スケソウダラの「速筋タンパク」に関する要介護高齢者を対象とした研究成果について

2021/10/01  株式会社 ニッスイ 

スケソウダラの「速筋タンパク」に関する要介護高齢者を対象とした研究成果について

2021年10月01日

日本水産株式会社(代表取締役 社長執行役員 浜田 晋吾、東京都港区、以下「ニッスイ」)の食品機能科学研究所では、白身魚であるスケソウダラのタンパク質(APP:Alaska Pollack Protein)の筋肉増加効果について、2009年より愛媛大学と研究を開始し、2018年3月にAPP研究会(注1)を設立し、愛媛大学・東京大学・徳島大学など18の大学や研究機関と研究体制を整え、共同研究を行っています。 このほど、これまでの研究では明らかとなっていなかった要介護高齢者を対象とした研究成果について、第68回日本栄養改善学会学術総会 (2021年10月1~2日、オンライン開催、一般演題の誌上発表)において発表しました。

■スケソウダラ速筋タンパクの摂取が要介護高齢者の骨格筋量と筋力、身体機能に与える効果:単群前後比較試験

徳島大学先端酵素学研究所 糖尿病臨床・研究開発センター助教 森 博康(注2)

スケソウダラ速筋タンパクの摂取が要介護高齢者の骨格筋量や筋力・身体機能に与える効果を明らかにするため、12週に渡る単群前後比較試験を実施検証しました。 施設入所の要介護高齢者21名を対象に、スケソウダラの「速筋タンパク」4.5gを含有した試験食を12週間毎日摂取してもらい、四肢の骨格筋量指数(SMI)・体重・下腿周囲長・握力・歩行速度の評価を行いました。なお、試験期間中は、特別な運動を実施せず、日常生活を通常通り維持しています。試験開始後12週目で、SMI・体重・握力が有意に増加しました。一方で歩行速度の増加は認められませんでした。

評価項目(四肢の骨格筋量(SMI)・体重・握力)の変化量

中央値 介入前との比較:*p

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