プロトセラ、軽度認知障害リスクの早期発見とその予防効果を確認する「認知症リスク」および「酸化ストレス」両検査サービスを開始

2020/09/15  ウシオ電機 株式会社 

プロトセラ、軽度認知障害リスクの早期発見とその予防効果を確認する「認知症リスク」および「酸化ストレス」両検査サービスを開始

2020.09.15

プロトセラの独自技術でペプチドマーカーを測定

ウシオ電機株式会社(本社:東京都、代表取締役社長 内藤 宏治、以下 ウシオ)の連結子会社である株式会社プロトセラ (本社:大阪府、代表取締役社長 田中憲次、以下 プロトセラ)は、血液中のペプチドマーカーを測定することで軽度認知障害(MCI)リスクを判定する「プロトキー(R) 認知症リスク検査」と、同じくペプチドマーカーの測定により血中の酸化ストレスを評価し、サプリメントやその他の認知症予防/改善メニューの効果を確認する「プロトキー(R)酸化ストレス検査」をセットで提供するサービスを、世界アルツハイマーデーである9月21日より、医療機関向けに開始いたします。

■認知症は予防が大切

日本における認知症患者は年々増加しており、厚生労働省によると2025年には750万人に達し、高齢者の5人に1人が認知症となると予測されています。認知症はある日突然発症するものではなく、20年ほどの年月をかけて徐々に認知機能が低下し、軽度認知障害(MCI)を経て認知症に至ります。有効な治療法のない今日、積極的に認知症の発症予防に努めることが重要になっています。

■軽度認知障害(MCI)リスクを判定 「プロトキー(R)認知症リスク検査」

従来、認知症診断には脳脊髄液中のバイオマーカーや脳内に沈着した放射性物質の測定が有用とされてきましたが、検体採取の侵襲性が高いことなどから汎用的に用いられるまでには至っていません。

そこでプロトセラは、岡山大学大学院脳神経内科学の阿部康二教授との共同研究※1で、自社の独自技術であるペプチドーム解析技術(BLOTCHIP-MS(R)法)によって有用性が確認された3つのペプチドマーカー(フィブリノーゲンα鎖、フィブリノーゲンβ鎖、補体C1インヒビター)を指標に、軽度認知障害(MCI)リスクを判定する「プロトキー(R) 認知症リスク検査」法を開発しました。

※1)Abe K., et al. A new serum biomarker set to detect mild cognitive impairment and alzheimer’s disease by peptidome technology . J. Alzheimer’s Dis. 73 (1) 217-227 (2020)

■見えなかった認知症予防効果の見える化「プロトキー(R) 酸化ストレス検査」

酸化ストレスの高い状態が続くと、とりわけ脳組織において活性酸素の産生が増加し、抗酸化システム機能の低下、および修復メカニズムの効率低下により認知症の発症と増悪につながることが知られています。現在、認知障害が軽いうちに進行にブレーキをかけるため運動やサプリメントなど様々な予防法が試みられているものの、その効果を測定することはできませんでした。

そこでプロトセラは、酸化ストレスの上昇により増加する血中のシステイン化トランスサイレチン(CysTTR)に着目し、トリプシン消化後の血清検体からCysTTRペプチドと非CysTTRペプチドの割合から血中の酸化ストレスレベルを測定する「プロトキー(R) 酸化ストレス検査」法を開発しました※2

※2)Wakabayashi I., et al. Cysteinylated transthyretin as a discriminator of cardiovascular risk in patients with diabetes. Clin Chim Acta. 470 46-50 (2017)

■「認知症リスク検査」+「酸化ストレス検査」で認知症リスクの早期発見と予防効果確認へ

この「プロトキー(R) 酸化ストレス検査」を用いて軽度認知障害での挙動を観察した結果、酸化ストレスレベルと認知症リスクには相関のあることが判明しています。そのため、「プロトキー(R) 酸化ストレス検査」によって軽度認知障害の予防/改善努力による酸化ストレスレベルの低減を、さらに「プロトキー(R) 認知症リスク検査」によって軽度認知障害改善への効果をご自身でそれぞれ確認・評価することで、将来の認知症発症の予防に繋がることが期待されます。

ウシオとプロトセラはこれからも、独自のペプチドーム解析技術を通して、予防医療と健康な長寿社会の実現に貢献してまいります。



パンフレット/認知症リスク検査(PDF:537KB)
パンフレット/酸化ストレス検査(PDF:980KB)

検査報告書サンプル/認知症リスク検査(PDF:537KB)
検査報告書サンプル/酸化ストレス検査(PDF:505KB)
検査報告書サンプル/大腸がんリスク検査(PDF:362KB)

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【用語説明】

軽度認知症

軽度認知障害(MCI):認知症の一歩手前の状態で、MCI(Mild Cognitive Impairment)とも呼ばれます。認知症における物忘れのような記憶障害は出るものの症状はまだ軽く、正常な状態と認知症の中間と言えます。認知症は、現在の医学では完全に治すことはできません。他方軽度認知障害は、適切な予防介入ができれば、認知症の発症を遅らせることが可能で、軽度認知障害の予防/改善メニューについては、サプリメントや運動や食事、脳機能活性化など、さまざまな試みが実施され、改善が見られたとする報告もあります。そのため、将来の認知症の発症予防には軽度認知障害の早期発見と予防が何よりも重要となります。

BLOTCHIP(R)-MS法
従来の血液からあらかじめタンパク質を除去する解析方法では、タンパク質に結合したペプチドも除去されるため、ペプチドの全量を正確に測定することができませんでした。一切の前処理を必要としないBLOTCHIP(R)-MS法によって初めて生体試料中のペプチドの全量を定量できるようになりました。また、BLOTCHIP(R)-MS法は解析中の煩雑で長時間かかる操作を不要にした結果、多量の試料を短時間で測定できるようになり、従来のペプチドーム解析技術のボトルネックが解消されました。

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【株式会社プロトセラ】

ウシオ電機株式会社の連結子会社。生体に存在するタンパク質が疾患特異的に分解されて産生するタンパク質断片(ペプチド)のバイオマーカーとしての意義に着目し、独自開発のペプチドーム解析技術(BLOTCHIP(R)-MS)を用いて、ペプチドバイオマーカーセットを指標に疾患リスクを判定する『ProtoKey(R)疾患リスク検査法』を開発し、これまでに『ProtoKey(R)大腸がんリスク検査法』、『ProtoKey(R)酸化ストレス検査法』を上市してきました。
また膜タンパク質ライブラリ(Membrane Protein Library(R):MPL)法とBLOTCHIP(R)-MS法を組み合わせたペプチドリガンド/受容体結合解析法で探索された新規ペプチドリガンドと新規受容体を『受容体関連医薬品』として提供し、安全性と効力の双方に優れる治療に貢献します。
http://www.protosera.co.jp/

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