2021年度「重要科学技術史資料(未来技術遺産)」登録証及び記念盾受賞

2021/09/15  日本精工 株式会社 

2021年09月15日

日本精工株式会社 CSR本部 広報部

令和3年度「重要科学技術史資料(未来技術遺産)」登録証及び記念盾受賞

当社は、9月14日に国立科学博物館で開催された重要科学技術史資料登録証授与式にて、令和3年度「重要科学技術史資料(未来技術遺産)」に登録された「転がり軸受第1号設計図(型式名:非分離型ラジオスラスト玉軸受図面)」、「トランスミッション用密封クリーン玉軸受」の2点の登録証及び記念盾を受賞しました。

(撮影時のみマスクを外しています)
写真左) 独立行政法人国立科学技術博物館長 篠田 謙一氏
写真右) 当社執行役常務 技術開発本部長 三田村 宣晶

執行役常務 技術開発本部長 三田村 宣晶の喜びの声

この度、当社の「転がり軸受第1号設計図」及び「トランスミッション用密封クリーン玉軸受」が「重要科学技術史資料(未来技術遺産)」に登録されたことは、誠に光栄に存じます。1916年の創業以来、国産軸受のパイオニアとして、当社は様々な産業の発展に貢献する製品を世に送り出してきました。今後も、環境の保全や高度な技術社会の発展につながる価値を創出し、社会の持続可能な発展に貢献していきます。

登録製品詳細

1) 転がり軸受第1号設計図
(型式名:非分離型ラジオスラスト玉軸受図面)
登録番号:第00323号
選定理由:
当社が横須賀海軍工廠造機部から受注した、国産第1号の非分離型ラジオスラスト玉軸受の図面。日本に現存する最古のベアリング設計図面であり、日本のベアリング産業黎明期の技術遺産として大変貴重なものとして登録が認められた。
2) トランスミッション用密封クリーン玉軸受
登録番号:第00323号
選定理由:
自動車用トランスミッションに使用するベアリングの破損が、ギヤの摩耗粉等の硬質異物の噛み込みで転がり面に生じる圧痕により引き起こされることに着目し、ベアリング内部への異物の侵入を防止する目的で1980(昭和55)年頃に発明。独創的な発想で世界に先駆けて開発され、自動車用トランスミッションの耐久信頼性向上に大きく貢献。また本技術は、その後「油浴はねかけ潤滑」で使用されるベアリング全般に応用され世界中に広く普及した点で重要であるとして登録が認められた。

重要科学技術史資料(未来技術遺産※)の登録制度とは

国立科学博物館が、「科学技術の発達史上重要な成果を示し、次世代に継承していく上で重要な意義を持つ科学技術史資料」及び「国民生活、経済、社会、文化の在り方に顕著な影響を与えた科学技術史資料」の保存と活用を図っている制度です。2021年度は新たに24件が登録。

※未来技術遺産(愛称):過去の科学技術史資料のうち未来へ引き継ぐべき遺産として名づけた愛称。

NSKについて

NSKは、1916年に日本で最初の軸受(ベアリング)を生産して以来、100年にわたり軸受や自動車部品、精機製品などのさまざまな革新的な製品・技術を生み出し、世界の産業の発展を支えてきました。1960年代初頭から海外に進出し、現在では30ヶ国に拠点を設け、軸受の分野で世界第3位、また電動パワーステアリング、ボールねじなどにおいても世界をリードしています。

企業理念として、MOTION & CONTROL™を通じて円滑で安全な社会に貢献し、地球環境の保全をめざすとともに、グローバルな活動によって、国を越えた人と人の結びつきを強めることを掲げています。2026年に向けてNSKビジョン2026「あたらしい動きをつくる。」を掲げ、世の中の期待に応える価値を協創し、社会への貢献と企業の発展の両立を目指していきます。

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