第9回:ルールしっかり守っている? 「通報」で各国の貿易措置をガラス張りに

2020/03/25  外務省 

世界貿易機関(WTO)

第9回:ルールしっかり守っている?

「通報」で各国の貿易措置をガラス張りに

令和2年3月25日

(WTOで通報を議論する様子,WTO ホームページより)

以上,WTOで各国にルールを守らせるための通報制度の現状(惨状?)と改善策のあらましを説明した。ここで思い出してほしい。「なぜ,今,WTO改革なのか」のシリーズ初回でWTO改革には,(1)時代に即したルール作り,(2)紛争解決制度の見直し,(3)協定の履行監視機能の徹底という3つの柱があり,それぞれ相互に連関していると説明した。今回までの連載で,デジタル経済や新興国の台頭といった新しい時代に即した「ルール作り」の停滞(1)が,ルール順守の緩みと本来委員会が果たすべき監視機能の形骸化(3)につながり,紛争を増加させ,紛争解決制度に過度の負担をかけている(2),という悪循環が生じていることがおわかり頂けただろうか。
次回(4月6日予定)は,物品や補助金,アンチダンピングなどの専門分野別に加盟国が日々集い,全部で30余りあるとされるWTOの通常委員会の作業方法を改善する試み,いわば「通常委員会の働き方改革」について取り上げる。

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