今後の環境省におけるスペースデブリ問題に関する取組について(中間とりまとめ)

2020/10/15  環境省  

令和2年10月15日

地球環境

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今後の環境省におけるスペースデブリ問題に関する取組について(中間とりまとめ)

環境省は、スペースデブリ問題に関する環境省内検討チームを立ち上げ、温室効果ガス観測の専用衛星であるGOSATのスペースデブリ化防止に向けた対応策の検討を行ってきました。この度、スペースデブリ化防止に向けた取組の方向性がまとまりましたので公表します。

1.検討の背景

環境省は文部科学省と協力し、世界に先駆け、温室効果ガス観測の専用衛星であるGOSATを開発し、平成21年(2009年)より11年以上観測を続けています。さらに平成30年(2018年)には2号機を打ち上げ、現在3号機を令和5年度(2023年度)の打上げを目指し開発中です。これらGOSATシリーズによる温室効果ガスの観測は、パリ協定の目標達成に向けた進捗管理に必要な国際公共財であり、国際的にも高く評価され、観測継続が期待されています。しかしながら、近年のスペースデブリの増加は、宇宙空間を継続的に安定利用する上での大きな懸念事項となっています。環境省は、衛星の適切な運用と適正な処分を事業主体として責任を持ち、自ら実施する考えであり、打ち上げから11年を経過したGOSATのスペースデブリ化を防止するため、本年3月26日に地球環境審議官をチーム長として省内検討チームを設置し、内閣府をはじめ、文部科学省、外務省、JAXAの協力の下、検討を行ってきました。

2.中間とりまとめのポイント

  1. GOSATのような宇宙活動法の施行(平成30年11月)前に打ち上げられた衛星については、スペースデブリ化防止に関する規制がない中で、環境省が率先してスペースデブリ化防止に向けた方向性を整理

  2. GOSATのデブリ化のリスク低減のためには、衛星が利用可能な状態であっても、後継機へのミッションの継続性が確認された段階で運用を終了することが望ましい

  3. 本検討結果を国内外に発信することで、国内外でのデブリ化防止対策の機運を高めていく

3.今後の取組について

GOSATの健全性評価及び処分方法の検討を継続するとともに、GOSAT2号機へのミッション継続性が判断出来た段階で、国内外の関係機関との意見交換を進め、GOSATの廃棄処分に移ることについて合意形成を図っていきます。

環境省は、スペースデブリを増やさないための対策をGOSATで自ら率先して行い、必要な役割をしっかりと果たし、このような活動を通じて、内閣府をはじめとする関係府省等とともに、国内外における、既存の衛星に係るデブリ化防止対策の進展に貢献してまいります。

◆スペースデブリとは

宇宙(軌道上)にある不要な人工物体の総称。具体的には、使用済みあるいは故障した人工衛星・ロケット上段、ミッション遂行中に放出される部品、爆発・衝突により発生した破片、固体ロケットモーターのスラグ(燃えカス)などが挙げられる。

添付資料

連絡先

環境省地球環境局総務課脱炭素化イノベーション研究調査室

  • 代表03-3581-3351
  • 直通03-5521-8247
  • 室長中島 恵理(内線 6730)
  • 室長補佐磯野 賀瑞夫(内線 6733)
  • 担当松嶋 暁広(内線 6734)
  • 担当谷口 裕太郎(内線 6756)