三重県知事のスペイン訪問(11月7日)の概要

2019/11/09  三重県  

令和元年11月09日

三重県知事のスペイン訪問(11月7日)の概要

(時刻は現地時間。時差は日本時間に対してマイナス8時間)

スペイン訪問中の鈴木知事は、訪問2日目となる令和元年11月7日(木曜日)、バスク自治州の首相と面談し、「産業交流」「食の交流」「巡礼道の交流」のそれぞれの分野で、具体的な協力事項について合意し、その後、現地メディアに対し共同発表を行いました。
また、巡礼道に関する覚書締結式への出席及び「サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路」の視察を行うとともに、サン・セバスティアン市の料理人と県内料理人・料理人をめざす若者との交流の場に参加しました。
さらに、サン・セバスティアン市長との会談を行った後、三重・バスク食産業交流会において三重の食材や魅力を紹介するプレゼンテーションを行ったほか、バスク自治州政府主催の夕食会に出席し交流を深めました。

1 バスク自治州首相との面談
(1) 日時
令和元年11月7日(木曜日)10時00分から11時45分まで
(2) 場所
バスク自治州首相公邸(ビトリア市)
(3) 参加者
(相手方)
イニーゴ・ウルクイル バスク自治州首相
アランチャ・タピア バスク自治州経済開発インフラ大臣 ほか
(当方)
鈴木 英敬 三重県知事
竹上 真人 松阪市長
河上 敢二 熊野市長
竹内 千尋 志摩市長
久保 行央 多気町長 計5名
(4) 概要
鈴木知事は、バスク自治州のイニーゴ・ウルクイル首相とビトリア市内の首相公邸において面談しました。

鈴木知事から「三重県が誇る伊勢神宮は、日本人の感謝・勤勉・誠実さを形成してきた場所である。昨日、在マドリード日本国大使館公使より、バスクの皆様も感謝・勤勉・誠実のパーソナリティをお持ちであり、三重県とバスクは非常に良い組み合わせであると伺った。また、精神性などの伝統を大切にする一方で、革新を追求するバスクの人々姿勢に大変感銘を受けた。そのような精神性や価値観を共にする両者がパートナーシップを有することは大変素晴らしいことと思う。」と発言をしました。
これに対して、ウルクイル首相は「我々を誠実と評価いただき感謝申し上げたい。我々には、何かに合意したときに署名する必要がなく、握手すらも必要なく、相手を信じて約束を守るという文化がある。これらは信頼、勤勉に基づくもの。」と応えました。
次に、「巡礼道の交流」「産業交流」「食の交流」の3つの分野ついて以下の通り鈴木知事から提案しました。
まず1点目に「巡礼道の交流」として、鈴木知事は、「三重県を通る世界遺産の熊野古道伊勢路は、伊勢神宮の参拝者が辿ってきたものであり、この長い歴史をこれからも繋げるために保全や情報発信等に関して十分に連携していきたい。」と発言しました。
続いて2点目の「産業交流」に関しては、「三重県は人口1人当たりの製造品出荷額が全国2位であり、日本有数の産業集積地である。競争力が高く、自動車・航空宇宙産業について、互いにセミナーや講演会を開催していきたい。」と述べました。
3点目の「食の交流」に関しては、鈴木知事から、「三重県は食分野の人材育成に力を入れている。県立相可高校の生徒たちは料理コンクールで優勝したり、G7伊勢志摩サミットの配偶者プログラムで料理を提供したりした経験がある。そして本日、生徒たちはサン・セバスティアンの料理人と交流して様々なことを学んでいる。バスクの料理人の皆さんにも三重の食材を使っていただき、更なる料理人交流を実施していきたい。」と提案しました。

ウルクイル首相からは、「巡礼道の交流」に関して、サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼道について、「バスク自治州の「北の道」と「内陸の道」に加えて「イグナシオの道」があり、この道はバスク出身でキリスト教イエズス会創設者のイグナチオ・デ・ロヨラが活動した教会がギプスコア県にあることに由来するもので、バスクの精神性を構成する上で重要な意味を有する。」と説明がありました。
また、「産業交流」に関して、「昨年のMOU締結に関して、ゲスタンプ社がホットプレス工場を三重県に立地している。我々にとって日本の自動車産業は大きな柱の1つであり、三重県と関係を深めることは重要である。我々の産業文化は、1世紀以上に渡り先端産業に力を入れることで他地域との差別化を図ってきた。」と述べました。
「食の交流」については、「我々も中長期的に食分野を発展させてきた中、三重県が食分野において、インテリジェンス、先進性という価値観を重視していることに大変共感した。日本で料理人交流や産学交流ができれば大変意義がある。」と首相から発言がありました。

また、鈴木知事から、「今回の三重県からのミッション団は総勢65名にも及ぶ。今後もしっかりと交流を進めて行きたいので、なるべく早い時期に首相にも三重県にお越しいただきたい。」と発言したところ、ウルクイル首相からは、「三重県訪問の提案に感謝する。相互に学ぶことが重要でとても素晴らしいことであると認識している。ご提案いただいた内容を今後進めていきたい。」と賛意があり、鈴木知事から提案した3分野に関して合意がなされました。

その後、鈴木知事とウルクイル首相が現地メディアに対して共同記者会見を行い、鈴木知事及びウルクイル首相から3分野での合意について発表が行われました。その中で、鈴木知事からは、「伝統と革新を大切にするところが、バスク自治州と三重県の共通点であることを確認し大変嬉しく思う。今日の合意を基に、また感謝・誠実・勤勉という共通の価値観をベースに本日の晴れた天気のように交流を進めて行きたい。」と述べました。(共同プレスリリースの内容は別添のとおり)

2 巡礼道に関する覚書締結式及び現地巡礼道の視察
(1) 日時
令和元年11月7日(木曜日)12時45分から13時30分まで
(2) 場所
イガルツァ歴史建造物群(ベアサイン市)
(3) 参加者
(相手方)
アイトー・アルダソロ ギプスコア県ベアサイン市長
バスク自治州文化・言語政策省 ホセアン・ムニョス 副大臣
文化遺産局 ミケル・ザビエル・アイズプル・ムルア 局長
(当方)
鈴木 英敬 三重県知事
伊藤 久美子 三重県南部地域活性化局長
川上 敢ニ 熊野市長 ほか
(4) 概要
鈴木知事は、イガルツァ歴史建造物群内を通る巡礼道を視察したのち、巡礼道を生かした相互の情報発信と交流を推進するため、バスク自治州との覚書の締結式に立ち会いました。

覚書締結式において、冒頭、アルダソロベアサイン市長から「イガルツァ歴史建造物群には、サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路が通っており、ベアサインは巡礼の精神性を代表する重要な地域である。今回の締結を大変喜ばしく思う。」との挨拶がありました。

鈴木知事からは、バスク自治州、ベアサイン市をはじめ、多くの方の尽力により覚書を締結できることになったことへの謝意を伝えるとともに、「『日本人の心のふるさと』と言われる伊勢神宮から始まる巡礼道が熊野古道伊勢路である。世界遺産登録15周年を迎えた節目の年に、世界遺産の巡礼道が通るバスク自治州と協力関係を結ぶことができて、大変嬉しい。世界遺産に登録されてからの期間は、それぞれの巡礼道の長い歴史からすると短いかもしれないが、これから始まるバスク自治州と三重県の巡礼道に関する協力関係は長い歴史を刻んでほしいと願う。お互いの協力によって、世界中の人たちが2つの巡礼道の価値を感じ、敬意を払う未来が来ることを心から期待する。」と述べました。

河上熊野市長からは、覚書締結により、巡礼道を生かした地域の活性化と保全管理の強化への期待が示されました。

ムニョス副大臣からは「巡礼道では何世紀にもわたって、いろいろな文化や精神性の交流が続いてきた。覚書の締結をきっかけに、サンティアゴ・デ・コンポステーラの巡礼路だけでなく、遠く離れた日本の巡礼道と交流できることは大変喜ばしい。お互いの交流が将来まで末永く続くことを期待する。」といった発言がありました。

その後、伊藤南部地域活性化局長とザビエル・アイズプル・ムルア文化遺産局長が覚書に署名したのち、鈴木知事とムニョス副大臣が記念品を交換しました。

3 料理人交流事業視察(昼食会)
(1) 日時
令和元年11月7日(木曜日)14時00分から15時00分まで
(2) 場所
ミシュラン3つ星レストラン「アルサック」
(3) 参加者
(相手方)
アルサック ラボラトリオ責任者(トップ3シェフの一人) ミケル・ソラズ・エチャベ
副料理長 ダヴィド・ゴンザレス・モラザ
(当方)
鈴木 英敬 三重県知事
竹上 真人 松阪市長
河上 敢二 熊野市長
竹内 千尋 志摩市長 ほか 計5名

(県内料理人および料理人をめざす若者)
鳥羽国際ホテル 坂野 真里 シェフ
湯の山温泉旅館寿亭 武藤 健一 シェフ
鳥羽ビューホテル花真珠 松本 守 シェフ
三重調理専門学校 1年 丸下 志保さん
県立相可高等学校 1年 濱口 天誠さん
同 1年 原田 有悟さん
同 村林 新吾 教諭
(4) 概要
「世界一の美食の街」(※)と称されるサン・セバスティアン市の料理人と県内料理人および料理人をめざす若者との交流機会を設け、美食による地域の魅力づくりのノウハウを学ぶことで、「食」を核とした本県の魅力づくりにつなげていくことを目的とした料理人交流事業の場を鈴木知事が視察し、県内料理人等を激励するとともに、三重・バスク双方の料理人らが、お互いの長所を生かし、新たに作り上げたコラボレーション料理を試食しました。

新しい料理法を探求する「ヌエバ・コッシーナ(スペイン語で「あたらしい食」の意味)」を実践し、料理人がレシピを公開して調理法を共有するオープンマインドの意識を体感するため、ミシュラン3つ星レストラン「アルサック」のキッチンに併設されるラボラトリオ(料理研究施設)において、「アルサック」の料理人と県内料理人等は、前日の11月6日(水曜日)から、双方の得意料理を紹介しあうとともに、コラボレーションレシピを検討してきました。

県内の料理人と料理人をめざす若者からは、交流によって生まれた新しいレシピの説明とともに、2日間の交流の成果報告があり、料理人をめざす若者から「バスクの一流料理人と交流することで、料理人の考え方の違いも含め、多くの気づきを得られた」「三重県に帰って今回の交流を通じて学んだことを、周りの仲間にぜひ共有したい」といった力強いコメントがなされました。アルサックの料理人からは「三重県の料理人から色々なことを学び、新しい料理ができた。次は三重県に行って、若者の育成に協力させていただきたい。」との発言がなされました。

鈴木知事から、県内の料理人等に対して、「企業や個人の寄付など県内の多くの方が応援してくれてこの事業が実現できたことを踏まえ、今回の成果を、仲間や地域に還元してほしい」と激励しました。

※サン・セバスティアン市中心部から半径25キロメートル以内に「ミシュランガイド」星付きレストランが18軒あり、人口一人あたりの軒数が世界一であることから、「世界一の美食の街」と称されている。

4 サン・セバスティアン市長との面談
(1) 日時
令和元年11月7日(木曜日)16時00分から17時00分まで
(2) 場所
サン・セバスティアン市庁舎(サン・セバスティアン市)
(3) 参加者
(相手方)
エネコ・ゴイヤ サン・セバスティアン市長 ほか4名
(当方)
鈴木 英敬 三重県知事
久保 行央 多気町長
竹上 真人 松阪市長
河上 敢二 熊野市長
竹内 千尋 志摩市長 計5名
(4) 概要
鈴木知事は、「世界一の美食の街」として名高いサン・セバスティアン市のエネコ・ゴイヤ市長と面談しました。

サン・セバスティアン市は多気町と「美食を通じた友好の証」を結び、交流しており、ゴイヤ市長と久保多気町長の間で、サン・セバスティアン市のシンボルとされ、コンチャ湾のビーチにある「欄干」を多気町に贈呈する協定の締結が行われました。久保多気町長より、欄干を施設の目玉として展示を予定しているアクアイグニス多気が完成した際にはぜひ来県していただきたい旨の発言がありました。

また鈴木知事も、「午前中にバスク自治州政府と結んだ産業交流、食の交流、巡礼路の交流の3つに加えて、サン・セバスティアン市のシンボルである欄干が多気町に贈呈されることになり嬉しく思う。アクアイグニス多気が完成した際には、ぜひ市長に三重県にお越しいただきたいことを私からもお願いしたい。」と述べました。

ゴイヤ市長もそれに対して、「ぜひお伺いしたい。我々の市のシンボルをお渡しするのは名誉なことであると認識している。」と応えました。
その後、ゴイヤ市長の案内で市庁舎内の議場等の視察を行いました。

5 三重・バスク食産業交流会でのトップセールス
(1) 日時
令和元年11月7日(木曜日)17時30分から19時30分まで
(2) 場所
ギプスコア県飲食業組合
(3) 参加者
(相手方)
サン・セバスティアン市を中心とした食関連バイヤー、料理人等 約40名
(当方)
鈴木 英敬 三重県知事
竹上 真人 松阪市長
河上 敢二 熊野市長
竹内 千尋 志摩市長
久保 行央 多気町長 ほか計7名

(県内の食関連事業者)
銀峯陶器㈱ 熊本 貴子 常務取締役 ・ 熊本 菜月 総務担当
九鬼産業㈱ 営業部 前川 和也 海外担当 主任
清水清三郎商店㈱ 清水 雅恵 統括マネージャー
辻製油㈱ 辻 威彦 代表取締役社長
㈱まるゑい 堤 淑明 代表取締役社長
水谷養蜂園㈱ 水谷 俊介 代表取締役
ミナミ産業㈱ 南川 勤 代表取締役
㈱宮﨑本店 宮﨑 由太 代表取締役社長
山二造酢㈱ 岩橋 邦晃 代表取締役
(4) 概要
三重の食産業をPRし、現地での新たな販路開拓やビジネスパートナーとの出会いを創出するため、現地料理人や飲食業関係者を対象としたトップセールスを実施しました。(日中は、ブース出展や、試飲・試食セミナー等を実施。)
鈴木知事から、「みえの食」の魅力を紹介するプレゼンテーションを行い、現地での浸透を促進したほか、参加企業によるプレゼンテーションを実施しました。
さらにレセプションでは、県内事業者の商品を取り扱う可能性のある現地料理人や小売事業者等のキーパーソンに対して、直接トップセールスを行うことにより、県内の食関連事業者による販路開拓を後押ししました。
レセプションに参加したサン・セバスティアンで日本食レストランや小売店を経営する日本人からは、「三重県の事業者のゴマ油を扱っているが、美味しいと評判である。」との言葉があり、鈴木知事から、三重県の事業者の商品をもっと扱っていただくよう伝えました。また、現地のレストラン経営者からは、「酢をよく使うが、今回出展されたような新しいものを取り入れてみたい」とのコメントがありました。

6 バスク自治州政府主催夕食会
(1) 日時
令和元年11月7日(木曜日)20時00分から22時00分まで
(2) 場所
Mimo San Sebastian(サン・セバスティアン市)
(3) 参加者
(相手方)
アランチャ・タピア バスク自治州経済開発インフラ大臣
アイノア・オンダルザバル バスク自治州政府貿易・投資振興会会長 ほか計5名
(当方)
鈴木 英敬 三重県知事
竹上 真人 松阪市長
河上 敢二 熊野市長
竹内 千尋 志摩市長 ほか 計8名
(4) 概要
鈴木知事は、バスク自治州政府主催の夕食会に出席し、バスク自治州政府高官らと交流を行いました。
バスク自治州を代表し、経済開発インフラ省のアランチャ・タピア大臣が挨拶し、「私も日本を訪問したが、今度は皆様をこちらにお迎えでき嬉しく思う。今朝の州首相との共同会見で話があったが、我々には2つの共通点があり、それは感謝・勤勉・誠実のパーソナリティを有し、伝統と革新を望むということである。これらを生かして交流を促進したい。」との期待が述べられました。

続いて挨拶した鈴木知事は、「このような夕食会を設けていただき、タピア大臣はじめバスク政府の皆様に感謝している。今、日本でバスクが注目を浴びている中で、タピア大臣のおかげで他のどこの都道府県よりも早くバスクと協定締結ができており、それは我々にとって大変有難いことであるし、アドバンテージであると思っている。これからも伝統と革新を大切にする両地域の共通性を生かしながら、感謝・勤勉・誠実に基づいて交流を深めていきたいと思っている。」と挨拶しました。

なお、本夕食会には、料理人交流事業に参加した三重県のプロの料理人3名が参加し、コース料理の中で三重県の特産である「あおさ」を使用した一品(白身魚のかぶら蒸し 青さ餡掛け 天キャビア)を振る舞い、三重県産品のPRと、三重県の料理人のレベルの高さを示しました。夕食会に出席したバスク州政府関係者からは、「とても美味しい」という絶賛の声があがりました。

関連資料

  • 共同プレスリリース(PDF(186KB))
  • 11月7日の写真(PDF(2MB))