農林水産省 大臣等記者会見 2020年09月16日 - ● (大臣から)退任に当たって ● 在任中の成果と今後の課題 ● 新大臣への期待

2020/09/16  農林水産省  

江藤農林水産大臣退任記者会見概要

日時 令和2年9月16日(水曜日)9時30分~9時40分 於: 本省7階講堂
主な質疑事項
  • (大臣から)退任に当たって
  • 在任中の成果と今後の課題について
  • 新大臣への期待について

大臣

昨日の記者会見の最後にも申し上げましたが、慣れないもんで、昨日が最後だと思っていたのでですね。とにかく、皆様方には、一年間お世話になりました。様々な課題に果敢に取り組んだつもりです。結果が出せたものもありますし、不十分であるという評価がなされるものも、あるかもしれませんが、自分としては、出せる力、精一杯出させていただいたつもりであります。食料・農業・農村基本計画が新たに策定をされました。これまでの内容とは、かなり、中山間であったり、規模の大小にかかわらず、農業基盤を強くすると。そして、食料自給率を向上し、国民生活に寄与するというような内容もですね、しっかりと書き込むことができました。これからの農政も、やはり、この食料・農業・農村基本計画に沿ってやっていただけるものというふうに、私は信じております。大臣はこのように度々替わりますが、行政は連続性のあるものであります。この一年間ですね、正直、官僚の諸君とも、随分ぶつかった場面もありました。しかし、それは必要なことだった、というふうに私は思っています。官僚の諸君は、やはり、あまり冒険はできない、正直なところですね。前例踏襲主義とは申しませんけれども、やはり、あまり無茶なことも提案しづらいのが、行政の限界。しかし、それに対してですね、時に背中を押し、時に新たな提案をするのは、大臣としての職責ではなかったのか、というふうに思っています。その点においては、しっかり仕事ができたのではないかと思っています。これから、またですね、党の方に戻って、農政のことはしっかりやらせていただきますので、新たな、この菅内閣の下でですね、現場がより良くなるように、そして、現場がより良くなることによって、農業に対する魅力が高まり、担い手が集まり、そして、農業生産基盤がしっかりと担保され、食料自給率も向上し、その結果として、海外に日本のおいしい農林水産物、加工品も含めて、輸出が増えて、国としての輸出戦略が成功することを、心から願っておりますし、私も党にあって力を貸していきたいというふうに思っております。改めましてですね、皆様方には、この一年間大変お世話になりました。心から感謝を申し上げます。
私からは以上でございます。

記者

今、結果を出せたものもあったというお話でしたけれども、具体的に結果を出したものはどんなもので、今後の課題はどんなものでしょうか。

大臣

結果を出せたというのは言い過ぎだったかもしれませんが、まず、大臣就任してすぐ、喫緊の課題だったのは台風災害でありました。この未曾有の災害対応についてはですね、これまでの範囲を超えたですね、思い切った対策を打たせていただけた。それによってですね、農業をあきらめよう、林業をあきらめよう、水産業から離れてしまおう、という方々の歯止めはしっかりかけられた。完全ではなかったかもしれませんが、それはあったと思っています。それから、豚熱がですね、非常に猛威をふるっていた訳ですが、党内でも反対意見は強かった。正直なところですね。役所としても、飼養衛生管理基準をしっかり守ることで、まん延防止を図るのだという方針でずっとやってきた。ここでいきなり大臣が来てですね、ワクチン接種だと言われてもですね、はい分かりましたというふうには、なかなか行政はならない。党内の根回しもなかなか、これは大変でしたし、そして、役所の中の理解を得るのも、なかなか大変だった。それは、前次官の末松次官がですね、非常に私を助けてくれた。前任でありますけど、彼には大変感謝をしております。
それから、私の宮崎は何と言っても、和牛生産県です。この和牛の遺伝子、それから精子、それから受精卵。そういったものが海外に出ていってしまうことはですね、本当の意味での、日本の強み、魅力を奪われてしまう。先人の努力がですね、本当に、ただ乗りされてしまうという危機的な状態にあって、これは私が、当選2回、3回の頃からですね、種苗法の世界、種子法の世界、そういったところで、何とかこれを守れないか、ということで国会で質問をしたこともありましたが、できなかった課題でした。しかしこの期間ですね、党でも活発な御議論をいただき、そして様々ですね、エビデンスの蓄積をですね、していただいた結果ですね、不正競争防止法というですね、法律も準用しながら、こういった法律を成立させることができたことはですね、自分が長年、この政治家としてやってきたことは、自分が大臣になることによって、結実した。たまたまタイミングがよかった、と言われればそれまでかもしれませんが、それも自分としてはですね、よかったなと思っています。
日米の貿易交渉もですね、御存知のような結果で終わりました。日英も御存知のような結果で終わりました。そして、ソフト面ではですね、私というよりも、若い諸君が大変頑張ってくれて、新しい農林水産業の魅力を発信するBUZZ MAFFのようなものも、随分今ではですね、市民権を得るに至りました。そして、#元気いただきますプロジェクトもですね、非常に好評を、広瀬すずさんのおかげもあってですね、いただいております。そういったことについてはですね、私は、あまり自分があれをやった、これをやった、と言うのは好きではないので、言いたくはないんですが、あえて言えばですね、そういったことであろうと思います。
そして、何よりもですね、最初に申し上げました、食料・農業・農村基本計画を策定するに当たってですね、これからの五年間、これからの農政の大きな方針を示す、この計画の策定に当たってですね、やはり、規模の小さいところ、決して大規模ではない、中小規模の農業経営者の皆さん方が、この日本の農業の屋台骨を支えてくれているんだ、ということをですね、しっかり内閣の中でも、御理解いただいた上で、計画を策定できたことは、大変よかったなというふうに思っております。言えばいろいろありますけど、そんなところですかね。

記者

まずは一年間お疲れ様でした。大臣が冒頭で触れられてた、これからの農政も基本計画に沿ってやっていってもらえるものというふうに思っている、というふうにおっしゃったかと思うんですけれども、次の大臣に期待することとか、あるいは望むことあったら教えていただけますでしょうか。

大臣

やはり政治家にはですね、それぞれ国政を志すに当たって、目指しているものというのは確実にあります。やはり次期大臣にもですね、是非自分が閣僚の席に座ったならば実現したいと思っているビジョンも、方向性も、必ず持っていらっしゃると思います。それについてはですね、果敢に挑戦をしていただきたいと思います。そしてその上でですね、踏まえていただきたい、先輩面をする訳ではありませんが、やはり、国には進むべき王道といいますかですね、ここの道を外れてはならないという線は必ずある。それが基本計画だ、というふうに私は思っています。基本計画をしっかりとですね、踏襲していただきながらですね、やはり、新しい大臣としてのカラーもしっかり出して、何といっても私より若い訳ですから。今回BUZZ MAFFとかですね、いろんなプロジェクトをやっていて感じたことはですね、やっぱり私は還暦だなと。還暦の人間なんだな、というのは思いました。若い人にはやっぱり若い人なりの発想がある。そういう若い発想も含めてですね、新たな農政の展開をしていただければ、ということを期待しています。

記者

一年間お疲れ様でした。次の大臣に名前が挙がっている野上元官房副長官ですけれども、大臣、今まで一緒にお仕事をされたりして、印象とかあれば教えてください。

大臣

あまり人のことを評論するのは、今日は避けさせていただきたいと思いますが、ただ、私も補佐官で官邸にいましたんでですね、官房副長官とは、他の人たちよりも、接する機会ははるかに多かった。物静かな男ではありますけれども、非常に闘志のある人だと私は思っています。そして、着実に仕事をこなされる方だろうというふうに思っています。私とはまた、思いっきりカラーが違ってですね、役所の諸君も若干戸惑うかもしれませんが、まあ、私よりかは確実に優しい、ということだけは間違いがないと、いうふうに思います。

報道官

他によろしいでしょうか。では、以上で終了します。

大臣

どうもありがとうございました。

以上