進分野を担当していただいています宮坂副知事にも出席していただきます。
当日、出席者は、ご覧のように、コーディネーターとして、慶應義塾大学大学院教授、岸博幸さん。それから、コメンテーターにはマツコ・デラックスさん、本人は来ませんが、そっくりのロボットを製作したことで話題になりました、大阪大学教授の石黒浩さん。ご本人のロボットもつくっておられますよね。AIの専門家で、電気通信大学大学院教授の坂本真樹さん。そして、先ほどもご紹介いたしました、「日本のインターネットの父」と呼ばれている慶應義塾大学教授の村井純さん。そして、フリーアナウンサーの藤田真奈美さんにご出演いただくこととなっております。なお、石黒教授でありますけれども、大阪からの遠隔出演ということになっております。
それから、一般社団法人キャッシュレス推進協議会ディレクターの鈴木麻友さん、ゲームの「ファイナルファンタジー」シリーズのキャラクターAI開発を担当されておられます三宅陽一郎さん、このお二人についてはVTRで、キャッシュレスやエンターテインメントの分野の活用事例などを解説いただく予定といたしております。
定員が400名、11月1日(金曜日)まで参加申込を受け付けております。このフォーラムの様子は、東京動画でもライブ配信する予定といたしております。当日は会場の皆様からの意見も伺いながら、先端技術のもたらす豊かな未来の都民生活について一緒に考える機会にしたいと存じます。
なお、会場には、AIとかキャッシュレス関係、それからロボットなど、先端技術を体感できます通信ロボとかを出展いたします。皆様、直接、最先端技術などに触れていただきたいと思います。
詳細は、生活文化局にお聞きください。

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5 「無電柱化の日」イベントの開催について

【知事】無電柱化の日が今年もやってきます。無電柱化の日とは、11月10日です。11で、1、1で、もう1つ1があって、それをゼロにするというので、11月10日を無電柱化の日と定めてあります。11月10日そのものはちょうど週末になりますので、実際のイベントは11月8日(金曜日)に開催いたします。最近は無電柱化が、先だっての台風第15号で、特に千葉の停電で大変注目されたわけでありますけれども、木が倒れかかったり、電柱そのものが折れたりということで、これまではどちらかというと、景観という観点から話される方も多かったんですけれども、今は俄然、防災としての無電柱化が着目されてきたと、長年この無電柱化にこだわっている私とすれば、風向きが変わったなと思います。
「災害から見えた無電柱化の必要性」をテーマにいたしまして、11月8日に無電柱化シンポジウムを緊急開催することといたしました。こちらでございます。このシンポジウムは夜の7時00分から、都庁の都民ホールで行います。講演、パネルディスカッションを行いまして、今日から今月25日まで募集を行いますので、ぜひ皆様にご参加いただきたい。参加料は無料です。インターネットからも申し込みできます。ぜひ多くの皆様方に改めて無電柱化について共に考えて、そして、都とすれば、今回も大島などでも倒木があって、それが停電につながるところもございました。早速その対応をしているところであります。パネルディスカッションは、私と本の共著をさせていただきました、東大大学院、今は放送大学教授の松原隆一郎さん、それから、事業者として、東京電力パワーグリッド株式会社、東日本電信電話株式会社の方々にご参加いただきまして、災害から見えた無電柱化の必要性について意識を共有できればと思います。
当日はシンポジウムの開催に先立ちまして、毎年実施しております俳句のコンテスト、去年も行い、大変多くの応募をいただいたわけでございますけれども、こちらについて入賞者などをご披露させていただく。11月5日(火曜日)から11月10日(日曜日)まで、無電柱化に関するパネル展示も都庁第一本庁舎の1階で行います。無電柱化の推進のためには、ぜひ都民の皆様の理解、協力が必要不可欠でありますし、今回は停電、そしてあれだけ多くの電柱が倒れた、木が覆いかぶさったなどなど、皆様、目の当たりにされましたので、こうしたイベントを通じて、改めて無電柱化について考えていただくきっかけにしていきたいと考えております。
詳細は、建設局にお聞きください。

(会見で使用したスライド資料は、こちらをご覧ください。)(PDF:276KB)
(報道発表資料は、こちらをご覧ください。)

質疑応答

【記者】幹事社、共同通信の興梠です。幹事社から3点お伺いします。
一昨日、ノーベル化学賞に旭化成の吉野彰さんの受賞が決まりました。受賞理由がリチウムイオン電池の開発ということで、来年の東京オリンピック・パラリンピックは、会場内を含めてこの開発による非常に多くの恩恵に囲まれた中で開催されますし、パソコンの普及がアスリートの競技力向上にもたらした貢献も大きいと思います。こうした観点から、今回の受賞について知事の所感をお願いします。

【知事】まずはおめでとうございますと申し上げたいと思います。長年のご研究が、まさに世界を変えたといっても過言ではないかと思います。
そして、いつも思うのですが、ノーベル賞のこういう賞を受賞される方々の、研究者魂というのでしょうか、それでいて、とても人柄が、やわらかでという面、両方でとても嬉しく思うところであります。
リチウム電池というと、スマホや電気自動車、その汎用性の高さが、現在の技術革新の大きな部分を担っているわけで、まさにノーベル賞に相応しい成果ではないかと思います。
一方で、リチウム電池の祖が、日本におられながら、もちろんアメリカに共同研究の方もおられますけれども、今、日本が素材の国になっているのは、残念ながら悲しいなと。例の韓国に対しての輸出規制もそうですけれど、あれは素材の話ですよね。やはり、付加価値をつけてこそ、経済的にも、産業的にも、大きな日本としてのシェアやクオリティーを確保できるのが、素材提供の国というのはどんなものかなと思います。リチウム電池を使っているモバイルフォン、携帯電話にしても5Gネットワークを進める中においても、やはり日本製の携帯電話が出たら良い、安心して使いたいし、基地局も安心して電波が飛ばせればと思いますけれども、改めて、こういうノーベル賞を受賞する科学者に報いるためにも、そういった日本の産業のあり方など、改めて見つめ直して、戦略を引き直す必要があるのではないかと思います。
あれは液晶テレビでしょうか、台湾とか中国とか投資が行われるはずだったところが来なくなっているなどというのを見ると、非常に寂しい思いがいたしますし、より戦略的に進める必要が今こそあるのではないか、そのように個人的には思うところであります。

【記者】2点目ですけれども、先週の会見でも話題となったテーマですけれども、本日、豊洲市場が開場からちょうど1年になりました。先週の会見以降、知事ご自身が1周年のイベントでしたり、本日午前の記念式典で現地を訪れておられますけれども、現地を実際にご覧になった上で、豊洲市場の現状をどうご覧になられたか、お伺いしたいと思います。
それから、閉場して1年が過ぎた築地市場の跡地、あるいは周辺についても、現状、どうご覧になっておられるかと、そのあたりをお願いいたします。

【知事】今日が10月11日、ちょうど1年前、豊洲市場が開場した日であります。先ほども1周年、開場1周年記念行事に参ったところであります。これは、市場関係者の努力で活発な取引が日々行われ、最初は勝手が、とにかく新しいところに移られたことによって、入口、出口、それからどうすれば一番動線が短いかとか、最初は分からないところでしたが、この1年間でいろいろと習熟も含め、それを超えて定着されたかと思います。
一方で、市場を取り巻く環境というのは、これは長期にわたっての傾向でもありますけれども、市場外流通が増えているということ、それから、今回の台風第19号もそうでありますけれど、台風なども海水面が、気温が高いことによって、激甚化する傾向がございます。同時に、海水温が変わることによってプランクトンなどの居場所であるとか、魚種が変わってきている。サンマが今年は水揚げが少ないなども、ずっと地球的規模で見ますと、色々な現象が、自然現象、気候変動などが影響しているところもあろうかと思います。
それから何よりも、魚離れとまではいかないけれども、魚食について、子供たちがもっと魚を食べてもらえるような、そういう食育を進めるなど、人口減も伴って、これらの全体を見回しますと、特に水産の卸売市場を取り巻く環境というのは、このところ大きく変化があるかと思います。
かつ、来年の6月には、中央卸売市場改正法が施行されるということで、今、それぞれの業界団体の皆様方、市場関係者の皆様方にもヒアリングを重ねているところでございます。これからも市場関係者と連携協力して、様々な取組を通じて中央卸売市場の更なる活性化を図っていきたいと考えています。
築地市場については、今もあの雰囲気を求めて、外国の観光客の皆様方も含めて、築地は築地のにおい、文化、雰囲気、これらを残して活発な市場を保っておられると思います。またいつか、私自身も伺いたいと思っております。

【記者】3点目ですけれども、冒頭おっしゃられた台風第19号に関連してなんですが、先月の台風第15号の際に、千葉県の話ですけれども、森田健作知事が当日に登庁しなかったということなども含めて初動対応が大きな問題となっております。現在は、パソコンでしたり携帯電話などを使って、自宅や官舎にいらしても情報の把握でしたり対応の指示でしたり、そういうところも可能という考えもあって、実際に登庁するかどうかがというのは議論の分かれるところだと思うんですけれども、自治体のトップが危機管理に臨むに当たってのあり方という部分に関して、知事ご自身がどのようにお考えになっているのかというのをお伺いしたいと思います。

【知事】一言で言えば、状況次第ということだと思います。情報をしっかりと共有する、そして、その情報についても、いざというときは私自身が司令塔といいましょうか、最終的に、危機管理監がいて、そして私自身が指示を出すという瞬間があるわけでありますが、そこは常時、危機管理監と、そして防災の本部とはつながっているわけで、それはケース・バイ・ケースだと思います。朝から晩まで知事がいて、かえって現場が、そちらのケアをしなくちゃいけないなどということになってもいけませんし、まさしくケース・バイ・ケースで判断していきたいと、このように思います。
必要なことは、区市町村としっかりと連携して、情報を共有していくこと、そして困ったことがある時には、どういう支援ができるかという、そういう態勢を常に敷いておいて、そこは例えば水かさが上がった時の対応であるとか、それこそケース・バイ・ケースで迅速に対応できる態勢をとっていくことだと思っております。
よって、明日、明後日、特に明後日、台風の後の、もちろん避難についての情報をいつ出すかとか、そういったことについては、危機管理の防災本部がしっかりと対応してくれると、このように連携をとっているところです。
これまでにない強い台風だということですから、先ほど冒頭に私、申し上げさせていただきましたが、まずは皆様方に情報を提供させていただきます。東京防災ホームページがあります。そこで集中的に見られます。それから、水位がどうなっているか、東京アメッシュもございます。それらを確保していただき、また皆様方、メディアの方々にも色々と情報提供させていただいておりますので、それぞれのメディアでこの情報をお流しいただければと思います。

【記者】ちなみに今日は、防災服でお見えでいらっしゃいますけれども、それも危機意識のあらわれということでよろしいですか。

【知事】都民の皆様方が、やはり今回のはかなり危ないぞという意識がおありだと思いますが、やはりこれも一つのメッセージとして、都民の皆様にそれぞれ対応、そして準備、特に今日の準備が重要。ということで、そのまま着させていただいております。

【記者】時事通信の真島です。昨日の自民党の二階幹事長との会食に関して、2点お伺いします。まず1点目が、どんな話題が出たのかが1点と、あともう1点が、知事選に関連して、出席者の方によると、小泉元総理が、小池知事に勝てる候補者はいないというふうに指摘なさって、二階幹事長もそのとおりだと同調なさったようなんですけれども、知事、何か心が動かされる部分があったのか、2点お願いいたします。

【知事】これ、定例会みたいになってまして、同窓会で一番若手の私が、先輩方の色々な、何ていうのでしょうか、これまでの話であったり、それから色々なご指導をいただくという場になっております。
都知事選の話は、いつも皆様が報じておられるようなことであります。皆様、ご支援いただいていることについては大変、またご指導いただくことについては大変ありがたく思います。
それから、昨日は小泉元総理が、クリステルを正しく発音されておられました。「あれはクリスタルじゃなくて、クリステルなんだよ」と、おっしゃってました。

【記者】共同通信の恩田です。ラグビーのワールドカップに関連してお伺いします。日本代表の活躍もあって大変盛り上がっていると思うんですけれども、台風の影響で明日の試合が2試合中止になりました。この天候のリスクというのは、来年のオリンピックでもどうしても大きな課題になるかと思うんですけれども、この中止の所感と、来年に向けての対応みたいなものがもしありましたら、お聞かせください。

【知事】おっしゃるように、チームジャパンの快進撃は見ていても本当に気持ちが良いと言いましょうか、胸が熱くなるものでございます。全国各地でその他の熱戦も、皆様、それぞれの地域で、熱狂のもとで応援として観戦が行われていると思います。
ファンゾーンにも皆様、随分多く詰めかけていただいて、大変臨場感を持って捉えていただいているのではないかと思います。これが来年の大会期間中、今回のように台風が相次ぎ起こった時にはどうするかということでありますけれども、これについては、組織委員会、IOC、そして東京都やそれぞれの会場がございます。それが一体となって、判断し、そしてひどいときは、もうこれは中止せざるを得なくなる。では、そのときはどうするかということについては、それぞれ話し合いながら、ベストな方法を見つけ出すということに尽きるのではないかと思います。
本当に来年の東京大会、気候、暑さも含めてですけれども、良い環境のもとで大会が行われることを願っております。

【記者】THE PAGEの具志堅です。私のほうからは、8日に廃棄物審議会が行ったプラスチックの持続可能な利用に向けた施策のあり方についての最終答申について、2点お伺いしたいと思います。
まず1点目なんですけれども、昨年の8月に知事が諮問されたときに、知事が検討いただきたい事項として上げられた事項の一つが、使い捨てプラスチックの大幅削減を促す仕組みというものがありました。これについて今回の最終答申は、その要望に応えたものになっているのかというところが1点目。2点目が、今回の最終答申を受けて、東京都としては、今後プラスチックごみに関する施策をどう展開していかれるおつもりなのかということ。この2点、お願いします。

【知事】ありがとうございます。まず、今回の最終答申ですけれども、ポイントは二つあるかと思います。一つが、中間答申での議論に加えて、例えば中国とか、インドネシアなど、これまでプラ廃棄物を受け入れてきたこの国々が、受け取りをしなくなったということから、どんどん国内に廃プラスチックが溜まっていったわけですね。これをどうするのかという点について、一つの答えが、最終答申の一つに入っている。
それは何かというと、国内循環ルートを構築するということであります。これは結論とすれば、もうあちこちに積み上がっている廃プラスチックを、まずは燃料として燃やすという形で、さもなければ、石炭で燃やしているところの代わりに、この廃プラスチックを送るということで、船で、大量にコンクリートをつくっている工場などで、石炭の代わりに燃やしてもらうということで、目の前のうず高く積もっている廃プラの処理についてが1点。
それから、もう1点が、12月にゼロエミッション東京戦略とあわせまして、プラスチック削減プログラムを策定する予定にいたしております。つまり、目の前のうず高く積もっているこれの対応策と、それから元を絶たなければいけないわけですので、それを急に絶つということはあれですけれども、まずはプラスチックの使い方、これを削減していきましょうという、その検討を。ゼロエミッション東京戦略とあわせて、プラスチックの削減プログラムを策定する。これは12月に予定いたしております。
例えば、レジ袋でありますけれども、これは審議会の方に入っておりましたけれども、レジ袋の使用を大きく削減するためには、例えば10円以上ではないとあまり効果がないとか、そういう話が出ているわけでありますけれども、価格設定は事業者の判断に任せるべきというような、価格をもっと高くすべきだ、いやいや、それよりも事業者に任せるべきだと、両方が指摘されているわけであります。
一方で、国の方が有料化すると言っております。このあたりをにらみながらということで、今申し上げました12月に策定いたしますプラスチックの削減プログラムに対応していきたいと、こう思っております。元々この点については、基本的には、地域でばらばらというよりは、全国一律で決めてもらいたいと思います。ただ、どういうものが結果として出てくるのか、それを見守りたいと思っております。
以前、私が環境大臣のときに、このレジ袋廃止ということを打ち上げましたところ、憲法違反だとか色々と批判を浴びたところです。特にスーパー。スーパーは今は協力的、企業によっては大変協力的だし、エコバッグをね、その代わりこういうのがありますよとか、いろいろと提供といいましょうか、提案していただいたり、一方でコンビニは突然飛び込まれるので、そこはちょっと難しいねということで、そこのところで少しスローダウンしていたという記憶があります。そこをどうやっていくのか、国の方での対応というのを待ちたいと思いますが、思い切った形で取り組んでくれることを期待いたしております。

【記者】TOKYO MXの白井です。豊洲市場関連で、一般客への開放について伺います。現状ですと、一般客の仲卸売り場への入場は認められていませんが、業者からは、一般客に開放することでにぎわいが生み出されるのではと期待の声が上がっています。業界側が、地元の江東区民を対象にして、日時を限定して入場できるようにするという試験的な動きをするようですが、東京都としてのこの一般客への開放というところでお考えをお聞かせください。

【知事】築地市場から豊洲市場へ移る、その最大のポイントは、コールドチェーンがこれでできるということ。開放型からクローズドにするということで、衛生管理を徹底する、そこが最大のポイントだと、このように思います。その意味で、できるだけ業界の方々、そもそも卸売市場でありますので、出入りがあまりオープンになると、それはコールドチェーンにならないじゃないかということでこの議論のあるところであります。
一方で、かつて築地はオープンだったがゆえに、色々なお客様がそのまま市場の、消費者もそのまま見えていたということもあって、売上高がそれによって違うのではないかという声を上げられる方もおられます。
色々な声があるところですけれども、今ご質問の中にもありましたけれど、例えば地域の方々に場を提供するとか、色々な意見があるところでございます。一般の方々が、市場を身近に感じられるような機会を設けるということは、これはどれぐらいの人がとか、この辺詰めなければならないと思いますけれども、そこは工夫していくこともあるかなと。これから検討していきたいと思っております。
では、くれぐれも都民の皆様に色々とお呼びかけ、よろしくお願いします。

(テキスト版文責 政策企画局政策調整部政策調整課)